ドワーフそふと

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Panasonic RX-M45 - 絶滅危惧種なモノラル・ラジカセ

2018-03-26 20:00:48 | ラジオ
ソニーのラジオばかり購入してきたが、パナソニックのラジオも気になってきた。icf-506に相当するRF-2450というラジオがあるが「ロッドアンテナが水平方向に回らない」事と、「バンド切換の表示がズレる」という部分が気になって買うのを躊躇していた。RF-U150Aという高感度ラジオも候補だったが、「選局ダイヤルの糸がよく切れる」というネットの書き込みが気になりこれも「どうかな?」と思っていた。パナソニックに的を得たラジオが無いと困っていたら、なんとラジカセにモノラルで安価なモデルが有るではないか。

カセットが余計だったが、ロッド・アンテナが、ちゃんと水平方向に回るし、丁度デジタル選局に刷新されたRX-M45が店頭に並んでいたので思わず購入してしまった。単一電池が4本も入るので、電池駆動の実用性も期待できる。

まずは、見た目の感想からいくと、むかしパナソニックのブラウン管テレビに、画王というブランドがあったが、その外観と似た感じで、黒っぽい艶消しプラスチック剥き出しの、古いデザインだ。ボタンなど操作系の配置や形状はシニア向けで、とても扱いやすい。特にロッド・アンテナの先端が太く破損しにくくなっているのも好印象だ。

早速、単一マンガン電池4本を入れラジオを聴いてみる。音質はデジタル選局特有の硬い感じだが、奥行のあるスピーカーや筐体のおかげなのか、icf-506に比べると低い音で、なおかつ良く響く感じだ。個人的には、こちらの方が好みだ。

AMは電波状況の悪い場所では、やはり音がややコモる。感度は実用レベルに達していると思う。FMは解像度感が薄くモノラルだった頃のブラウン管テレビの音に似ている。テレビよりもダイナミック感があり、ついついボリュームを上げたくなるが、高音があまり出ておらず、上げすぎると、このあたりが気になってくる。感度はicf-506の方が若干良い。しかし、本機でも十分実用に足るものである。明瞭度はAMFM共に良好である。

icf-801なんかと比べると、やはり選局しやすい。しかし、指針の表示が狭く見にくい。同期ランプもないが、選局ダイヤルに適度な重みがあり、指針の動きもゆっくりなので、手さぐりと耳で合わせられる。ダイヤル操作によるデジタル選局のクセはicf-506と同様なので、icf-506のインプレを参考にしてほしい。

電池のモチは、最初に入れた電池が、まだ残っているため確認出来ていない。デジタル選局なので気になるところだが、少なくとも1ヶ月もたないicf-506より良いと予想される。ランニングコストを考えるなら、ラジオのみ使用のアルカリ電池で半年もてばうれしいのだが…。

カセットの音質だが、もはやテープ音源が手元に残っていないため、本機でエアチェックしたものを再生してみた。もともとのラジオ音質が中音重視の無難な味付けのせいか、放送時の音と比べても然したる劣化を感じなかった。ただし、電池で再生した場合、微妙に音揺れを感じた。これは、録音時でも発生しているようで、電池で録音したテープを別のラジカセで再生すると、やはり音揺れが出た。電源ケーブルでの使用では問題ないようだ。電池をマンガンからアルカリに変更してどうか試したいが、今使っている電池が中々減らないため、確認出来ないでいる。

スタイリッシュな要素が皆無だが、6千円以内で、これだけ堅実な造りならば、現時点での評価としては、まずまず購入して良かったと思っている。FMが好きな人にはやや物足りないかもしれないが、AM・FM・カセットのどの音源においても、音の出方に安定感があり安心して聴いていられる。icf-506でも十分な性能をもっているが、本機と比べると音質は電子楽器のようで、やや味気ない。電池駆動でのカセット使用に少々疑問があるものの、大きさもラジカセとしては小ぶりで邪魔にならず、色々な所に置いて楽しめる。ステレオ・ラジカセの反響したような音質が苦手な自分にとって、モノラル・ラジカセの選択肢は、国内メーカーでは、もはや本機のみであり、或る意味希少な存在だ。

Panasonic RX-M45
http://panasonic.jp/radio_casse/p-db/RX-M45.html


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