翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

カンセコの告白

2005-02-14 10:55:21 | メジャーリーグ
Jose: You're out!: Newyork Daily News

Joseというのはホセ・カンセコ。マーク・マグワイヤとのコンビ名はバッシュ・ブラザーズ。その名を聞くだけで、ピッチャーたちのキンタマは縮み上がった。オークランド・アスレチックスをワールド・チャンピオンに導いた最大の功労者のひとりた。トロント・ブルージェイズ時代は、伊良部を威嚇してたっけ。

さて、そのカンセコだが、著書の中でいろんなことを書いている。

マドンナとの噂については・・・
「セックス?してない。ベッドで朝までいちゃついただけ。」
なるほど。

なぜ、ステロイドがこんなに広く使われだしたのか?

1994年から1995年にかけてのストでMLBのファンは激減しただろ。オーナーたちは、ファンを取り戻すのに、ホームランを量産するパワーベースボールが有効と考えた。それで、ステロイドの使用を歓迎したんだ。

ホームランの増加でプレイヤーもサラリーが増えるだろ。プレイヤーズ・アソシエーションだって、ステロイドを見て見ぬふりさ。

野球のすばらしいところは、昔からほとんどルールが変えられていないこと。だから、ベーブルースとバリーボンズを、バレンズエラと野茂を、シスラーとイチローを「どっちがすごいか?」って比べられる。その記録が薬物で作られたものだとしたら?サイボーグ野球。記録を比べる楽しみがなくなる。ファンはがっかり。また野球離れがおきるかもしれない。

1995年といえば、トルネード旋風が北米大陸を席巻。野茂はMLBの救世主として全米で称えられた。まさにその年、ロッカールームでは裸の男たちが、「ヘイ、マッチョ!いっちょどうだい?」「おう!たのま!」って、ステロイドを尻に注射しあっていた。おおきな、おおきな、過ちの転換点だった。

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