～王者の称号～

先週の日曜日に行われたサッカーJ１第２ステージの最終節で、サンフレッチェ広島が湘南ベルマーレを５－０で下し、第２ステージの優勝を決めました。
また、この試合で勝ったことにより、歴代最多勝ち点「７４」を記録したほか、リーグ最多得点・最少失点での優勝、チームのエースストライカーである佐藤寿人選手のJ１最多得点記録に並ぶ１５７ゴール目を上げるなど、記録づくめのシーズンとなりました。
今年から採用されたチャンピオンシップ制度により、年間王者の称号は、１２月５日まで決まることはありませんが、浦和レッズ、ガンバ大阪と、上位常連の強豪が名を連ねているので、最後まで気の抜けない戦いが続きそうです。

そもそも、Jリーグのサッカーは、野球と違い、フェアではない条件がそろうこともしばしばあります。
よく言われているのが『日程』の問題。
サッカーには、リーグ戦のみならず、ナビスコ杯や天皇杯といったカップ戦、アジアチャンピオンズリーグなどの国際試合、そしてなんといっても日本代表の試合もリーグ戦の日程にかかわらず行われているため、強いチームでかつ良い選手となると、超過密日程になることもしばしばあるんですよね。

また『移籍』の問題もあります。
これは、チームの事情なので、フェアどうこうの問題ではないのですが、他のスポーツと違い、移籍が頻繁に行われているんですよね。
シーズン中の移籍も可能なため、シーズン途中に主力選手が急にいなくなるといったこともあるんです。（日本代表でも活躍している武藤選手も、シーズン途中で海外へと移籍しましたよね）
また、『レンタル移籍』という特殊な制度もあり、これは「期限付きでうちの選手を貸しますよ」といった制度で、物に例えるようで失礼かもしれませんが、こういった選手は『借りた選手は元のチームへ返す』か『その選手をそのまま買い取る』かを選ぶ必要性があります。
よって、１年ごとに戦力が大幅に変わることもよくあるんですよね。

上記のように、チームによって条件がまちまちなため、選手の能力のみならず、フロントの能力も非常に多く問われます。
サンフレッチェ広島も、いくつか課題を抱えており、今季チーム得点王となったドウグラス選手が徳島ヴォルティスからのレンタル移籍であること、そしてサンフレッチェファンの多くが懸念事項として抱えている『スタジアム移設問題』があります。
Jリーグの中でも強豪チームになりつつあるサンフレッチェ広島ですが、広島県民なら誰もが疑問を持つような「中心街からかなりの遠方」にあるんですね。
その影響か、サポーターの数も大幅に増えることなく、同じ本拠地である野球チーム『広島カープ』にサポーターが偏ることとなっています。
しかしこればっかりは、市政が解決する話であり、サッカーチームのみならず地域が一丸となって動く必要があります。
地域活性を実現させるためにも、どこに資金を投じるべきかというのを、的確に判断しなければならないでしょう。
世界の多くの国で行われているスポーツであり、これからどんどん盛り上がりを見せるであろうサッカー。
その周辺施設にも貢献できるであろうことを考えると、この課題に対し、市政ももっと真剣に考えるべきなのかもしれませんね。

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masa