負け犬の遠吠え

NPB応援サイト連合チーム”過激派ネタ軍団・不惑のカリスマリーダー”の戯言人生日記

秋休み・鉄分補給の旅(Part10)

2008年10月03日 | 鉄道ネタ
鉄道博物館を後にして大宮駅へ戻ります。
往路とは違うルートに使おうと思ったので、遭難顰蹙ライン湘南新宿ラインに乗り大崎へ。そこから山手線で向かった先は新橋です。
最後の目的地は鉄道発祥の地、「旧・新橋停車場 鉄道歴史資料館」です。

旧・新橋駅は鉄道開業以来、長らくターミナル駅として機能してきましたが、1914(大正3)年に東京駅が開業すると、ターミナル駅の機能を譲り旅客営業を廃止。汐留駅と改称して貨物駅として再出発しました。当時は広大だった駅敷地も時代が下がるにつれてやがて狭隘化し、また鉄道による荷貨物輸送がトラックの台頭により衰退したこともあり、JR化直前の1986(昭和61)年11月に汐留駅は廃止されました。
駅の跡地は再開発され、現在は汐留シオサイトとして高層オフィスビルが立ち並ぶ、近代的なオフィス街に変貌しました。
旧・新橋停車場は再開発の過程で駅舎やホームの遺構が出土し、発掘調査が行なわれた後で駅舎とホームの一部が再建されたもの。資料館の説明によれば、遺構の90センチ直上に再建されているとのことで、高層オフィスビルの谷間でビル街のオアシスとして機能しています。


再建された旧・新橋停車場駅舎。中は資料館として開放され、入館料無料で見学できる施設となっています。館内の床の一部はガラス張りとされ、駅舎やホームの遺構を見ることができます。1階にはレストランもあります。


0哩(マイル)標。鉄道開業当時に起点として設置された場所を全く同じ位置に再現され、そこから当時のレールが数メートル敷設されています。


駅舎の裏側にはプラットホームと上屋の骨組が再現されています。周囲はオープンカフェ風で、オフィス街の清涼剤といった感じ。


さて、2日間で色々と見て回った「鉄分補給の旅」もこれで終わりです。かなり足早に行動しましたが、それなりにいい気分転換になりました。
ここ数年の旅行というと野球遠征観戦にまつわるものが多く、あまり観光気分にはならなかったので、たまにはこんな小旅行もいいものかと思います。


最後に・・・

旧・交通博物館の現在の状況。本館の建物は現在も残されており、特徴あるガラス張りの螺旋階段もそのままです。
戦前からある建物だけに、今後どのように活用されていくのか、あるいは取り壊しの運命が待っているのか・・・
少しばかり気になるところです。

秋休み・鉄分補給の旅(Part9)

2008年10月03日 | 鉄道ネタ
近代車両編の続きです。


21形(21-25)新幹線電車カットモデル。東海道・山陽新幹線を走り続けてきた0系も、ついにこの秋ラストランを迎えることになりました。40年以上も前の設計ですが、いつの時代でも「新幹線の顔」と言えばこの形態ですね。
このカットモデルは旧・交通博物館の入口脇に展示されていて、観覧者を出迎えていました。


222形(222-35)新幹線電車。こちらは東北・上越新幹線の初代車両で、東海道・山陽の0系が「白×青」なのに対し、東北・上越の200系では「白×緑」のカラーリングが採用されました。
200系もJR化以降の新形式に押され、その数もめっきり減ってきましたね。


さて、紹介しきれない車両もたくさんありますが、そろそろ2階に上がってみます。
2階は壁面を利用した、鉄道の歴史紹介のコーナーがあります。かつて使われたヘッドマークや様々な部品なども、見る価値があります。
しかしながら、2階の最大の見所はこれです。

旧・交通博物館でもおなじみだった、鉄道模型パノラマです。横幅約25メートル・奥行き約8メートル、約200平方メートルの地形模型にHOゲージの鉄道模型を敷設したジオラマで、軌道総延長約1,400メートル・車両数約600両。もちろん日本最大級のものです。
ちょうど運転実演が行なわれていて、老若男女問わずジオラマに見入っていました。

2階にはコレクションギャラリーと呼ばれるコーナーもあり、ありとあらゆる鉄道部品が収蔵されていましたが、展示というよりはむしろ収納棚に収められているという感じだったので、撮影には至りませんでした。企画に合わせて随時展示ということなので、スケジュールを調べてまた訪れたいものです。


かなり速足で見て回ったのですが、鉄ヲタなら1日いても飽きないな、と思いました。例によって運転シミュレータがお子様たちに独占されて操作できなかったのが残念といえば残念なところ(笑)
あと、旧・交通博物館にはあった航空機や自動車関連の展示が全くなくなってしまったが気になりました。「鉄道博物館」なのだから仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、個人的にはこれらも移設してほしかったと思います。


十分に「鉄分」を補給して、最後の目的地に向かいます。

秋休み・鉄分補給の旅(Part8)

2008年10月03日 | 鉄道ネタ
続いては転車台より奥側、様々な技術革新を取り入れた昭和30年代以降の近代車両です。


クハ181形(クハ181-45)直流特急形電車。新幹線開業以前は東海道線で活躍し、新幹線開業後は山陽線や上越線・信越線・中央東線の特急に使用された「こだま形」車両です。先頭車のボンネットスタイルは、登場から50年を経た現在でも色褪せることのない、素晴らしいデザインです。
展示されている45号車は上越線向け161系の増備車として製造された車両で、上越新幹線開業まで終始一貫、特急「とき」に使用されてきました。


クハ181形は車内に入ることができるようになっています。国鉄形特急普通車はいずれもこんな感じで、飾り気の少ない、実用的でシンプルな車内でした。


ナハネフ22形(ナハネフ22 1)特急形寝台客車。元祖ブルートレイン・20系は夜行特急列車専用客車として設計され、「こだま形」特急電車と時を同じくして登場しました。
ナハネフ22形は編成の最後尾に連結される車両で、曲線を多用した流麗なデザインと大型の曲面ガラスによる2枚窓、濃紺の車体にクリーム色のラインを3本引いたシックなカラーリングが相互に作用して、夜行列車にふさわしい雰囲気を醸し出します。


クハ481形(クハ481-26)交直流特急形電車。交流電化の進展に伴い、「こだま形」をベースに直流・交流双方の電化区間を走行できるようにした車両。展示形態はヘッドマークの交換風景を模したものになっています。
プラットホームを挟んで右側に見えるのは、急行形のクモハ455形(クモハ455-1)で、新幹線開業以前の上野駅では、当たり前に見ることのできた光景を再現しています。


モハ484形(モハ484-61)の屋上。クハ481形の後ろに連結して展示されており、パンタグラフ部分に展示台が組まれていて、「走る変電所」と呼ばれた交流・直流双方の電化区間を走行するための高圧機器を見ることができます。
パンタグラフが接する架線は、デッドセクションを模していて、凝った作りになっています。


近代車両編はもう少し続きます。

秋休み・鉄分補給の旅(Part7)

2008年10月03日 | 鉄道ネタ
蒸機編に続いては、戦前形電機・電車・客車編です。


マイテ39形(マイテ39 11)一等展望車。戦前の特急「富士」用に製造された車両で、「桃山式」と呼ばれる絢爛豪華な内装が特徴。しかし欧米人には好評な内装も、日本人には「霊柩車や仏壇を連想させる」と不評でした。
車内に入ることはできませんが、内装は窓越しに見ることができます。


ED17形(ED17 1)電気機関車。大正末期に英国から輸入されたED50形の制御器や電気部品を、戦後国産部品に換装して誕生した形式。長く仙山線や飯田線などの私鉄買収路線で、貨物用機関車として活躍しました。


クモハ40形(クモハ40074)電車。戦前を代表する3扉ロングシートの通勤形電車で、国鉄(鉄道省)の電動車として初めて鋼製20メートル級車体を採用した車両。
戦後も長く東京・大阪の2大都市圏で運用されました。


続いては新技術を取り入れた、昭和30年代以降の近代車両編です。

秋休み・鉄分補給の旅(Part6)

2008年10月03日 | 鉄道ネタ
ハチクマライスの味を堪能し、腹もふくれたところで、館内観覧のスタートです。
メインはやはり実車が展示されている、1階のヒストリーゾーン。

2階デッキから見下ろしたヒストリーゾーン。鉄道博物館紹介の際にはおなじみの構図です。
転車台に載ったC57135を中心に、130余年の鉄道の歴史に名を残してきた車両が並びます。
なお転車台は実際に回転し、観覧途中で回転実演とC57135の汽笛吹鳴も行なわれました。

転車台を中心にエントランス寄りが主に鉄道黎明期から戦前の車両、奥側に戦後の車両が並びます。
まずは黎明期から戦前の車両を見て回ります。


150形蒸気機関車。「1号機関車」と言った方がわかりやすいでしょうか。1872(明治5)年、新橋・横浜間に初めて鉄道が開業した時の機関車です。


7100形蒸気機関車。鉄博展示車は「弁慶」。北海道初の鉄道開業時の車両で、西部劇から出てきたようなアメリカンスタイルが特徴的。
同形の「義経」が交通科学博物館に、「しずか」が小樽市総合博物館に展示されています。
後ろに連結されているのは「開拓使号」客車。


C51形蒸気機関車。超特急「燕」やお召し列車の牽引にも用いられた、大正~昭和初期を代表する旅客用機関車。1,750ミリの動輪直径はこの形式で初めて採用され、以降の旅客用蒸気機関車にも変わることなく受け継がれていきました。


C57形蒸気機関車。C51形の設計をさらに洗練し、全国各地で活躍した旅客用蒸気機関車。
現在でも1号機が「やまぐち号」、180号機が「SLばんえつ物語号」を牽引し、動態保存されています。
鉄博展示の135号機は、最後の定期旅客列車を牽引した機関車で、全長を切り詰めた除煙板や乗務員扉が追加された運転台など、北海道向けに改造されたスタイルをそのまま残しています。


続いては戦前形電機・電車・客車編です。

秋休み・鉄分補給の旅(Part5)

2008年10月03日 | 鉄道ネタ
前夜は江東区内の某所にて宿泊。
直前予約で都心の宿が取れず、仕方なく都心からは少々離れた江東区内を選択しましたが、都営地下鉄で新宿まで乗り換えなしで行けるし、総武線錦糸町駅にもバス一本で行けるなど、意外にもロケーションは悪くありませんでした。

さて、今日の目的地は鉄道博物館です。
某所からバスで錦糸町駅に向かい、総武線→山手線→東北線と乗り継いで大宮へ。さらにここからニューシャトル(埼玉新都市交通)で1駅、鉄道博物館(大成)駅で降りれば、出口直結で鉄博のエントランスです。

新幹線高架下、駅直結のエントランス。奥方向右手側に入口があります。


旧・交通博物館入口脇に展示されていたD51426の前頭部カットモデル。移設され、鉄道博物館でも観覧者を出迎えてくれます。
右側の掲示板はレンガアーチを模していて、交通博物館からの伝統を引き継いでいるという意思が感じられます。

現地到着が昼少し前とあって、館内の喫食施設が混む前に昼メシを済ませておこうと画策。
見物の前に、まずは腹ごしらえといきます。

秋休み・鉄分補給の旅(Part4)

2008年10月02日 | 鉄道ネタ
地下鉄博物館編・その2です。
エントランスを挟んで反対側(浦安側)は、ラーニングゾーン。地下鉄の仕組みを詳しく紹介しています。

保線用モーターカー。地下鉄線内では日頃見かけることが少ないだけに、ある意味新鮮です。
左側に少し見えるのは、シールドトンネルの実物大模型です。

銀座線100形(129号)カットモデル。銀座線西半分の前身・東京高速鉄道が開業時に投入した車両で、カラーリングは当時のもの。運転席に入ることができ、コントローラを操作すると、前に展示してある台車のモータが回転する仕組みになっていました。
またドアスイッチを操作すると、自動扉が実際に開閉するようにもなっていました。

運転シミュレータは子供達に大人気。操作してみたかったけど、これだけのお子様に占領されていては、それはかなわぬ願いでした(笑)


全体を見ての感想です。
一私企業が運営する博物館としては、十分に充実した展示内容だと思います。シミュレータなど、実際に動作させることができる展示物が多く、小学生くらいの子供なら興味を示さずにはいられない作りになっていると感じましたね。

そしてこれだけの展示内容の割りには、入館料が非常に安い。
大人1名210円、子供(4歳以上中学生まで)1名100円。この安さには驚きです。
子供(特に小学生の男の子)をお持ちで、TDRに行こうと考えていらっしゅる方がいれば、ぜひともルートの中に組み入れてみては、と思います。


さて、鉄分補給の旅は明日も続きます。
次の目的地は・・・多分もうお分かりでしょうね。

秋休み・鉄分補給の旅(Part3)

2008年10月02日 | 鉄道ネタ
たどり着いたのは千葉県もほど近い、東京都江戸川区にある地下鉄博物館です。
東京メトロ東西線・葛西駅の高架下に立地しています。

地下鉄博物館のエントランス。当日は地元の小学生が社会見学に来ていました。

実はここに来るのは二度目です。
しかしながら、最初の時はよく調べずに行動したため、なんと休館日(笑)
その時には自らの行動を恥じつつ、いつかリベンジを果たそうと心に誓い、今日晴れてリベンジの機会がやってきたのです。
(「そんな大層なもんかYO!」という声は聞かないことにしときます)

入館料を支払って館内へ入ります。
順路に沿って、まず出迎えるのが銀座線と丸の内線の、それぞれ第一号車両です。

銀座線の第一号車、1000形(1001号)。前身の東京地下鉄道が投入した車両で、長らく旧・交通博物館に展示されていました。

丸の内線の第一号車、300形(301号)。WN駆動方式を採用した、私鉄高性能電車の嚆矢となった車両です。
1001号・301号ともに車内に立ち入ることができ、当時の地下鉄車両に乗った気分に浸れます(笑)

さらに歩を進めていくと・・・

「地下鉄の父」早川徳次像。同じ胸像が銀座駅にもあります。

車両展示のあるゾーンは、主に東京の地下鉄の歴史を紹介しているゾーンでした。
次はエントランスを挟んで、反対側のゾーンへと足を進めてみます。

秋休み・鉄分補給の旅(Part2)

2008年10月02日 | 鉄道ネタ
海軍カレーで満足した後は、次の目的地へ向かいます。
京急で一路東京へ。

横須賀中央駅。ここから京急に乗って、東京品川まで一直線です。

計ったワケではありませんが、上手い具合に快特・泉岳寺行きが来ました。
しかも京急自慢の特急車2100形、さらにトップナンバーの2101号が来て、それに乗れるという幸運もついてきました。
うん、トップナンバーで喜ぶあたり、俺も立派な鉄ヲタなんだと再認識(笑)

京急2100形。窓下の「01」表示がトップナンバー「2101」の証明。ちなみに撮影は品川駅です。

"Powerd by SIEMENS"「ドレミファインバータ」の音色を楽しむうちに、あっという間に品川到着。ここからはJRと東京メトロ東西線を乗り継いで葛西駅にたどり着きます。
そう、目的地は地下鉄博物館です。
地下鉄博物館は葛西駅の高架下にあります。