まだあまり喋れなかった頃の
何気ない日常の録音を聞きながら
七五三にモデル気分で上機嫌な写真を
一枚ずつ確認しながら
どうだと言わんばかり
夜のベッドへ
ひとり歩んでいく力強い後ろ姿を眺めながら
何とも言えない寂しさがふつふつ
どこからくるのかわからない満足感もじんわり
反省をしたら
良いことも悪いこともあった
楽しいだけじゃなくて
真っ暗闇の中に取り残される様な
苦しい時だって数えきれないほどあった
お母さんになるってこういうことなのか
記憶をさかのぼって
どう巡らせても凝らしても思い出せないのに
自分がこの子と同じ時の母の姿を
何度探しただろうか
聞きたいことが色々あったから 今でも
正直
頼りたかったんだと思う
泣き言たくさんいってやりたかった 甘えたかった
でも
叫んだ言葉はいつでもぐっと飲み込んで
目の前の女の子に集中しては
ひとつひとつを重ねていく毎日だった
それが逆に 自分の自信になっていった
三つ子の魂百まで って…
はたして
めいっぱい満たしてやれたのかどうかは
私にはわからないのだけれど
小さな家族で
本当によくがんばったのだ
よくやったぜーーー!スーさんおめでとう