弘前読書人倶楽部

弘前読書人倶楽部のオフィシャルBlogです。
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新着寄贈書案内

2017年07月26日 | 日記
  (著書名)                   (著者)   (出版社名)

① シベリア鎮魂歌-香月泰男の世界          立花 隆   文芸春秋
② ライン川源流域紀行 知られざるスイスの水の風景  堀淳一   東京書籍株式会社
③ 北の城下町 弘前                長谷川 成一 名著出版
④ 森の旅 森の人                稲本 正   世界文化社
⑤ 絵はがきの旅 歴史の旅            中川浩一   原書房
⑥ 一日一文 英知のことば            木田 元   岩波書店
⑦ 三国志名言集                井波律子   岩波書店
⑧ 医者がみた遠藤周作                吉田豊   プレジゼント社
⑨ 鑑賞・現代短歌 (五)宮 柊二        高野公彦   本阿弥書店
⑩ 文明の衝突か、共存か            蓮實重彦・編 東京大学出版会
                           山内昌之
⑪ 石の下の記録                大下宇陀児  双葉文庫
⑫ 魔都                    久生十蘭   朝日新聞社
⑬ 憎悪の化石                    鮎川哲也   双葉文庫
⑭ 日本人にとって美しさとは何か        高階秀爾   筑摩書房
⑮ NHK 漢詩紀行(5)                石川忠久   NHK出版

新着図書

2017年07月25日 | 日記
先週の、異常なまでの暑さと、芸能人並みの忙しさが、まるで嘘だったような、涼しく閑な一日だった。日曜日。いつものように、弘前読書人倶楽部で午後を過ごした。
 読書人倶楽部は、私設の会員制の図書館である。といっても、図書購入予算などはない。だから、話題の新刊、なんてものは滅多に入らない。
 その代わり、会員が、自分で読んで面白かったという本を、一冊二冊と持ってきてくれる。そんな寄贈本で、棚は少しずつリフレッシュされていく。
 今日も、新着図書があった。「三国志名言集」

三国志名言集
著者 : 井波律子
岩波書店
発売日 : 2005-09-14
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 三国志の粗筋を追いながら、その場面場面での、主要登場人物の名セリフを、書き下し分と原文で紹介したものだ。例えば、劉備のセリフの一つだが、「吾れ孔明を得たるは(吾得孔明) 猶お魚の水を得たるがごとし(猶魚之得也)」というような書き方をしている。何となく、原文を読んでいるような気になって、賢くなったような錯覚を味わうことができる。
 「三国志」は、最初、横山光輝の漫画で読んだ。次に、吉川英冶の「新三国志」を通読した。学生時代の頃だ。本を読む時間は、有り余るほどあった。
 書店の仕事に携わるようになってからも、三国志関連の新刊で、読みやすそうなものをみつけると、ちりぽりと拾い読みをした。例えば、下記は、青年会議所の理事長を受けるか断るかを悩んでいた時期に読んだ本だ。たまたま時期が重なっただけで、悩みを解決するために読んだわけではないのだけど。


三国志英雄伝 (地球人ライブラリー)
著者 : 羅貫中
小学館
発売日 : 1994-06
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 ある時、地元の新聞社から、新成人に薦めたい本を挙げてくれといわれ、「新三国志」と答えた。智とは何か、義とは何か、忠とは何か、徳とは何か、勇気とは何か、リーダーとは何か、人間を突き動かす力とは何か、といったことが、一つの物語の中に、網羅されていると思ったからだ。
 その後、ゲームになったりして、若い人にはだいぶ浸透したようだが、やはり、きちんと活字で読んでもらいたいという思いは今でもある。
 弘前読書人倶楽部のおかげで、また新たな「三国志」と出会うことができた。人との出会いが本との出会いを呼び、本との出会いが人との出会いを招く。読書人倶楽部の活動は、地味だけど、とても意義あることのように思う。皆さんも、是非、いらしてみて下さいね。(5714)

7月ブックトーク案内

2017年07月11日 | 日記
 7月の内容が決まった。7月30日(日)午後4時から。今月の講師は、郭美京(カク・ミギョン)さんだ。ブックトーク始まって以来の外国人である。
 郭さんは、現在ソウル市に在住。佐藤愛子や向田邦子の作品を、韓国語に翻訳された方なのおだそうだ。日本の大学で学んだ経験もあり、日本語がペラペラと聞いて安心した。
 今年に入って、4月・6月そして7月と、翻訳の話が続いている。4月は、太宰治の「津軽」を英訳し、又、村上春樹作品をオランダ語に訳したウェスターホーベン先生。6月は、世界的な大ベストセラー「ダヴィンチコード」を翻訳した越前先生。そして今度が、日本の作品を韓国語に翻訳された方だ。
 と、一口に”翻訳”と言っても、それぞれその中身は違う。日本語⇒英語、日本語⇒オランダ語、英語⇒日本語、日本語⇒韓国語といった具合だ。だから、講話のポイントも毎回変化する。
 それに、特に文芸作品の”翻訳”というのは、単に、言葉を変換するだけの作業ではない。少なくとも、両国間の、文化・風習・歴史観、価値観などを理解していなくては、作者の作品に込めた思いを、正確に伝えることは難しそうだ。その意味で、翻訳家の話を聞くということは、国際感覚を磨くことにもつながるのではないか。
 などと、知ったかぶりをしてしまった。何せ、英文解釈も英作文も苦手だった僕のことである。勝手に思い込みで書いてしまった。
 とにかく、興味のある方は、是非、来てみていただければと思う。トーク終了後の懇親会費は2000円。会員外の方は3000円。聞いて、学んで、飲んで、語って、楽しい会であることだけは、間違いなく保障する。
 ついでに、ちょっと早いが、弘前読書人倶楽部の夏休みのこともお知らせする。8月の11日から17日までの一週間だ。もっとも、その間でも、通りがった時に、シャッターが半分くらい空いていれば、僕が中にいるということが多い。その時は、お気軽に、お立ち寄り下さいね。