薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
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名探偵の掟 著者:東野圭吾

2006-06-07 22:58:31 | 

東野さんの本は「秘密」を呼んでファンとなり、二冊目に読んだのがこれです。
この本は、名探偵 天下一大五郎さんが大活躍するショートショートなのですが、
登場人物の名前からも、予想できるように、古今東西のミステリー作品のパロディーものです。
読後、二度読み返すことはあるまいと思っていましたが、時たま、チラチラっと読んでみたりして、いまだに本箱にありますw
読書が趣味の方なら、ショートショートがある作品のパロディーだとわかるので、肩の力を抜いて楽しく読めると思います。
パロディーとはいえ、有名なミステリーの典型が凝縮されているので、なかなか考えさせられてしまいす。
これには、同感する部分があって、ミステリー小説というジャンル自体、いかがなものかと思いますが、ミステリー=殺人事件、ミステリー=密室もの、ではないはずですが、作家によってはパターン化されてしまっているのもありますね。

ある作家の本が面白いなと感じたのに、他の作品もすべて、密室物の殺人事件が多いことを知ったとき興味が冷めてしまった某作家もいました。
ミステリー小説のジャンルというのは時たま奇をてらいすぎた展開に陥ることもあり、普通のストーリーでは読者が満足しないと誤解するゆえに、ドンドン奇抜なストーリーへと飛躍することについて警鐘を鳴らしているように思えます。

あ 堅いコメントになってしまいましたが、この本は気軽に楽しく読める本だと思います。
本作品の天下一探偵を主人公とした長編小説が続編であるようですが、まだ読んでいませぬ。

薫山(2757)

 



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