Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

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Sierraへの移行

2017年05月11日 | その他
震災の年に購入したMacbookPro2011Eも既に7年目を迎えた。
すでにサポートも打ち切られており、最新の高速ディバイスを扱う手段も殆ど残されていないが、どうにか現役を続行している。

OSはしばらくの間10.6.8だったのを、10.9.5にアップしてからしばらく日和見して上げていなかった。
そして実務上、それで困ることも殆どなかった。
今年に入って、HDDのスピードが大容量サンプル読み込みなど求めるスペックに追いつかなくなってきたので、
一念発起して最も手軽な手段と思われたThunderbolt SSDを導入。
ところが、Thunderbolt ポートがSSDを認識せずあえなく撃沈!
そこでまたまた意を決してSSDを内蔵化することにした。
こればっかりは個人作業では怖いので、修理業者に依頼。
その後、自力でバッテリー交換、メモリー増量などをクリアーし、
これでしばらくは現役を任せられそうだと思っていたのだが。。。

ここに来て、一部のソフトウエアの対応OSが10.10以上ということがちらほら出だした。
最初はLogicくらいでLogicは最近導入してないから別によかったのだが、
プラグインメーカーで保有率の高いWavesの新バージョンが10.9.5を切り捨てた。
10.9.5はレガシー扱いとなり、新しく買ったプラグインはオフラインインストールという非常にめんどくさい作業を強いられる。
まあWavesの使用頻度はさほどでもないからもう買わなければよいか・・・と思っていたが、そのことを忘れて安いからと
ついうっかり新しいプラグインを買ってしまった!(笑)

どうやらそのプラグインは10.9.5に対応していないようで、はねられてしまう。
まあ安物だし是非使いたいというものでもないからいいかな〜とは思っていたが、
ふと、バックアップをとっておけばダメ元でOSを上げてもすぐ元に戻れるということに気づき、
「思い立ったが」で早速10.12をインストールすることにした!!
(Yosemiteほどではないが、Sierraは何となく不安で本当は10.11ElCapitanの時に上げて置けばよかったとは思っていたが)

OSを上げるに当たって、ある程度の勝算はあった。プラグイン、アプリケーションの殆どはごく最近導入、
アップデートしたものばかりなので、問題は殆ど生じないだろうとは思っていた。唯一の心配点は、メイン
ソフトの一つ、デジタル出演者(笑)がいまだにVer8であることだった。
だが、現状のままOSを上げるだけなら多分使えるだろうと、踏み切ったのだった。


さて、1時間あまりでSierraアップデートは完了した。早速デジタル出演者ver8を起動したのは言うまでもない。
そして間近のプロジェクトも問題なく再生。
問題点としては10.9.5に対応していない最新の某プラグインを出演者が認識しないことがあった。
そこで当該プラグインをインストールしなおし、他のソフト(VE)でプラグインとして認識することを確認。
出演者で認識させるために、該当するMOTUシステム初期設定を一端すてて再構築することで無事認識に至った。

そのほか細々としたところでは、KORGレガシーコレクションが再アクティベーションを必要としたことくらいだろうか。
また、この記事を書いている途中に思い出した譜面作成ソフトが Java 6 ランタイムをインストールしないと使えない事態にも
遭遇したが、これはナビゲートが適切だったので、3クリックで設定完了した。

音楽以外だと、Adobe Creator Cloudのアクティベーションをやはりアップデートしなくてはならなかったこと。
これに関しては、Adobeのナビゲートが非常に不親切で、自力でマネージャーの場所を検索してダウンロードしなくてはならなかった。尤もその作業は一瞬で終わったが。

また、入っている月額版ウイルス対策ソフトがSierraに対応しないと言うことで、問い合わせをしようか?と思っていたのが、
一夜明けて再び該当サイトにアクセスしてみると、10.10以降対応バージョンをダウンロード出来、これも一瞬でアップデートは終わった。

そんなこんなで今のところ、Sierra移行は上手くいっている次第である。



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水道管

2017年04月25日 | トンボ








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ホソミイトトンボ12ヶ月

2016年12月02日 | トンボ






今年の年間目標(笑)に設定していた。7〜10月は仕事の関係で殆どフィールドに出られなかったのだが、この日しかない!というタイミングでいずれも写すことが出来て、どうにか達成出来た。
今年は地元中心の活動になった。特に6月までかなり幸運に恵まれたお陰もあり、種類によっては他県の生息地の方が近いのでそちらへ行って地元で見逃してしまったり、後半満足にフィールドに出られなかったにもかかわらず、地元県で75種(個人タイ記録)を確認出来た。

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梅雨の候

2016年07月06日 | トンボ
















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春から初夏へ

2016年05月27日 | トンボ








アッチッチ


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今やお馴染み

2016年05月18日 | トンボ








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春全開

2016年04月26日 | トンボ









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シーズン始動 2016

2016年04月11日 | トンボ


どうにかこうにか6年連続遭遇、撮影。今年は撮影枚数が極端に少なかったが。。。








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2016年3月のトンボ

2016年03月04日 | トンボ


まだ十分に時間がとれずだが、間隙を縫って、気温の余り上がらないはっきりしない天気の中出かけてみた。
結果、本年3ヶ月連続撮影(昨年からは6ヶ月連続)をとりあえずは達成。
K-3は入院中なので、K-5+A★200マクロ。膝をついても体が定まらず、ピントを合わせきれなかったが。。。
気温自体はさほど上がらなくても、確実に春の暖気は漂ってきている。




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2016年2月のトンボ

2016年02月21日 | トンボ


どちらかと言えば暖かい日の多い冬ではあるが、2月の残りは寒い日が続くようだ。
去年はホソミイトを10ヶ月にわたって観察できたので、毎月(通年)観察することも可能だと考え、今年は目標の一つとして設定していたが、2ヶ月目にして目標が頓挫しなくて良かった(笑)

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2016正月のトンボ

2016年01月27日 | トンボ


アップし損なっていたが、1月3日に観察できた越冬2種。オツネンは見つけられなかった。
ホソミイトは、今年も勢いを保ちそう(もはや最普通種?)である一方、ホソミオツの減少が若干心配される。

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最近使ったプラグイン

2016年01月16日 | その他


ここ数年、Orch関係は限界を感じて敬遠していたのだが、たまたま昨年秋にこれのプロモーションが目にとまっていて、最近この手のサウンドメイクの必要が出てきたので、思い切って揃えてしまった。いわゆる箱鳴り系(よく言われるところのシネマティック系)のサウンドにはもってこいだろう。とにかく重くてPBではパフォーマンスメーターが振り切れっぱなし(笑)だ。今ひとつ強い音が無く(インパクト、スピーディさを求めるなら、Sympxxxxx2あたりが良いのでは?)リズム系のプリセットもGATEがワンパターン気味だが、そこそこ活躍してくれている。



しばらく立ち上げていなかったが、最近はこれを立ち上げるためにドングルをつないでいることが多い(笑)。ただ、音が外付けに入っているので、出張時には立ち上げられず、ガーリタンで代用したりしている。相変わらず、扱いが難しいが、思ったよりシネマティック系に馴染んでくれている気がする。



昨年秋、某女性ロックシンガーのアルバムアレンジで、ストリングスに使った。全体に艶がなく生っぽさが足らない気もするが、アンサンブルとして使うと扱いが楽で、ビオラを中心とした中域の雰囲気が出しやすい気がした。最近は「ちょっと足し」的な役割で少し使っている。



以前、フリーで手に入れた?のを最近見直して使っている。あまり効果がないようでいて、その実、じわじわと重厚な掛かり方をするのがいいい。リズム系などに軽くインサートする感じ。



見た目からして欲しくなってしまうような感じ(笑)で、ポップロック系には重宝しているが、今回は余り出番がなさそう。



DP純正のEQ。非常に扱いやすいので、いくつか立ち上げている。画面はやや極端なセッティングだが、こもった感じの打楽器を持ち上げるのに使っている。



最近流行?の全部入りお試しの中で、フリーで手に入るもの。懐かしいT-Racksの一部でもある。最近はストリングスの耳障りカットでごく一部に使った。



ボーカルコーラス系によく使うプラグイン。効き目が結構あるので、その分、使いどころが難しいが、最近はリード系のニュアンスを保ちつつ、レベルを揃えるのに使った。



Focxxxxxがらみで久々にメールが入ったので、アップデートを試したところ、64bit版にフリーでアップデートできた。64bitに移行してからは使っていなかったが、やはり使いやすく便利だ。最近は最終出力の調整に試している。



このマルチコンプは何年かに一度、再アクティベートして使っている。最近は、コーラスなどの調整に使うことがあるほか、つい最近、リズム系の粒だしにも使った。



iLok故障で長らく使えていなかったが、ゲートとコンプの織りなす確実な効きが忘れられず、最近安売りしていたので再入手した。最近は立ち上げるものの、なかなか使いどころが難しい。。。



何だかんだで頼ってしまうコンプ。ミックスの最終出力に軽くインサートしている。



フリーのプラグインだが、非常に重宝する。64bitに対応するので早速入れ直した。レベルをリアルタイムで見られるのが良い。



特殊効果で少しだけ使用した。相変わらず面白い。同様の目的でMetaFlangerも少し稼働しているが、Doublerはなかなか使いどころが無い。



やはりディレイと言えばこれが自分では定番だ。



DP純正。特殊効果用に一部で使った。



一昔前も試したものの、入手には至らず。今回、60パーセント引きで手に入れた。素直な効きで、面白い使い方が出来そうである。レゾナンスの設定が四段階というのが少し惜しい気がする。



これのライトバージョンを一年間フリーで使えるので導入したのは、もう5年以上前になろうか?その頃、クリーン系とベース用(ベースは、当時、本当に「ベースの音」の雰囲気を感じた)に良い感触を得ていたのだが、今回、一日限り半額以下の49$で放出されているのを知り、急遽入手(笑)。ストンプのみ立ち上げてマルチエフェクター的に使うのも面白そうだ。
余談だが、この値引きは値千金だったらしく、Waves Centralでのダウンロードがなかなか完了しなかった。そう言えば、数年前にGTR Solo一年間無償をダウンロードアクティベートしたときも、その日のうちには完了せず、翌朝やっと完了したのだった。
GtrRig,Amplitubeはどちらも帯に短し・・・という感じで、しかも最近それぞれ5と4になり、有償バージョンアップをしていないので(64bitのためのやむなし有償バージョンアップはKontakt5だけ)使える機能が限定されてしまっているのもあって(特に、GtrRigのサイケディレイが64ビットでは使えないのが惜しい笑)満足な音が作れない。Amplitubeは評判がまずまずだが、どうも金属をひっかいたようななまった音になるのが今ひとつと感じている(最近流行?のケンパーにも実はそれを感じる)。その点、GTRはWavesならではの音のまろやかさを感じる。パワーコードの音で試してみたところ、ぱっと聴きはAmplitubeの方がオケに馴染んで上も下も出ていい感じと思ったが、何度も聞き比べている間に、GTRの音の方が良く感じられるようになった。調子に乗って、お飾り程度にループを音源としていたものを、Prominyのレスポールに差し替えてしまったほどだ(笑)。まあ、まだヘッドフォンの中での話しで、実際はどんな感じなのか?とりあえずあとで「エアー出しチェック」をして確認してみようと思っているが。。。



好きなリバーブプラグイン。センドで味付けに使っている。



DP純正のProverbも良いが、少し説明過多な気がして使いづらい。これはRバンドルに入っているライトバージョンでプリセットは汎用的な4つと少ないが、そのまま使える感じだ。後日、上位版が破格の値段(29US
笑)で放出されたので、迷わず入手(笑)。5ギガ超のIRがダウンロードできるが、この下位版でもそれらの膨大なIRは読み込めるので、細かい設定をしない限りライトバージョンでも十分だったとも言える(苦笑)。



昔、最初に試したサードパーティ製プラグインで、その分思い入れもあるが、今となっては使いどころが難しい。今回は、ロジックで言うところのEnverb的な使い方で活躍している。



いわゆる味付け系。最終段付近にインサートして、ビンテージウォーマーと同じ色合いを少しだけ付加するのに使っている。ビンテージウォーマーは64bit版が有償なので、最近は使っていない。



ステレオを広げるのに使ってみたら、意外と使えるので採用。ただし、多少PSPくさくなる。SWAPは強力で音が前面に貼り付くが、昔の「XXホーン」的な感じになりそうで、要注意だろう。



Sonalksisのプラグインを一通り試してみて、これが良かったので60パーセント引きで入手。PSPのstereo controllerよりもかかりが綺麗で原音に忠実な方向にはこれが良いだろう。



DP純正のプラグイン。MS処理ができるので、最終段付近にインサートしている。同等のものでSonalksisのDQ-1もあるが、最近は殆ど稼働していない。



最近、L3-16が大安売りしていたが、それの対抗馬?的な位置づけなのだろうか?透明なリミッティングが可能なところが売りということで、最近勢いで入手してしまった(もちろん割り引き使用で 笑)。確かに、綺麗な最終出力を提供してくれる。ただ、16倍ÎSにするとそれだけでパフォーマンスメーターが振り切れる(振り切れても止まらない設定にしているので、問題ないが)。ISPLを入れない状態でミックスモニタートラックに立ち上げてモニターするにはストレスなく使える。



数ヶ月前くらいから、このプラグインがあったら便利なのにな~・・・とひたすら思っていたら、昨年末にひっそりと出ていた(笑)ので、勢いで入手してしまったが、本当に必要だったのかな~とも思っている(笑)。まだ遊び程度でしか使っていないが、そのうち、スケッチ作業で活躍してくれるかも?








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顔芸泣き芸

2015年09月22日 | トンボ



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いきなり真夏

2015年07月30日 | トンボ


一ヶ月ぶりのフィールドは、真夏だった(笑)




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カワトンボの種類について

2015年05月18日 | トンボ
5月ともなると、野山にでかければ渓流や小川沿いにカワトンボの姿を見かけることが出来る。
カワトンボは初夏の風物詩とも言える身近な存在である。
しかるに、身近な存在でありながら、アマチュア愛好家にとっては頭の痛い問題がある。
それはカワトンボは二種類存在すると言うことだ。
観察人口が当然多いと言える関東周辺で、この問題が特にネックになるので、種名の確定に頭を悩ませている方も多そうである。

古くからカワトンボの分類に関しては、諸説あって論議の的となっていた。
かなり古いものでは、ヤナギトンボ、ナミカワトンボなどと翅の色で区別する文献があったそうだが1970年前後には専らカワトンボ一種として扱われ、地域変異の複雑さについて触れられていることが多かったように感じる。
1980年代頃から、オオカワトンボ、ヒガシカワトンボ、ニシカワトンボ(カワトンボ)と和名が分けられ、二種一亜種として扱うのが比較的主流になったように見受けられ、他にも、西日本方面で見られる翅の透明な個体群をさしてヒウラカワトンボとする説もあった。

2000年以降の潮流としては、オオカワトンボとヒガシカワトンボの形態的類似を主な根拠とするシノニム説が有力となり、両者を一種として扱いオオカワトンボとし、ニシカワトンボをカワトンボとする説が主体となる。
埼玉県における関連資料を見ると、1970年代にはニシカワトンボとヒガシカワトンボ両種が標本の形態分類によって同定され記載されていたとされ、1990年前後にはそれらがいったん、一律ヒガシカワトンボとして読み替えられた。昆虫調査が公度を増していた頃に、ヒガシカワトンボであった時期が長かったため、現在でも埼玉近辺のカワトンボはヒガシカワトンボという感覚が染みついている人も多いかもしれない。2000年頃に、DNA塩基配列を調べる方法(※※)を用いた分類がトンボにも行われるようになり、その精度は従来の形態分類の多くを裏付ける結果となっているが、カワトンボも複数都道府県から相当数のサンプルを集めて調査した結果、たとえば埼玉県においては県西部の山寄りの地(寄居・所沢)において得られた個体は「カワトンボ(ニシカワトンボ)」であることが判明したという。対して、従来より県南部のごく一部地域において地域個体群として扱われていたものは、「オオカワトンボ(ヒガシカワトンボ)」であることが判明した。これはもちろん従来の説である河川上流域方面にはカワトンボが産し、平地の河川にはオオカワトンボが産するということを裏付けている。オオカワトンボとカワトンボに関しては、和名の再検討が行われ、それぞれ ニホンカワトンボ Mnais costalis アサヒナカワトンボ Mnais pruinosa になっているというのが現在の状況だ。

さて、ここで問題になるのが、形態での両者の分類法である。
まずニホンカワトンボとアサヒナカワトンボは、別亜種ではなく「別種」である。
西日本方面では、ニホンカワトンボ橙色翅型オス、淡橙色翅型オスメス、アサヒナカワトンボ橙色翅型(前縁付近に淡色部がほとんど現れない)オス、九州の褐色翅(チャバネ)型オスと言ったように、それぞれの種類に特徴的な型が現れるので、この限りにおいて同定は容易である。そのほかの翅色型でも、縁紋の縦横比率、翅脈の状態、全体的な大きさ、肩高と頭幅比率などの形態上の相違でアタリをつけることも可能だ。

ところが特に分布境界(※)付近である関東南半分および周辺地域では、両種に形態的相違がほとんど見られない
たとえば気をつけなければいけないこととして、西日本方面橙色翅型オスの翅前縁付近に広がる淡色部がみられるものはニホンカワトンボであるという同定根拠は、東日本のカワトンボには全く当てはめることが出来ないことが上げられる。DNA検査によってアサヒナカワトンボであるされているカワトンボ橙色翅型オスの翅前縁付近を見ると、淡色部が確実にみられるのである。また、形態上の相違によって同定をするにも、元々東日本のカワトンボは従来の「オオカワトンボ」のように「大きく」はなく、各部位での同定根拠が当てはまらない場合も多い(元々、形態上の同定ポイントには個体差があり、それぞれの範囲を超えるものもあったりして、あくまで目安でしかない)。

学術的分類の見地からすれば、任意の場所で見られるカワトンボがどちらの種なのか?はっきりさせることに意味があるが、現在のところ、特に分布境界付近において両者を形態で見分けることが出来ない(※※※)以上、前述の調査によって種名が判断された地域以外のものは同定不可能と言うことになる。ここで提案だが、ブログ等に記載する場合、種名が現時点で確定している地域以外のカワトンボは、一律「カワトンボ」として扱うのが望ましいのではなかろうか?あくまでも分類にこだわるのであれば、カワトンボsp.、カワトンボの一種などと表記するしかないと思われる。筆者の主なフィールドである埼玉西部何カ所かで調査された個体はアサヒナカワトンボであると判明しているが、当然全生息地を網羅しているわけではないので、筆者は当面「カワトンボ」として表記することにしている。

カワトンボ分類の厄介さを別の観点から見ると、カワトンボは進化の途中にあるという見方も出来る。たとえば、伊豆方面をはじめてとして、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボとの混血の可能性を示唆する個体群もあるという。ニホンカワトンボとされている平地の河川を中心に分布するものとアサヒナカワトンボとされる渓流方面に分布するものが、環境に適応して徐々に一種としてまとまっていく、あるいは更に複雑に分化していく過渡期なのだろうか?これはおおよそ5年や10年で語れる類いのものではない。



埼玉県西部山間よりに生息する橙色型オス。羽化したばかりの時は、左のように縁紋が白く、淡色部も白くて目立ち非常に美しい。数日の内に淡色部は濃い目の橙色になり、縁紋は赤くなる。また金属光沢を帯びる胸部、腹部は白粉を帯びる。地域的に、アサヒナカワトンボであると推定されるが、根拠がない以上、推定の域を出ない。だから「カワトンボ」。



埼玉県南部のごく一部で見られるニホンカワトンボ橙色型オス(もちろんここには透明型のオスもいる)。前縁付近の淡色部はむしろその面積が小さく感じられる。私見では神奈川の一部に残存するニホンカワトンボの特徴と一致する。



埼玉県西部山間よりに生息する透明型オス。羽化したばかりの時は、縁紋が白いが、数日の内に赤くなる。従って縁紋の色でオスメスの判断をするのは避けるべきと言える。透明型(無色翅型)は、翅色のついた型よりも同定が難しく、西日本でもかなりむずかしいと言える。また、橙色型と透明型のオスには若干の生態的違いがあり、そのあたりも含めてカワトンボの生態は興味深い。



透明型メス。写真は羽化直後であるが、成熟しても縁紋は白いままである。オスとメスは体型で見分けるのが望ましい。
関東で見られるカワトンボには、メスには翅色のついた型が存在しない。関西の淡橙色型メス(ニホンカワトンボ)には憧れる。

※アサヒナカワトンボの北限は、埼玉、群馬、新潟であるとされている。栃木、茨城などそれより北ではニホンカワトンボとして良いことになる。しかし、たとえばアサヒナカワトンボしか確認されていない群馬県は地理的にニホンカワトンボが生息していて全くおかしくない。まだまだ調査が行き届いていないというのが現状らしい。また、ニホンカワトンボは中央構造線より南の四国と紀伊半島には分布しないという。尚、関東南東部に分布していた「シロバネカワトンボ」は、アサヒナカワトンボと同定されている。

※※検体の筋肉の一部をすりつぶし、遠心分離機にかけて行うという。特殊な装置のある場所でしかこの検査は行うことが出来ないのが現状。カワトンボのDNA検査のために、各地から採取した数百体のサンプルを使用したと聞き及んでいる。

※※※幼虫の尾ひれ形状からどちらの種であるか割り出すことが出来るという話も聞くが、両種幼虫の形態上の差違は僅かで見分けは困難とする図鑑もあり、これもなかなか難しいものであると思われる。

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