祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

チェリノブイリ原発事故後の後遺症

2012-08-25 22:27:01 | 原発事故
原発の再稼働が政府・官僚のごり押しで進んでいますね。また、ガレキの全国ばら撒きも、強引に推し進めています・・・・今回の福島原発事故が、いかに大きな問題なのかも知らん顔してとぼけています。
経済界の代表(経団連の米倉会長・経済同友会の長谷川代表幹事)も、国民の健康や若者の将来など無視して政府・官僚を応援・・・・企業の利益のみ最優先・・・・

東京新聞日本国内で政府・官僚が大丈夫と言っている放射性物質の基準は、外部被爆のことのみで、内部被ばくについては全く問題にもしていません。

福島原発の事故の際、当時官房長官だった枝野大臣は、「今すぐ健康に被害はありません・・・・」とバカなことを言っていました。この意味は、「外部被爆により、いますぐ生命に危険は発生しません・・・」と言う意味で、裏を返せば「将来、放射能汚染による内部被ばくによって、発病・死亡するかもしれないけれど責任持てません・・・・」と言っているに等しいことです。そして、内部被ばくを問題とすると、大混乱が起き今の政府ではそれを納めることができないでしょう・・・・・

なぜなら、その範囲が広すぎて影響のある人口は膨大な数になり、責任が取れないからです。左記の新聞写真(東京新聞)を見ればすぐわかることですが、福島はもちろんこと、茨城、山形、東京、群馬、栃木、埼玉、千葉、長野、神奈川とセシウムが大量にばら撒かれているのに、その地域の対処などは全くありませんものね・・・・茨城の野菜など平気でスーパーで売られていても、健康に問題あるとは公表しないですよね?????


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今、国内の放射性物質の基準は、世界の基準と比べどうなっているのでしょうか?

 福島事故後の暫定基準は(2012年3月末までの基準値)

・野菜、米、肉、魚、卵 500 Bq/kg
・飲料水、牛乳、乳製品 200 Bq/kg

 4月2日より新基準値(日本)


・野菜、米など「一般食品」 100 Bq/kg
・粉ミルクなど「乳幼児食品」「牛乳」  50 Bq/kg
・飲料水  10 Bq/kg

ドイツ放射線防護協会の基準(セシウム137)

・食品、飲料全般(乳児、子供、青少年)   4 Bq/kg
・食品、飲料全般(大人)   8 Bq/kg

水に関する規制値

・ウクライナ   2 Bq/kg
・アメリカ 7.4 Bq/kg

        アメリカの水質基準値は、ベータ線・ガンマ線系のすべての放射性核種の合計量が4ミリレム/Lである。
        例えばヨウ素とセシウムがともにある時は、その合計で4ミリレムなので、上記より低い数値となる。

上記の表を比較すれば分かるように、日本の基準は異常に高いものです。3月までの500Bq/kgとドイツの8Bq/kgは天と地の差・・・・4月より100Bq/kgになったものの、それでも世界の基準からは大きく外れています。
2011年5月12日、ドイツ放射線防護協会は「1kg当たり8ベクレル以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しない」ことを推奨しています。
また、「乳児、子供、青少年に対しては、1kgあたり4ベクレル(Bq)/kg以上のセシウムを含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである」とも言っています。


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それでは、なぜ世界ではセシウム137の摂取を厳しく規制しているのでしょうか・・・・

旧ソビエト連邦のゴメリ医科大学の学長であったバンダジェフスキー博士は、チェリノブイリ事故後に死亡した患者を解剖し調査していました。死亡した患者の心臓・腎臓・肝臓等に蓄積されたセシウム137の量と臓器の細胞組織の変化との関係を調べました。その結果、臨床研究と動物実験を併せて、体内のセシウム137による被ばくは低線量でも危険であるとの結論に達し公表しています。
そして、バンダジェフスキー博士は次のように言っています。
心筋細胞にセシウム137が取り込まれると、エネルギーの産生(合成)が出来なくなり、突然死につながる。」
「高濃度の放射性物質に汚染されたベラルーシのゴメリ州で死亡した400人を上回る患者の遺体を解剖。
 各臓器のセシウム137蓄積量を測定したうえで、特に心血管疾患で死亡した患者の心筋に多くのセシウム137が蓄積されていたことをつきとめた。」
「チェリノブイリ事故後に突然死した患者の剖検標本を検査したところ、99%の症例で心筋異常が存在することが明らかになった。
 特に注目すべき所見は、びまん性の心筋細胞の異常である」。

また、バンダジェフスキー博士は次のようにも言っています。
「残念ながら日本人は情報が少なすぎる。(政府当局は)情報を隠している。今のような形で情報を隠し続けると、数十年後には日本の人口は激減してしまう。」・・・・・バンダジェフスキー氏の東京公演の中で、現在、ベルラーシでは出生率より死亡率が多くなっていることを訴えています。特に若い人達が重い病気で亡くなっていっているそうです。

博士によると、心筋細胞は分裂しないためセシウムが心臓に蓄積しやすく、心電図の検査で、異常とセシウム蓄積量の因果関係が確認できるとしています。「幼児は体重1kgあたり20~30ベクレルでも心臓のリズムを壊してしまう。50ベクレル以上だと突然死の可能性が高くなる。」と言っています。また、「妊娠中、胎盤に1kgあたり200ベクレル以上のセシウムがあると、コチゾールと呼ばれる重要なホルモンの濃度が下がり、新生児は肺が発達せず突然死につながりうる」としています。
 


現在、チェルノブイリ原発から西へ約70km離れたウクライナ・ナロジチでは、「チェルノブイリの事故当時、子どもや胎児だった人が、あれから25年経ったいま、ちょうど出産の時期に当たっています。先日、ウクライナの医師で、作家でもあるユーリー・シチェルバクさんが京大原子炉研で講演されたのですが、「生殖系に対する影響が大きく、不妊や流産などが深刻な問題になっている」と述べています。
オーストリア気象地球力学中央研究所(ZAMG)は、福島の原発事故で、とんでもない量の放射線物質が蒸気となって、大気中に放出されたと言っています。それは、チェリノブイリを超えた量であるとのことです。
    セシウム137  ・・・・・   5000兆から5京 ベクレル/日
    ヨウ素      ・・・・・         10京 ベクレル/日
福島第一原発はチェリノブイリ原発のように原子炉が爆発した訳ではないが、原子炉や使用済み燃料貯蔵プールにある核燃料の量が、チェリノブイリの10倍以上あるためです。
上記のウクライナ・ナロジチは、原発から70Km離れていても、25年経った現在、不妊や流産が起きています。そうすると、福島原発の20kmあたりに住んでいる人は、将来どうなるのでしょうか・・・・・・・??????????????
人命無視も甚だしい・・・・・


日本の除染は、ニュースを見る限りにおいてはお粗末そのものである。住宅を高圧洗浄機で洗い、家の軒下だけを土をはぎ取るだけ・・・・・林や森、野原、湖、川・・・・・・Etc・・・・・何にも出来ていないじゃないか・・・・
これも、厚生労働省が復興資金を食い物にしているだけじゃないのか?
それに群がる、業界のシロアリも復興資金だけが目当てで、国民一人一人の生命や、子供たちの将来はほったらかしではないのか・・・・・・最近とても不安に思うことが多すぎる・・・・・


バンダジェフスキー博士は、日本国内で現在進められている震災がれきの広域処理に関して、わずかな汚染であっても、セシウムを含んでいる汚染物質を、クリーンな地域に拡散することは理解できない」と日本政府の方針について強く否定をしています。日本政府が十分な情報の公開を行っていないことについても、疑問を呈しました。


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