マドンナリリー松岡

駅から会社までの道の途中に大きな金木犀の樹があり、毎年秋には甘い香りとオレンジ色の雪のように散った小さな花が道を埋めて楽しませてくれます。

その金木犀の根元に、いつの頃からか一本の百合が生えてきて、ちょうどお盆の前後に花を咲かせます。

年によっては雨風に打たれてひしゃげたように下を向いて咲いていることもあり、近くの樹に紐をかけて倒れないようにしたこともあるのですが、ある年は誰かがつっかい棒を立ててくれていて、他にも気にかけてくれている人がいるんだナ、と嬉しくなった年もありました。

今年もそろそろ百合が生えて来る頃だなぁと思いながら通りかかると、蕾がふたつついた百合が元気にピンと立っていました。

土日の間に開いてしまうかもしれないなぁと思いつつ、そんな百合に今年初めて名前をつけました。

寅さんのマドンナの中でも最多出演の浅丘ルリ子さん演じるリリーにちなんで、リリー松岡と命名しました。

雷鳴

夕方、もうすぐ終業時刻という時に轟いた雷鳴。

会社の前の道には雨水が小川のように流れ、バルコニーにも水が溜まってちょっとしたプールのようになっているなか、再び三度、空が光った途端に地響きのような雷鳴。

これでようやく今年の梅雨が明けるのだなぁと思いながら、例年になく洗い流すべきものが多く、梅雨入りから絶え間なく雨を降らせて良くないものを流してくれた天に感謝しました。

このままだと傘を差していても駅まで歩く間にきっとびしょ濡れになってしまうだろうなぁ、と思いながら制服から私服に着替えて外へ出ると雨は止んでいて、不思議なことに小川のようになっていた道も水がひいておりました。

駅まで歩いている間に青空が覗いていて

家に着いたらきれいな夕焼け空でした。

何かとてつもなく大きな存在に抱かれているような安堵感とともに、感謝の気持ちが止まらない帰り道でした。

やっぱり家がイチバン

美容院へ行くと何冊か雑誌を持ってきてくれるサービスがありますが、この前4ヶ月ぶりに美容院へ行った時はタブレットを渡されて好きな雑誌が読み放題でした。

マンツーマンのサロンで消毒済みのタブレットなので衛生面もバッチリ、気になる記事や写真はズームで大きくして見ることもできて快適でした。

文春や新潮の他に表紙に惹かれて開いた雑誌には写真集「TOKYO STYLE」でファンになった都築響一さんのフォトエッセイや、何冊もレシピ本を買ったウー・ウェンさんの免疫力を高めるレシピが載っていて嬉しくそして懐かしく、サロンでじっくり読んだにもかかわらず、もう一度家でゆっくり読みたくなって買ってしまいました。

若かった頃は外へ出ている時間が長く、家には殆ど寝に帰るだけの時期もありましたが、家がイチバン落ち着く場所となった今では、少しでも居心地の良い空間にしようとアレコレ工夫を凝らす楽しみも、ちょっぴりわかってきたような気がします。

垢抜けた美しい他人様のお宅を拝見しつつ、けして我が家は雑誌に載っているような瀟洒な家ではないけれど、居心地の良さならやっぱり家がイチバンだよなぁと再確認したのでした。

今日の黒ちゃんサビちゃん

昼過ぎにザァッと降った雨も止んだ帰り道、黒ちゃんとサビちゃんはごはんも済んで夕涼みしておりました。

首カイカイのサビちゃんと、アーチの根元に座りこんでいる黒ちゃん。

お腹の空いている時は愛嬌ピカイチのサビちゃんですが、今日はもうお腹いっぱいなので呼んでも知らん顔。

一方、情に厚い黒ちゃんはヨッコラショッと立ち上がって、そばに来てくれて

黒ちゃ～ん、写真撮りますよ～と言ったらイイお顔をしてくれました。

黒ちゃんもサビちゃんも、ありがとうね✨

今年の甲子園

開幕のスロースタートから一転、現在リーグ3位のタイガース。

高校野球のメッカでタイガース本拠地である甲子園球場ですが、甲子園球場は大阪にあると思われている方も多いようです。

甲子園球場は大阪の隣の兵庫県にあるのですが、「兵庫県？ それどこ？」と言われたことも。

そんな甲子園駅の周辺も今年は春夏の高校野球が中止、ようやくプロ野球の観客を入れての試合が始まりましたが、いつになく朝は静かです。

新しくオープンしたチームショップ「アルプス」。

ジェット風船の残骸のない、きれいな通勤路です。