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赤ちゃんポスト

2007-02-23 20:47:51 | Weblog
[くろ]

アベしゃんが反対しているから買いだな…なんていうのは半分冗談にしても。
官房長官も「個人的な意見」とかで正論吐いて格好つけた上で、こすく牽制なんかしていないで、ちゃんとやることやれ、と。
「子供を捨てないような環境を整えるのが本来」
当たり前だろ? それをやるのは君たちの仕事。それをやれていないから民間で《ともかく緊急避難》的な方法が出てくるんではないか。お馬鹿。
他人事じゃねぇんだよ。


さて、いわゆる人道的には、命を救う方策のひとつ……ということではありつつ。
以前に「考えなしに子供を作っちゃう」人間ばっかり増えるけれど、考える人はどんどん子供を生まなく(生めなく)なって、人間の質は低下して……日本の将来は恐ろしい……なんて感じのことを書いた記憶がある。中身はちょっと違うかもしれないけど、大筋はこんな感じ。

で、今読んでいる「ヤバい経済学」で、90年代にアメリカの犯罪が劇的に減ったのはどうして? という命題があって…結論はその2-30年前に中絶が認められたことによって不幸な子供(あるいは不幸な母子)が減った→翻って犯罪者となる蓋然性の高い層が減ったからだよ…という。
道徳や気持ちの問題で納得できない人もいるかもしれないが、それは置いといて。
色々な事象や数字を比較検討して、「銃の取り締まり」などの世間的に納得しやすく、また広まっている《結論》より妥当性があると言う。
つまり、「銃の規制」などの理由を、年代や都市別の犯罪の減少率との関連性から除外しつつ、またルーマニアのチャウシェスクが発布した「中絶禁止令」とそれが廃止されてからの犯罪数の関係なども踏まえて…である。


確かに人口減少は問題のあることだけれども、それは社会保障費の増大だとかの金銭的なものは目に見えやすい問題ではあるけれども…それより人間が少なくなっていく上に、ゆとり教育世代が台頭したり、母子家庭などの荒れやすい環境育ちの割合が増えたり…そういった質の面が危惧されて、日本の将来はより暗く感じられる。
今だって、育児放棄、子殺しなどのニュースがあちこちにある。もちろん殺されちゃう子供は不幸だが、それに何倍して(生き残ったけれどやはり不幸)そんな子供たちも育ってくるわけだ。
中絶解禁の効果が現れるのに2-30年かかるように、今の政策のツケが回るのもそれぐらい後。実際は「最近の政策」の影響が吹き出してくるのは、もっと近い未来だと思うんですけど。

怖いなぁ。


安倍首相「大変、抵抗感じる」、「赤ちゃんポスト」関連で見解
日経

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