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シーラカンスの映像

2021年03月17日 05時35分02秒 | 絶滅しそうでしなかった生物学者
世界初のシーラカンスの映像。

シーラカンス目は多くの化石種によって存在が知られており、
古生代デボン紀に出現して広く世界の水域に栄えあした。
けれども、約6500万年前(中生代白亜紀末)の
大量絶滅(K-Pg境界)を境にほとんど全ての種が絶滅してしまいました。

長らくシーラカンス目は全て絶滅したものと考えられていたが、
南アフリカの北東海岸のチャルムナ川(英語版)沖にて
1938年、現生種の存在が確認され、
学界および世界を騒然とさせました。

この現生種はシーラカンスの代名詞的存在となっていあす。
生物学上の名称は ラティメリア・カルムナエ (Latimeria chalumnae) 。

その後、1952年にはインド洋コモロ諸島で同じく
カルムナエ種が、
1997年にはインドネシアのスラウェシ島近海で別種の
ラティメリア・メナドエンシス (Latimeria menadoensis) の現生が確認されています。

後者は日本語では生息地域の名を採って
「インドネシア・シーラカンス」とも呼ばれるようになりました。

シーラカンス目は、白亜紀を最後に化石が途絶え、
1938年に至るまで現生種が確認されなかったこと、
化石種と現生種の間で形態的な差異がほとんど見られないことなどから、
これら2種は「生きている化石」との評価を受けています。

シーラカンスは8つのひれを持ち、
第2背びれ、胸びれ、腹びれ、しりびれには
鱗でおおわれた筋肉質の基部があります。

骨格は脊柱をふくめほとんど軟骨でできており、肋骨がありません。
浮き袋には空気ではなく脂肪が満たされています。
鱗は硬鱗であり、コズミン層の退化したコズミン鱗であると考えられています。

シーラカンス目は卵胎生であると化石から推測されていました。
現生種の解剖でそれが証明されました。
けれども、雄の外性器は未だに見つかっておらず、
交尾については依然不明であるのです。

2013年4月17日、「ネイチャー」に発表された研究結果によると、
シーラカンスの遺伝子の変化は他種に比べて遅いことが分かりました。
研究に携わったブロード研究所(英語版)の
カースティン・リンドブラッドトー(英語版)は、
「地球上には生物が変化する必要がない場所が少ないながらもあり、
シーラカンスはそういった環境で生存してきた」と指摘しています。