オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

十勝川水系源流域、オショロコマの生息域心臓部に放流された ニジマスを駆除

2012-07-23 19:53:24 | ニジマスによる被害
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20XX-8-27 晴れ
朝5時に早起きした。朝起きに弱い妻を置いて温泉宿の朝御飯前にF氏と十勝川水系源流域のいくつかの支流へ釣りに出た。まず宿舎のすぐ上のYT川のたまりをさぐって釣った。宿に近く釣り人が多いせいか魚がかなりすれておりF氏が3匹を釣り落としたのみ。そこで林道をK橋まで走って、KS川へ降りてみたら結構なたまりがあったので釣ってみた。橋の上下のたまりでニジマスばかり5匹釣れた。20-25cmほどでよく肥え、体高があり立派な体躯だ。この川はTM湖に注いでいる。結局、K 橋の上下にはオショロコマは一匹もいなかった。このあたりは本来はオショロコマの生息域の心臓部に奥深く入った水域だ。まさか、こんなところにまでニジマスがいるとは驚きであった。これらのニジマスは断固リリースするわけにはいかず、丁度おいしそうなサイズなのでキープした。それにしてもここにニジマスを放した人は確信犯か、または生態系などまったく考慮しない単純思考の持ち主か、どちらであっても相当な人だとおもう。


















ニジマスを放すなら在来の自然が完膚無きまでに破壊された十勝の大平原には、もっともっと適したところがいくらでもある。在来の魚類が壊滅した十勝の芽室町ではニジマスを町の魚に指定し盛んに放流している。巨大ダム群の建設で在来の自然が完全に破壊された帯広近郊の札内川水系でも地元が中心になり盛んにニジマスを放流し、壮大な偽自然、( 無料の野生化ニジマス釣り場 )を作り全国のフライマンたちの憧れの釣り場になっている。これらは川の漁協がほとんど無い北海道では開発などで川に魚がいなくなった地域に活性化をもたらし、釣り人の欲求をも満たすことが出来るよい方法だと思う。しかし、恐らく自分だけの密かなニジマス釣り場を作る目的で、いまや貴重な存在となった在来種が生息する山奥の渓流に、こっそりニジマスを放流するのは犯罪行為に近いと思う。このような行為を憎む人々も増えており、オショロコマ生息域での放流ニジマス駆除に燃えている釣り人もしばしば見かけるようになった。そのような人たちは釣ったニジマスを憎しみをこめて陸地に放り投げていた。北海道では一般の人にはとても人気のあるニジマスだが、どうも本州ではそうとは言えないようだ。茨城県で管理釣り場を何度か見学したことがある。ニジマスがかかるとチッと舌打ちするがイワナがかかるとうれしそうな顔をする人が多いのに驚いた。持ち帰るのもイワナ(養殖)ばかりであった。ニジマス(養殖ものでヒレが丸く貧弱)の人気がないのは意外なほどで北海道とは大違いであった。

今日は北見へもどる途中、瓜幕の道の駅に寄って鹿追ソバを買った。
夕食は野生化ニジマスの塩焼きと鹿追ソバ。両者ともとてもおいしかった。




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