オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

オショロコマの棲む十勝川水系支流K川へニジマス侵入

2012-11-18 22:31:45 | ニジマスによる被害
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20XX年7月13日 晴れ 暑い
腹部とヒレが美しい橙色、暗褐色の体色に赤点紋理が目立つ野性的なオショロコマの生息域にニジマスが侵入。
家から比較的近い、十勝川水系の支流、K川にオショロコマを撮影に出かけた。
このところ暑い日が続き、渓流の水温が上がってオショロコマは源流域の細流の冷水域に移動する傾向が見られる。いつもはオショロコマ幼魚しかいない水域に今日は立派なオショロコマがいて驚かされる。暑い日が続いて一気に渇水が進めばこのオショロコマたちが沢筋の細流に取り残されるのではないかと余計な心配をしてしまう。いつも釣り人が入る水域はさすがにこの時期になると一過性に魚が減っている。そこで、普段はヒグマの気配が濃厚でちょっと入ってゆくのをためらっていた水域に思い切って入ってみた。ここのヒグマの糞はとても臭く、なにか動物性のエサを摂っているのだろうか。糞のなかに蛇の皮があるのをみたこともあるし、動物の毛をみたこともある。きらきら光る甲虫の残骸を見ることもある。ラズベリーの頃には便はラズベリーの細かい種がびっしりだ。このヒグマそのものにはまだ遭遇したことがないが、生々しい糞をみて逃げ帰ったことはある。
 そんなわけで、おっかなびっくりの釣りになったが、さすがに釣り人が入らない水域ではオショロコマは多かった。しかも20-25cmの立派な体躯で栄養満点のの個体が多かった。妻が釣り、私が手早く撮影して、リリースする。流れ作業みたいだ。ここのオショロコマは腹部は黄色ないし美しい橙色に、着色しヒレも同じ色に着色する。体色は暗褐色調でそのため赤点紋理が鮮やかに目立ちやすい。この水系は放流ニジマスが源流域まで侵入し、幼魚、稚魚も見られる。このところ、恐らく自然繁殖している。ニジマスの個体数が多かった水域ではオショロコマが消えたところもある。果たしてニジマスの若魚が結構釣れ始めた。予定通り、釣れたニジマスは食べるために次々にビクに入れ、オショロコマは撮影後リリースした。(現在各地で減少の一途のオショロコマは釣り味最低、独特の臭みがあり骨が硬くて太く、食べてもまずいことは保証しますので、釣っても是非リリースしてあげて下さい。)ニジマスとオショロコマが相次いで釣れる場合は、必ず真っ先にニジマスが吹っ飛んできてエサに食いつく。ニジマスがエサの先取りをしていることは明白だ。トムラウシ方面ではオショロコマが見えずニジマス一色になった水域があったし、道東ではアメマスやヤマベなど全て消え、てニジマス一色となった渓流もある。オショロコマの生息域にニジマスが侵入することは今後は断固阻止しなければならないのは言うまでもないだろう。








































この水系で最近ニジマス若魚が見られるようになった。このときには事の重大さにはまだ気づいていなかったが、やがてこの川はニジマスに乗っ取られたような状況へと変化してゆく。








このオショロコマの天国のような渓流が、やがてニジマス川へと急速に変化してゆくのを、目の当たりに見てゆくことになろうとは
思っていなかった。



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