ニュー 銀ダンエアガン

5月に開催された静岡ホビーショー2009において
東京マルイは多くの新製品を発表したが、
予想外の方向で驚かされたのが銀ダンエアガンだった。

その銀ダンエアガンがいつの間にか発売されていたのでさっそく買ってきた。

実際のところ7月13日に発売になったようで、
銃本体（税込み998円）だけでなく、専用ローダー（同263円）、専用BB弾（同105円）も購入してきた。
スペアマガジンも売られていた。
（レジでお金を払った直後に「スペアマガジンはよかったですか？」って店長遅いよ・・・。）
専用ローダーは無くても困らないが、あった方が確実に便利だ。

先ずは銀ダンエアガンのコンセプトについて説明しておこう。
エアガンとなってはいるが旧来のエアガンとは異なり完全に「子供向けのおもちゃ」となっている。
対象年齢は7歳以上。
子供でも安心して使えるよう「青少年健全育成条例」に適合し、
「ST」玩具安全基準に合格している。
基本的に「ギンダマ鉄砲」と同じようなものだが、一線を画しているのはその形状のリアルさ、
命中精度の高さだろう。
後者は距離5メートルにおいて5センチのマトに当てられるとしている。
この性能を満たすため弾丸は同社が扱いなれている6ミリBB弾を使用するが、
軽量の0.12gとなっている。
この専用弾は透明感のある銀色で成形されており、他のBB弾と混同することはない。
なお、名称を銀ダンとしたのはギンダマ鉄砲用の弾丸を使われないようにするためだとか。

銃本体について見てみよう。

本体の形状は今のところ2種類、グロック26タイプとワ〇サーPPKを模した「ポリス・ピストル　SS」がある。
後者の名称は商標権のからみであるのは言うまでもない。
個人的にグロックがパッとしなかった（失礼）のでポリス・ピストルを買ってきた。
色はブルーを買ってきたが、他にレッドとグリーンがある。
2種類の銃に3色ずつあるので6種類がラインナップされている。

色は単なる塗装ではなくメタリック調にめっきされている。

トリガー（引き金）はギンダマ鉄砲同様、真後ろにスライドするタイプ。
私はやってないが、既に分解した人によるとちゃんとトリガーの動作によってピストンを後退させ
エアーの圧力で弾丸を発射するれっきとしたエアガンだという。
ただし、その動作を確保するためトリガーの位置が前にあり、手の小さい子供には厳しいかも。


あくまでも子供向けのオモチャであり、トリガー以外の可動部品は無い。
マガジンの脱着も下に引っ張るだけ。
だが、細かい部分の形状はひじょうにリアルに作られており、
モールドだけとはいえハンマー上部のミゾやマガジンキャッチ、
スライド上面の反射防止溝やフロント・リアサイトなど18歳以上用のエアガンに負けずとも劣らない。

実射してみての感想は予想以上に弾道が素直であり、
引き金を引くだけの操作で手軽に連射ができるこの銃は大人の目から見ても面白い。
無駄に威力がない分、部屋の中で撃って遊ぶには十分すぎる性能だ。

パッケージには厚紙製の「ぶっとびターゲット」が付属しており、
これを使って遊ぶことができる。
子供向けということで色々と考えられて作られている面がいくつかある。
たとえば説明書。
なくしやすい説明書を添付するのではなく、箱の裏に印刷されている（注意事項を印刷した紙は添付してある）。
また、構造上本体内部に弾丸が残るのでマガジンを外した状態では発射できない
ある種のマガジンセーフティが組み込まれている（知らなかったので最初不良品かと思った）。
この構造は見方によっては危険かも。

最後に一つだけ注意。
サバイバルゲームでサイドアームとして使おうと思った方、
威力が弱すぎて相手が気付いてくれない可能性が高いので止めたほうがいいだろう。
逆に銀ダンエアガンのみを使ってゲームをやるのは面白いかもしれない。
かなり接近しての撃ちあいになるだろうが・・・。

今のところこの銃の気になる欠点はBB弾。
0.12gのバイオBB弾はどこからも発売していなかったと記憶している。
夏場、川に行った時などの余興として空き缶でもペチペチ撃ちたい私としては気になる問題だ。

安くて魅力の多いこのエアガン、いかに本来の購入者層にアピールできるかが最大の課題である気がする。