ドワーフそふと

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はたして、うまくいくのやら...

SONY ICF-801 - 楽器の音が楽しいラジオ

2016-01-04 19:11:49 | ラジオ
日頃、パソコンを使っている時は、「radiko」や「らじるらじる」を聞いている事が多い。そのおかげで、パソコンの無い部屋でもCDラジオで放送を聞くようになった。ところが、自宅ではFM放送の入りが悪く、FMのステレオ・モードをいれるとホワイトノイズが鳴るだけで、「2スピーカーのモノラル」という音しか出なかった。なので、自然とAMばかり聞いていた。

CDラジオのAM音声に不満は無かったが「これだけAMばかり聞いているのだから、より良いAM音声とは、いかなるものか」と興味が湧き、ネットで今時の最新ラジオを検索してみた。すると「SONY ICF-801」の評判が良い事が分かった。書込みによると「FMのようなAM音声だ」という触れ込みだ。モノラルだったが、FMの入りが悪い電波状況では、この割り切ったモデルでよいと思った。

早速購入しAMを聞いてみる。別段、音質に問題無いのだが、近くに置いてあるにも関わらず、やや離れた場所から鳴ってるような感じで、屋外や店舗の天井付近に設置されたスピーカーのような音がする。昔、シンセにつないでいたアンプ・スピーカーのようでもある。音質はフラットで重低音でもなければ高音強調でもない。パーソナリティの会話音声が既存のCDラジオに比べ、やわらかで、やや低い声に聞こえる。「もしかして、倍音が聞こえているのではないか」と思いFMを聞いてみる事にした。すると、どうだろう。とてもモノラルとは思えないほど臨場感のある音がするではないか。特にコンサートのLIVEや収録音声がイイ。さらにボリュームを上げてみる。楽器を奏でる音が「鳴る」のではなく「響く」のがちゃんと分かる。テレビのダイナミック・モードで聞くNHKクラシックなんかよりズッとダイナミックに聞こえる。おかげで、AMばかり聞いていた私が、今ではNHK-FMばかり聞くようになってしまった。

気になる部分もあります。
CDプレーヤに付いたオマケのようなラジオに比べれば感度は良いのだが、そのかわり選局する度にアンテナの向きを微調整する必要が発生した事。折り畳み式の取っ手が細く、やや貧弱である事。音質は悪くは無いのだけれど、若干コモッた音がする事(この辺りは電波の受信環境によるのかも知れない)。臨場感を味わうには、十分にボリュームを上げなければならないが、近所迷惑にならないように気を使う必要がある事などだ。

高価なステレオ・セットに比べたら大した事ないのかも知れない。だが、7千円に満たない価格である事や、外部アンテナ無しでソコソコの音が出て、小型軽量持ち運び可能の上、単二電池三本で駆動するとあれば、コスト・パフォーマンスは高いと思う。ラジオ専用機を昔から愛用している方からすれば「そんな当たり前な感想いらんよ」と思われるかも知れない。けれども、ラジカセのラジオばかり聞いていて「FMはステレオでなければ意味が無い」と思い込んでいた私にとって、なんとも「目からウロコ」の一台でした。

SONY ICF-801 製品紹介
http://www.sony.jp/radio/products/ICF-801/index.html


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