Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

氷筍

2011-03-01 | 日記的な
これ、ひょうじゅん、って読みます。

氷のタケノコ?

会津のとある山。
雪のある急斜面を登ること1時間半、
洞窟があって、そこに、氷の柱がたくさん立っている場所があるのです。

最初見たときには、ニョロニョロ!!と思いました。

凍ったり解けたりする場所じゃないと出来ない氷筍。
数日暖かい日が続いたせいか、氷の柱の上の方が水滴でくぼんで、
そこに洞窟の天井から水がぽたぽたとたれています。
それがまた、あちらこちらから聞こえ、
まるでヒーリングミュージックのよう。

***

この日は写真家の五十嵐先生のガイドで、
カメラマンのおじ様たちに同行させていただいたので、総勢10名ぐらい。
ちょっと、にぎやかだったのですが、静かにこの場に座って、
瞑想したいぐらい、良い音がしていました。

ここまで来るのに、結構な急斜面を登りました。
前日に五十嵐先生が家に来てくれて、靴が大丈夫かチェックしてくださいました。
「飯豊山に何度も行ってる人でも、ここは無理!といって諦めた人もいるから、
見て、無理だと思ったらやめればいいから」
そういわれて、行くのやめようかなぁと思ったぐらいです。
みんなの足手まといになったらどうしよう、と思って、
前日、ちょっとお腹痛くなったりして。

当日は、車を降りてから、「ここ登るんだよ」といわれて見上げた斜面、
なんとなく、登れないことは無いかなという気がしたので、トライすることに。
しばらく登ったところで、先生がチェックしてくれて、
ちょっと、滑りそうなので、アイゼンを途中でつけてもらいました。

そんなこんなで、休みながらも、なんとか登って目的地までたどりつくことができました。
行く途中で戻ってくる別のグループのカメラマンのおじ様たちが、
「行ったらカモシカが洞窟の中にいて、
ビックリして逃げていったので、氷筍がだいぶ倒された」
と言っていました。

みたら、「あ、ここが鹿が通ったんだな」
というのがわかるぐらい、氷が倒れていました。

しかし、この洞窟の奥に、カモシカがいたら、
それはそれで、神秘的な風景だなと思いました。
たぶん、いずれにしても逃げちゃうので見られなかっただろうけど。

カモシカもきっとこの中で水滴の奏でる音楽を楽しんでいたのではと思います。

***

氷筍を見た後は、少し戻ってお昼ごはん。
もって行ったおにぎりの美味いこと。

休憩したところは龍の山という山で、
そこから、ちょっと登るととてもいい眺めらしく、
みんなについて、ほんの数分登ってみました。
そこは、東側に磐梯山、西側に飯豊連峰を臨む場所です。

いつも近くに見ている磐梯山はこんな感じ。


いつもは見えない飯豊連峰はこんな感じ。

真っ白に雪を頂いて堂々とした感じです。

***

五十嵐先生のガイドツアーは、
余り人が行っていないすごい場所に連れて行ってくれます。
前回は、最上川源流を登って滝を見に行き、今回は2回目。
結構、鍛えていない私にとってはハードな感じなのですが、この修行の旅も、
達成感と感動で、なんとなく癖になりそうな感じです。

(おわり)

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五十嵐健一ネイチャーワールド

五十嵐先生は、子供の頃からお父さんの後をついてキノコ採りに山に入っていたそう。
だから、自然との付き合い方は、もう身体に染み付いていたりするんですね。
自然とのお付き合いの仕方、いろいろと教えていただいています。
五十嵐先生の写真は、単なるきれいな風景写真ではなくて、
そこに、自然界の存在を感じるようなすごい写真。
写真に関心がある日とは是非、上記のホームページも見てみてください!

誰も見ていない素晴らしい自然の造形美を見出し伝える。
それをするために、毎日、いろんな森や山、川の源流を旅しているんですね。
道なき道を歩けるすごい人なのだ。






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