あした天気になーぁれ

乳がんとの闘いや、子供達への想いなど…「今」の自分を見つめていくためにつづります。

こどもに「がん」をどう伝えるか

2012-02-16 11:28:30 | 乳がん
昨日は骨シンチ検査で病院へ…。

朝9:00の事前注射のため、家を8:00前には出なければならず、SHEの幼稚園送迎は両親にお願いした。
みんなを巻き込んでの定期検査です。

以前は
「ママ~ びょういんなのぉ?」
 と不安そうにしていた娘達も今では、
”ママのびょういん =(イコール)じぃじばぁばに会える日♪” に変わっている気がする。

それは私が元気にしている安心感からの事でしょう。

色々な事、あがいてもあがいても、どうしようもない事を… 
ゆ~っくりと時間が解決してくれて 気づかない程度の優しさで少しずつ癒してくれているんだな~



さて、乳腺科待ち合い室にこんなパンフレットがあり気になって手に取った。

「あなたは子供に”がん”をどう伝えますか?」(副題:わたしだって知りたい…)
 
家族の一員である子供を”がん”のケアの輪に入れ、サポートしていくことへの重要性を書いた冊子。

①6才までのこどもに伝える場合
②7~12才までの子供に伝える場合
③思春期の子供に伝える場合

それぞれ年齢に合わせた伝え方があるようです。

①で大切なのは、
・ママの病気はあなたのせいではない事
・この病気は移らない事
・毎日の生活の事(ご飯の準備など)の心配を取り除いてあげる事

② 命にかかわる病気であることを知っているこの年代…
・「死なない」約束ではなく、そうならない事を強く願っており、がんが消えるように治療を受けている事を伝える事
・実際の治療内容を具体的に話す事。

③気持ちを自分の中に抱え込んでしまいがちなこの年代…
・1人の大人として尊重し、これからの事を一緒に考えながら対処していく事。
・場合によっては子供自身に選択肢を与え どうしたいのかを選ばせる事。
・周囲にサポートしてくれる友人・先生・親せきなどを置く事。


何を伝えなくても、子供はいつもとちがう”何か”が親に起こっている事を察知して、実際以上の悪い想像を
膨らませたりして 大きな不安をもってしまう事があるらしい。

どの年代の子供に対しても、伝えるべき大事な事は
・病名
・誰のせいでもない事
・伝染しない病気である事


患者自身にとっては、病気の事で子供に隠し事をしない事で、
不要なストレスを感じることなく治療に向かう事が出来る利点もある…。

入院中に知り合ったママの中には、子供には病気の事を話していない、お風呂には一緒に入れない
そんな声をいくつも聞いた…。
子供には余計な心配は少しでも掛けたくないよね、何も変わらないいつも通りのママでありたいよね…

私は「どんなママでも ママはママなんだよ~」と言いたかったから伝えたのかな…。
でも伝えられない気持ちもすごくよくわかる…。

だけど いくら隠しても、伝えなくても 子供は察知してより不安を感じてしまうのであれば
事実をしっかり伝え 必要以上の不安を与えない方がよいのかもしれない。


私は、術後 子供たちが病院に会いに来た最初の日
病院のベッドに二人を座らせて傷跡を見せ、ママにおちちが無くなった事を説明した、
たしかその時は一瞬絶句して、その後すぐ私への気遣いを見せてくれた覚えがある…
「ママ、痛い? 大丈夫?」と。
一瞬でかき消したかの様に見えた感情は その後どうなったのだろう。
あのタイミングで話したのが良かったのかどうか、今でもわからない。


あの時、YOUは5才 SHEは3才

でも二人が一番辛かったのは、告知されどん底から抜け出せずにいた、抗がん剤治療中の時期かもしれない
実家へ滞在し、ママはしゃべらない 笑わない… そんな中 幼稚園も休園しお友達にも会えず、
「何が起こったのだろう」「これからどうなっていくんだろう」そんな風に思ったりしたのだろうか。

具体的な問題はわからなくても 常に潜在的な不安は抱えていたのだろなと思う


私は自分の感情の処理で精いっぱいで 子供たちに向き合う事は出来なかった。
本当はあの時にちゃんと「ママに何が起こったのか」説明し「一緒にがんばろうね」と 
声をかけて 不安の中身を明らかにしてあげるべきだったと今になって思う。

今は「ママは病気」と漠然と知っているけれど、不安を感じてる様子はない。
ママが元気に普段通りにしているから。

でも「ママの病気 何か知ってる?」と聞いたら
「知らない」 「でも病気なんでしょう?」と。

治療が一段落した今の私が手に取るには遅すぎた冊子かもしれない…。

今落ち着いている時に敢えて「がん」ってね… と説明を始めるのもどうかな?と思う
でも、もし次に何か が起こったら その時に きっちり伝えようと思う。そうならない事を願いながら。

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