江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

五つ目の希望

2017-07-25 00:52:27 | 日記


アメリカに行くならば
そこの美術館や博物館を訪ね、日本美術を見たいと思っている。

というのも、明治維新以降相当数の日本美術品が
アメリカに流れていると知ったからだが、
シカゴやクリーブランドに行ったときは
展示の仕方が良いこともあって
日本ではなかなか見ない作品に出会えて、
興奮したことがあった。

そこで今回もお願いしたのだが、
サンディエゴで実現した。
しかしサンディエゴというところは、
どういう成り立ちがあったのだろうか。
バルボアという広い高台全体が公園になっているところがあって
そこに私たちが公演した日本庭園はあるし、
動物園もあるほか、
美術館、博物館というものが十幾つかある。
上野なんて比じゃない。

中に”MINGEI"という博物館があって、日本の看板の企画展を
していたので、入ってみた。
日本でも同様の展覧会に行ったことがあったが、
大きく違うところは、展示の仕方だ。

ここのは、かなりの数が、触ろうと思えば触れるように展示されていた。
展示数は多くはなかったけれども、楽しめる雰囲気。
感心しながら見ていくと、なんと間違いを発見してしまった。
「株式会社」と日本語で書かれてあるのを
”KAKUBISHIKAISYA"と訳されていた。
また唯一あった浮世絵も、「豊國 画」とあるのに「くにさだ」になっていて
そこにいた説明をしている人を捕まえて指摘したのだが、
どこまで通じたか。
そばに日本庭園があるのだから、
共同で企画展するなり、交流していればこういう間違いはなかったはず。

2階で”うるし展”があるので何気なく行ってみたら、
これが良かった。
福島県喜多方市の漆職人から譲り受けたものを展示しているのだが、
漆掻きの道具を間近に見るのは初めてだし、
漆を塗る時の、漆が岩のようにこびりついた道具箱や
漆を塗る時の台、漆をこねる鉢
塗ったばかりの漆器を載せる板
(これが壁に掛かっていると、まるでオブジェのよう)
まぁ日本では滅多に見られないものを見させてもらった。
展示の仕方は、多分日本人にはできないだろうと思えるほど斬新で、
面白く、たっぷりと堪能することができた。

写真は博物館の入り口


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする