Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

面白いボケだけど使えないっぽい画像

2011年10月31日 | トンボ


望遠系マクロレンズはボケを楽しむレンズでもあるが、違うレンズのつもりで使うと
面白いことになる。冒頭の画像はどこか拠り所が無い感じがする。



絞るとだいぶ画像が賑やかにはなるが。。。



一番目の画像はバック全面ボケとでも言うか望遠マクロの得意とする分野だ。
最近は何となく二番目のボケ方に興味がある。



子供の頃の夏休み、従弟と近くの森で採ってきて風呂で浮き沈みさせて遊んだカラスウリ。
下の子供が小さい頃、林縁で真っ赤に熟したのを採って持たせて運転していたところ、後部座席で
「マズい!」という声がしたので振り返ると食べていた。



確かに旨そうな色だ。


ヒメアカネと遊ぶ

2011年10月28日 | トンボ


シーズン末になると、被写体も限られてきてややもするとマンネリ化し、かと言って過ぎゆくシーズンが
惜しまれるので被写体を求めて出かけるという感じになってしまうが、春先と同じく、他の被写体にも目
が行くようにはなる。



コカマキリはパッと見下ろした感じでは、♂♀そんなに大きさが変わらないように見えたが、写真に撮ってみるとだいぶ違う。
ウラギンシジミは、もうだいぶ前から当たり前のように目にするが、子供の頃はオレンジ色の♂に憧れて、何とか採りたいと
思っていたものだった。近所の屋敷の柿の実に汁を吸いに来ていたが、下から逆光で見ると新鮮な♂のオレンジが透けてきれい
だったのを思い出す。



昨年の晩秋、ヒメアカネの舞う良い感じの谷津に新たに目をつけた。春や初夏には色々な種類が期待できるかも?と
ワクワクしていたが、いざシーズンとなって訪れてもトンボはほとんど飛ばずがっかりだった。
秋になり被写体も限られて来ると同じ場所に続けていくのも気が進まないし、とりあえず覗いてみるか・・・と
久しぶりに出向いたところ、ヒメアカネは健在だった。
数は多くもなく少なくもなく、日が高くなると交尾も複数見られ、なかなか楽しめたが、肝心の撮影は今ひとつ
調子が出ない。



一旦交尾を解いた♂♀が足下に止まったので両方手乗りさせてみた。



♂は時々飛び立って手に乗った♀に再交尾を挑んでいたが、♂♀共に手から飛び立った後再び交尾態になった。



この時期赤とんぼと共に良く目にするオオアオイトトンボ。逆光で狙ったらフレア満載になった。



手でハレ切りしてちょうど良いコントラストになった。






ヘリアーとT160

2011年10月27日 | トンボ


今年もはや、シーズンオフ間際のレンズ遊びに突入した。
今回は、ヘリアーとクローズアップレンズT160がメインテーマである。
冒頭は、ヘリアーにT160をつけてf4.5で撮影したもの。何だか硬調先輩!



左が、ヘリアー最短絞り開放での撮影。右が、T160をつけてヘリアー最短絞り4.5での撮影。
単にヘリアーを楽しむならヘリアー単体で写せば良く、画作りの研究にもなる。
T160では1.3倍くらい?に拡大されるわけだが、解像のために絞っているので、若干後ろがうるさい。
バックにぼかしたい花や葉、遠景など、素材次第では面白いセッティングだと思われる。



ヘリアー単体最短での撮影。縦位置ではトンボの大きさが程よい感じだ。



左がヘリアー単体最短。右がT160をつけてヘリアー最短。



今回は 272E(90mm)もちょっと稼働した。



切れの良いシャープな画像は相変わらずで、流石マクロレンズだが、絞り開放でも反射ボケに若干角が出てしまう。



今回の狙いの一つヒメアカネ。バック込みで綺麗なポートレートを撮りたいと思ったが、あいにくと添え物にしようと
思っていた花が時期を過ぎかかって目論見が崩れた。272E開放で柔らかい感じの描写になった。



ヘリアーにT160をつけて思い切って絞り開放での撮影。先日のテストではT160が最もジャスピン率が低く、案の定、半分くらいは
ピントの山が掴めなかったが、ちゃんと解像してハロっていない画像も数枚撮れた。バック次第では面白い描写が期待できそうで、
今回の一番の収穫となった。



狙っていたシチュエーションに近い形での撮影だったが、このカットはほんの2,3枚しか撮れず残念。
ヘリアーは割とコントラストがしっかり出てやや銀塩的なイメージを持った。



クローズアップレンズ 比較検証

2011年10月23日 | トンボ


比較用に取り寄せた Asahi PENTAX クローズアップレンズ No1が届いた。
冒頭はそれをヘリアーにはめて写した画像である。
届いたのは昨夕で野外での検証が出来なかったため、室内で若干検証した感じでは、
No1の方がS40より若干寄るみたい(∞位置で若干大きく写る)No1の方が若干解像するかも?
という印象だった。

本日はどんよりとした曇り空だが、アカトンボはいそうな雰囲気なので裏の空き地を
探してみたところ何頭かは見られた。しかしいずれも少しでも近寄ると遙か遠くの空へ
消えてしまってクローズアップレンズ検証など無理だった。
しかたなく近所の公園付近に移動したところ、手頃な高さに止まるアキアカネを発見!
畑の中なので少し手を伸ばさねばならず、若干不安定な体勢での検証となってしまったが、
ある程度の結果は得られた。




左がS40装着、右がNo1装着。いずれもヘリアー∞位置、絞り開放 1/1500 の同条件。




それぞれ等倍切り出し。
それぞれのカットにつき何枚かずつ撮影したが、現場で液晶でパッと見た感じでは、No1でもハロっぽい印象があり、大して変わらないか?と思っていた。しかし、画像を展開してみるとS40装着とNo1装着で傾向ははっきりわかれている。S40装着では先日のテスト同様、開放ではかなりハロっている感じだが、No1ではハロは思ったより押さえられて良好な描写に見える。


続いては、No1装着にて ヘリアー最短での撮影。



最短開放での撮影と等倍切り出し画像。



最短f4.5での撮影と等倍切り出し。

結果としてみると、S40とNo1ではかなり描写に違いが出ることがわかった。
No1はこのシーズン前に中古屋で手に入れ、50ミリ標準レンズとペアを組ませていたが、その描写はなかなかのものだったので、
優秀なクローズアップレンズという印象があった。残念なことに5月に50mmと一緒に盗まれてしまったのだが、同様と期待された
S40の描写が思った以上に収差満載だったので、それはヘリアーとのペアだからなのか?検証してみたかったのと同時に、もう一度
手に入れ直したかったというのもあった。S40の方がNo1より後発であり、コンピューターとマルチコーティングを駆使して良好な
写りになるように仕上げられているはずだが、鮮明度、解像感からするとNo1の方が優秀でACクローズアップレンズに迫るものが
ある。いわゆる職人技の賜なのか?はたまた古い標準レンズは55mmだったのが関係しているのか?わからないが、個人的に期待して
いた通りの結果になってまずは良かった。



で、これらの使い道だが。。。
ヘリアーに装着した場合、∞位置でもそこそこの大きさになってしまうので、中型のトンボをちょっとアップ目に撮りたいときなど
には良いのではと思うが、背景の比率を上げたい場合には困るので、その点では50ミリレンズを再び手に入れる(笑)とNo1もより効果的
に使えるかなと思った。ヘリアーを軸に考えれば、咄嗟の時だけT160を使い、今後もしT80など微妙なクローズアップレンズが見つかった
ら是非入手してみたいと思った。

CloseUpテスト

2011年10月20日 | トンボ


最短距離の短くないヘリアーをより楽しむための手軽な方法としてクローズアップレンズ装着がある。
先日は間違えてS25というレンズを入手してしまい、それではワーキングディスタンスがほとんどとれず
半端な度アップ画像およびものすごい収差を出す(ある程度絞れば解消)ことになった。

純正のクローズアップレンズは昔の物だからあまり出回っていないが、千円前後で手に入るので懐にも優しい。
単純に画質優先ならKENKOのAC No.2あたりを揃えれば良いのだろうが、何となくそれではつまらない(笑)。

と言うわけで、今回はS40とT160という二つの純正クローズアップレンズを入手してみた。
冒頭は、S40をはめてヘリアー∞位置で写した物だが、なかなか雰囲気が出ている。

T160は52mm径だったのでステップアップリング49-52(380円)を揃えてはめてみた。
この安物のステップアップリングは意外と厚みがあり、レンズが若干ヘリアーの前玉から離れるので
画質への影響が心配だったが、まあ数ミリなので大して影響ないだろう。
T160は望遠レンズ用のクローズアップレンズで比較的度数が低いため、ヘリアーにつけると50センチくらいから
1.5メートルくらい(正確には計っていない)で撮影出来、割合と自由度が高い。昔、200ミリ望遠に接写リング
1とか2をはめて遊んでいたが、少し離れた位置で思ったより広い範囲でピントが来るので面白かった。
接写リングではリングの厚みの分露出倍数がかかってしまうが、クローズアップレンズでは露出倍数がかからないものの、
画質が落ちるのが一般的。しかし説明書によると、コンピュータを駆使して最適化してあるので、接写リングに遜色ない
とのこと。それを信用して使ってみたが、とりあえずこの前のS25では収差がすごかった。尤も、50mm標準レンズに
最適化してあるわけだから、75mmで良い結果が出なくても仕方ないのかもしれないし、2段ほど絞ればちゃんと解像
したわけで、開放からくっきりを求めるのなら重いが万能なACクローズアップレンズを使えば良いと言うことになる。



さて、上の左はS160をはめてヘリアー最短(f4.0)、右は大体0.9メートル(だったかな?忘れた・・・)で開放。
S160ではヘリアー最短で割といい感じの大きさに収まる(正確には計ってないが、素のヘリアー最短の1.2倍くらいかな?)。

さて注目の解像具合は・・・



左が、S160装着最短 絞り開放  右が、同じ条件で f4.0
絞り開放ではフレアがひどいが、2段ほど絞るとまあまあいい感じ。
ただ、歳のせいかこの撮影のために目をこらしていると視力がだんだん鈍ってきて(最近割とそうなる)、ピントの山が掴めなくなり、
ピントの合う確率が割と低かった。もう少し明るい条件なら・・・とは思うが。。。



これはS160装着 絞り開放で 90センチだったか?の位置の等倍。
開放でもきちんと解像している。ただ、ヘリアー単体最短とほぼ同じ大きさなので
クローズアップレンズの意味はない(忘れっぽいので、案外、この時だけヘリアー単体で撮ってたりして。。。)


続いてS40。
今年初めに純正のNo.1というクローズアップレンズを手に入れたが、それと同等と思われる。
No.1は50ミリにつけたまま盗まれたので、S40と比較用に近日中には手元にある予定だ(笑)。

全体の絵の感じは冒頭にあるので、解像具合のチェック。
まずは∞から。



左が開放、右が二段絞ったf4.5。
ヘリアー単体の時も感じたが、f4.5がおいしいポイントだと思う。開放はやはり収差が出ている。

続いて最短。



左が開放、右がf4.5。
結果は同じ。良く言えば固めた樹脂に封入されたような質感に撮れている。

これで3度目だが、開放から良い画を求めるならAC-No.2を部屋から見つけ出すのが良いだろう。
だが、純正クローズアップレンズを時々使って、開放のソフト描写、二段絞った鮮明な描写を楽しむ方が
面白そうだ。

カトリヤンマ

2011年10月18日 | トンボ


今シーズンは良い時間帯に都合がつかず、一か八かその時間帯だけを狙い30分一本勝負を挑む。
最初はつけていた200ミリで追うが、どうしても度アップになってしまうのでヘリアーに変えてみた途端に
落ち着きが無くなりファインダーに入れられなくなった。




結局、毎年同じような画像になってしまうが、比較的光がよく回っている条件だったので
90ミリ開放で無理なく高速シャッターが切れた。


黄金のキトンボ

2011年10月17日 | トンボ


自分にも大切にしているカット表現がある。
表題にあるとおりのテーマだが、要は、上の写真のような感じだ。
元々、ポジでこのような色再現になったので、今回試しにポジ風に現像してみたら
往年の黄金ショットが見事に再現された。(どこが黄金なんだよ?的な突っ込みはナシね!笑い)






近所のアキアカネ2

2011年10月16日 | トンボ
日曜は朝から晴れて気温もぐんぐん上がった。
近所のアキアカネはやはりだいぶ数を減らしたままだが、近所をふらついてみると、
カップルができあがって空き地の水たまりで産卵をしていた。



ヘリアー最短でにじり寄って撮影。
近所の目もあるので短時間で切り上げたが、ちょっと集中すれば一カットくらいはジャスピンが残るものだ(笑)



被写体の一部をプレビュー(OSX付属)で1024X680に切り取ったもの。
f5.6で写しているが、絞り羽根が多めの賜で、反射ボケに角張りがあまり感じられないのが良い。



露光に余裕があるので今回はF4~5.6を中心とした絞りで撮影。
元々焦点の短いレンズなので、開放にしたところでバックを選ばないと無駄にぼけるだけであり、
被写界深度を稼ぐためではなく、より写りの安定する一段から二段絞ったあたりで撮影すると考えると無理がない。



間違って取り寄せたクローズアップレンズも、二段ほど絞ればそこそこ良好な描写をする。



そう言えば、近所を見回っている途中に、マユタテアカネ♀らしきを見かけた。マユタテだとしても近所では珍しいが、
他の種類の可能性も全くなかったとは言い切れず、確認できなかったのがちょっと残念だった(笑)

間違えた!

2011年10月14日 | トンボ


5月に盗まれた純正クローズアップレンズを買い戻そうとしたが、間違って違うのを手に入れてしまった!郵便受けから
取り出してそのまま喜び勇んでレンズにねじ込み表に出たは良いが、ち、近すぎる。。。ヘリアー最短。



∞。ずごい収差・・・わはは~(ある意味、良いソフトンかも?)



故・FZ10に使っていたAC-No.3 52mm(No.2はどこかに潜って出てこない)をあてがって写したもの。最短と∞。

近所のアキアカネ

2011年10月12日 | トンボ


10日ほど前だったか?家の裏手でアキアカネのつがいを一つ見かけたあたりから近所のアカトンボが
減ってきた。おそらく生殖水域への移動を始めたのではなかろうか。



アキアカネの消長を探りつつ、つい最近飛び込みで手に入れたカラーヘリアーの試し撮りを行ってみた。
最短距離は0.7mとごく普通の距離なのであまり近寄れず、アキアカネではこのくらいの大きさに収まる。
冒頭は絞り開放(f2.4)で二枚目はf3.5での撮影。ある程度絞り込んでも円形絞りを保つとか保たないとかで
一段程度絞り込んで使うのが良いのかな?と思っていたが、開放でも3.5~4.0まで絞り込んでも、描写は
大して変わらない。このあたり故・A50mmF1.4の豹変ぶりとは印象が違う。開放f値が違うから当たり前だが、
開放でもそこそこ解像するので、開放から割合安定した写りをするレンズと言える。
若干期待していた色合いだが、今のところのトータルな印象ではクセがない感じで、その意味で面白味はないし、
使いどころも難しい。逆にそれだけに今後使い込んでレンズの面白味を追究しても良いかもしれない。



モンシロチョウを開放でとらえたものを縦位置にトリミング。



開放とf5.6での描写。



昨日の試写でも感じたが、クセがないものの、シャドウをうまく拾う気がする。


試し撮り

2011年10月11日 | その他


小型レンズ交換式カメラに魅力を感じつつもなかなか購入に踏み切れない今日この頃。
前から買おうかどうしようか悩んでいたK-5も昨今値崩れしてきたものの、今ひとつ買う気が起きず。
そんな中、以前よりいいな~と思っていたレンズがオクで出ていたので思わず落としてしまった。
ある意味ややマニアックな傾向のレンズでもあり、そんなのを欲しがって手に入れる自分を「だっせえ」
と思ったりもするのだが・・・汗。



75ミリという焦点距離はAPS-Cでは半端な画角となってやや使いづらいが、50ミリで寄り切れず、90ミリでは
長すぎるという悩みを解決してくれるのでは?と思っていた。とは言うものの、基本的にマクロではないので
寄ることは出来ない。より本格的なマクロ試写は数日後になりそうだ。。。



F2.5と結構明るいレンズなのもあって、ピントの山は掴みづらく、ヘリコイドの回転角にも相当余裕があって
アポランター同様速射向きではないが、使いこなしの難しい分さわり甲斐がありそうだ。色表現等は追って感じてみたい。