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青葉城恋唄

仙台生まれ、仙台育ちの40代女性。
日々の生活で考えたことを記す雑記帳。

DVD鑑賞記録「ラッシュライフ」

2010年01月22日 | えいが
観終わって何も残らない映画

『ラッシュライフ』2009年・日本
監督: 真利子哲也 遠山智子 野原位 西野真伊
脚本: 黒田泰子 大川慶 澤井香織 福岡恵里
原作:伊坂幸太郎
出演: 堺雅人 寺島しのぶ 柄本佑 板尾創路

なかなか時間が取れなかったけど、ようやく鑑賞。
どこかの学生の卒業制作か何かだそうで、
短めに作られているのかと思ったら意外にも121分もありました。
学生の制作のわりに堺雅人・寺島しのぶといった大物?も出演していて
伊坂耕太郎原作だし、DVDなら・・・と思ってレンタル。


・・・安くても損をしたと感じる映画もあるんですね。


でも言いたいことはたくさんあるので長文です。

原作は既読です。
原作では黒崎、京子、河原崎、豊田のパートが
細かく分かれて展開されていく。
その過程で徐々にこの4つのパート
(正確にはその前後の画廊オーナーと画家のパートも含めた5つ)が
複雑に絡み合っているのが明かされている訳だけど。

映画はこれを4つのオムニバスにしてきました。
「河原崎篇」「黒崎篇」「京子篇」「豊田篇」、
これにオープニングとエンディングの画廊オーナーと画家。

まず「河原崎篇」の20分くらいで寝てしまいました。
大きなストレスは音声。
いつも自宅のテレビは音量10前後なのですが、
30近くにしても全然聞き取れないセリフにイライラ。
そのくせ効果音とか怒鳴り声は急に大きくなったり。
聞きとることに集中していると理解できないし、眠気に襲われる。

しばしの休憩を経て「黒崎篇」から再挑戦。
やっぱり堺雅人さんは上手。
この映画は堺さんと寺島さんの演技で救われている。
堺雅人演じる黒崎の友人、佐々岡も良かった。
ただ、黒崎と佐々岡が出会った家の部屋を見てびっくり。
6畳くらいの部屋に同じようにカメラに向かって
並んだたくさんのタンスやキャビネット。
あれはあまりにも現実味がなさすぎ。
・・・狙ってやってるのかな~?
あの部屋で「さて金はどこでしょう?」ってやられても
当てたところでただのヤマカンでしょ?

「京子篇」の寺島しのぶは
「なんでこんな女のために妻を殺そうとするんだろう?」
って素直に思えるくらい嫌な女をきっちりと演じていた。
そしたら逆に不倫相手とその妻に自分を殺す計画を立てられていて
素直に「それ見たことか」と思えた。

「豊田篇」の最後、画廊オーナーが犬をくれたら仕事をやると言って
豊田に断られるシーン。
原作ではできたのに豊田に共感できない。
あの犬の存在がどれだけ豊田にとって大きくなっていたか。
これが描かれないと最後に仕事よりも犬を選ぶという答えにならない。
「豊田篇」の最後は画廊オーナーとの絡みよりも
京子を出したらもっとつながりもわかりやすかったのに。

「京子篇」に「河原崎篇」で殺された死体が出てきたり
「豊田篇」に河原崎が出てきたりするけどちょっと中途半端かな。
あとは「河原崎篇」の死体がなぜ京子の車のトランクに入っていたか
この説明が映画ではまったくなかったので同居人に聞かれました。

最後まで観終わってからもう一度「河原崎篇」を観直したら
予想以上のグロテスクな映像で朝から気分悪くなった。
この「河原崎篇」が一番声が聞きにくかった。
だからかな?内容が全然伝わってこない。

4つのお話はそれぞれ違う監督・脚本だったということで
まとめるのは難しいと思うけど、
原作の面白さはそこなんだから、
もうちょっとなんとかならんかったのか・・・と思いました。
原作には扉にエッシャーのだまし絵があって、
内容もその通り、最後の話が最初につながって・・・というものだったので、
できれば映画のラストも冒頭、もしくは他の何かと
もう少しうまくつなげてほしかった。

ま~とにかく、いろんな意味でがっかりな作品です。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとう! (まま)
2010-01-29 17:29:57
昨年の10月の挑戦、結果出ていましたよ。仙台からの受験、ご苦労様。おめでとう!!!
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ありがとうございます!! (zoo)
2010-02-08 23:08:44
・・・て、試験はダメでしたが
また今年もがんばります
返信する
Unknown (まま)
2010-02-09 09:36:18
エッ!てっきり合格!と。
ごめんなさい!
でも、また挑戦して下さい!
返信する
いえいえ。 (zoo)
2010-02-20 21:42:00
来年またがんばります
返信する

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