負け犬の遠吠え

NPB応援サイト連合チーム”過激派ネタ軍団・不惑のカリスマリーダー”の戯言人生日記

THE LAST SAMURAI

2007年09月01日 | 野球ネタ


広島東洋カープの前田智徳外野手が1日、通算2,000安打を達成しました。
その安打、ドラゴンズファンにとっては惨敗へ向けてのダメ押しとなる一打であり、複雑な心境ではありましたが、70年を超える長い日本プロ野球歴史においても、たった36人(日米通算で達成のイチロー・松井秀喜両選手を除く)しか達成していない偉業ですし、敵チームながらその打撃技術の素晴らしさ、人間性の素晴らしさもあり、やはり賞賛に値すべき出来事だと思います。

前田選手と言えば、若かりし頃から打撃技術には定評があり、中日・落合監督やマリナーズのイチロー選手も一目を置くのは、プロ野球ファンなら先刻ご承知の事でしょう。
トップからフォロースルーまで、動きに一切のムダがない綺麗なフォームは、落合監督曰く「少年野球の選手はお手本にしてほしい」、また中日・福留孝介選手の打撃フォーム改造には「マネをしていいのは前田だけだ」というくらい。
「プロが認めるプロの技」と言えばいいのでしょうか。

1995年の右アキレス腱断裂、2000年の左アキレス腱手術と、大怪我を乗り越えて達成した偉業。
前田選手本人は事あるごとに「昔の前田智徳はもう終わりました」と語りますが、いささかも錆び付いていない技術を見るにつけ、「もしケガがなかったら、どれほどの選手になっていたのだろう」と想像したくなる。
そういうのも一人のプロ野球ファンとしての、野球の楽しみ方なのではないかと思います。


おめでとう、前田智徳選手。
敵としては怖い存在ですが、一ファンとしては、1日でも長く現役を続けてほしいと願います。