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神戸映像クラブの催し・お知らせ等

神戸映像クラブ 9月例会案内

2015年08月18日 18時03分31秒 | 神戸映像クラブ

           

9月例会のお知らせ

  日時:2015年9月19日(第三土曜日)13時30分~

  場所:東川崎町老人憩いの家 神戸市中央区東川崎6-4-13 

                                              

   例会内容: 1部 会員作品上映

                 2部 練り上げ作品コーナー  (発表映写会用作品)

★ 8月例会報告

 【出席者】 赤澤 石川 今井 上中 坂口 豊田 広瀬 横山 和田 9名       

         

作品上映

1  『遠く過ぎ去りし日の思い出』 11分25秒  豊田俊夫 Canopus NEO3

  昔、海水浴によく通った須磨海岸に作者がやってくる。気がつけば終戦から
 70年がたち、過ぎ去った暗い少年時代が思い出される。造船所に近い自宅は
 空襲で焼かれ、また父や兄を戦争で亡くした。当時のニュース写真を挿入し
 海岸の波と波音が時代に翻弄された苦難の生活を暗示させている。今年は70
 年の節目に当たりテレビでも特集が組まれていますが、いいタイミングで
 制作されました。ちなみに作者の生まれた家はこの会場のすぐ近くです。
 兄弟が多く家系図があれば分かりやすいようです。 

 2  『月とすっぽん』 9分30秒 今井俊也 Panasonic GH3 Premiere
                                                                         Elements 11

     作者のタイトルセンスは今月も冴えていました。イベントを取材した作品です。
 会場でのオープニングからオープンガーデンへと続きます。大輪の花を咲かせた
 立派なお庭に突入。庭好きには垂涎の植栽です。大きな庭にミニチュアの水車が
 コメを撞いている。ビフォー(玄米) アフター(白米)は面白いインサートカットでした。
 ここまでは"月"なのでしょうか。ラストは"すっぽん"である我が家が映し出されます。
 いえいえ立派なお宅です。 

3 『瀬戸内クルーズと山口SL』  9分 赤澤與三郎 SONY TRV-10 Edius

    明石海峡の夜景から始まります。船から揚がると新山口駅ではSLが迎えてくれる。
 車窓から見える緑豊かな田園が過ぎ去る。煙を吐き動くSLは格好の被写体で沿線に
 はカメラマンが立ち並ぶ。遠くからやってきたのでしょう。乗る人も撮る人も心は
 一つ。できることなら両方のアングルを楽しみたいところです。駅ではSLの乗務員
 が石炭を運ぶ。あおりのいいカットでした。カメラも安定していました。 終わりの
 方、古い街並みから突如SLが通過する。事前のテロップでもあれば目に優しいかも
 しれません。 

 4  『そんなバナナ』  1分7秒 広瀬友三 SONY HDR GW77V他  FinalCutPro7  

  「そんなバカな」をひっかけてバナナを新快速とともに走らせてみました。会員から
 いいアイデアがでました。途中からバナナの皮がむけて次なる展開があると面白い。
 むけたバナナの皮で電車がひっくり返るとか…、そんな無茶苦茶を皆は 真面目に
 言うのです。ならば次回作は『ひと皮むけたバナナ』にしようかと思います。 

5 『うっふっふ』  7分00秒 石川 明 EdiusPro7.5

     ビデオカメラを使わないビデオ作品にはアニメなどがありますが、こちらは少し常識を
 引っくり返すぐらいの作品が登場しました。わずかな静止画とソフトだけで皆を釘付け
 にしました。主人はカタログを前にしてなにやら にやにやしている。ああでもないこう
 でもない…っと思案げである。その様子をみて奥さんは夫の心を見透かす。高価な4Kカメ
 ラなのに奥さんはやけに好意的なのだ。あれれ 普段は目が吊り上がるのになぜでしょう
 か。実は奥さんには目論見があって夫をそそのかせて欲しいものをゲットする。奥さんは
 してやったりの顔で うっふっふと笑う。作者本人の声で夫役、妻役を演じ静止画もちゃん
 と喋っています。日常会話を温かくユーモラスに描くシナリオにも拍手です。 

6 『剣山登山』 北野豪一 5分20  Canopus NEO3r

   徳島県の最高峰である剣山を"神戸つくばね登山会"23名が山頂を目指します。
 比較的なだらかな山とは言え、標高1,955メートルに脱落者は一人もいない。
 聞けば全員67歳以上で、山頂では若さを確かめた会員たちの喜びがありました。 

7 『雨のドイツツァー』 上中孝三  8分54秒 SONY FDR PJ-590 Canopus NEO3.5

  中欧を巡る旅行、今回はドイツ編。 折角の旅行が雨に祟られ思うように撮影
 できなかったそうです。由緒ある建物が大戦の爆撃で多くを失いましたが、石
 造りのため素材は残されておりモザイクを組み立てるように復元されていまし
 た。街路には残骸をモニュメント風に残され生々しい弾痕も見えました。奇跡
 的に爆撃から逃れた25000枚のタイルを使ったマイセン焼きの壁は今回のハイラ
 イトです。カメラアングルや角度など工夫された映像でした。 

2部 練り上げ作品コーナー    

8 『ねぷた祭り』 赤澤與三郎  SONY TRV-10 Edius

  作者は先ず現地に行って撮影ポジションを探したそうです。その結果交差点
 を選びました。映像ではまるで特等席にいるかのようで現地音とともに臨場感
 がありました。屋台には有名企業が並んでおり制作費がかかっているのでしょ
 うか。また台車を操る男性の姿も捉えられ、上部の迫力に つい気を取られ勝
 ちですが カメラは逃しません。所々に見える着ぐるみや楽しいダンスがイン
 サートされていました。ミスねぷたが挨拶していましたが、折角ですからもう
 少し見たいように思いました。滅多にお目にかかれない秋田美人を拝みたいも
 のです。

 9 『宗賢神社 子供奉納相撲』7分 和田正人 Panasonic AC-90 EDIUS NEO

   新興住宅地に住む作者は土地の人ではありませんが、地区の伝統文化を映像
 で残すという使命をもって臨んでおられるようです。ロングに写る宗賢神社か
 ら始まり、屋台を引く子供たちは住宅地から境内へと向かう。田んぼには手を
 休めたお百姓さんが行列を見守る。そしてタイトルイン、BGMスタート。これ
 から何か楽しいことが始まるぞという   イントロ。村の長老でしょうか子供
 の頃の奉納相撲をインタビュー。あまり楽しみがない時代ではただただ相撲が
 できることが楽しみだと語っていました。奉納相撲では泣きべそをかいた女の
 子、悔しくて立ち上がれない男の子、力の入った取り組みは見ていても気持ち
 がいいものでした。 

  10  『声優誕生』7分00秒 石川 明 EdiusPro7.5

    『声の職人』が出てからというものは爆発的に広まりました。ナレーションを
 自分の作品に入れたいと思っている人が大勢いることを証明しました。しかし
 喋るキャラクターの少なさや表現力の乏しさに難があり、最近ではやや少なく
 なったように思います。その中で  もともとナレーションがお上手な作者です
 がもっと変化がつけられないものかと頭をひねりました。方々探してあるソフ
 トに出会いました。元の声をベースに老若男女の声が自在に作れてしまう。
 え~い ならばハードディスクにも喋らせてしまえ…っと言ってできたのがこの
 作品。では簡単にできるのかと言うとやはり使いこなしには熟練が入りそうだ。
 何よりも喋れないことには始まらない。また喋れても面白くするシナリオが
 必要なことでしょう。それにしても作者の創作意欲に脱帽です。 

以上作者のコメント、ナレーション、会員の意見を中心にまとめました。

 

  編集後記

  女房の古い仲間同士で毎年1泊2日旅行をしています。ところが10数年もたつのに
 写真らしい写真は1枚もありません。みな撮られるのが嫌だとかでカメラすら 持って
 行きません。グループの中でカメラと世話好き1人いるだけで楽しい思い出が残るの
 ですが、その点ビデオ撮影会は役者が多くていらぬ写真がいっぱい残ります。