ドドンパ和也&ラッキーの湘南花鳥風月 

ドドンパ和也が、湘南逗子での四季折々の日々の出来事を徒然なるままに書き綴るページ

45, 知らぬが仏

2005-03-30 18:01:51 | Weblog
7、8年前の事である。
僕は、音楽業界人が集まる、とある飲み会に参加していた。

その中に、某大手プロダクションAの新入社員の女の子、Kが居た。
僕はたまたま、そのKの隣に座っていたので、
自然と、そのKと良く話をするようになっていた。

このK。新入社員とは言っても、転職組なので、28歳だった。
そして、酒も進み、ホロ酔い加減になってきた僕は、Kに
彼女の恋愛に付いて聞き始めた。

Kは非常に素直な子で、全然恥ずかしがらずに
Kと、彼女の彼氏との恋愛模様まで詳しく話してくれた。

更に酔いが廻った僕は、悪乗りして、Kに、彼氏との
性生活の事まで、突っ込んで聞いたのであるが、
驚くべき事に、Kは、それに関しても、恥ずかしがる事無く、
全部平気で話してくれるのである。

それ自体、驚くべき事であるが、それ以上に、
話が、どうもおかしいのである。

彼とどういう付き合いをしているのかを聞くと、K曰く・・・・・

「皆さんも同じだと思うのですが、全裸にトレンチコートだけを
 着さされて、夜の公園に連れて行かれて、そこで、全裸にされて、
首に首輪を付けられて、公園の木に鎖でつながれて
そのまま、放置されたりするんです。皆さんも彼女とのデートではそうでしょう。」

「エッ?!」

僕は、自分の耳を疑った。

しかし、Kが、次々話してくれる彼との付き合いとは、
団鬼六のSM小説に登場してくるような、
かなりハードコアなSMプレイまがいのものばかり。

半信半疑だったが、Kは、真顔でそれを話してくれるので、
僕は、話に聞き入ってしまった。

詳しく話を聞いた所・・・・・・・・・・

彼女は、別にブスと言う訳では無く、極普通の容姿を持った
28歳の女性なのであるが、どういう訳か、彼女はこれまで
全くと言っていいくらい、男に縁が無く、現在の彼氏と
付き合うまで、誰とも付き合った事が無いそうなのである。

そんな、彼女にも、28歳にしてやっと初めての彼氏が出来たのだが、
その彼氏が、とんでもない男で、筋金入りのSMマニアだったのだ。

その彼氏は、Kが、全く男の事を知らないのを良い事に、
Kに、普通の女性だったら、恥ずかしくて絶対に出来ないような
ハードなSMプレイを強要して、自分の屈折した性欲を
満足させているらしいのだ。

しかし、彼は、SEX自体には、全く興味が無いらしく、
それで、Kは、せっかく28歳にして初めて彼氏が出来たにも関わらず、
いまだに、バージンのままらしいのだ。

28歳で、バージンのハードコアSMプレイヤー。
AVビデオのストーリーに使えそうなネタでさえある。

事実は、エロ小説よりも奇なりである。(2回目)

しかし、いくらはじめての彼氏だからと言って、そんな事を強要されたら、
一般常識で考えたって、これはおかしいと、気が付くはずだから、
やっぱりKは、ちょっと、頭のネジが、5、6本、抜けていたのかもしれない。

しかし、Kは、けなげにも、

「彼が言うには、世間の恋人達は、2人きりになると、
 みんな、こういう事をしているんだよって言うんです。」

と、彼の事を信用しきっている様子。

まあ、K本人が幸せならそれでも構わないのであるが、
「知らぬが仏」とは、この事である。

まあ、Kの場合は、「知らぬがオトボケ」か。

44, 満員電車で座る方法

2005-03-29 16:49:48 | Weblog
今は春。卒業入学転勤の季節でもあり、旅行の季節でもある。

僕のような、地方出身者は、今時の春先や、
ゴールデンウィークや、お盆や、年末年始休暇の時に、
故郷の実家に帰省するのだが、御多分に漏れず、
そういう時期は、電車が混んで、まず、指定席は取れない。

学生時代に、四国の実家に帰省する時に、
やはり、新幹線の指定席が取れず、仕方が無いので、
東京駅からずっと立ちっぱなしで、乗り換え駅の
岡山駅まで、4時間以上、乗車した事もあった。

幾ら若い時でも、これはキツかった。
それから20年以上が経過した、現在の僕には
当然、その頃よりも、はるかにキツイ。
そこで、考えた。
どうやったら、満員電車で、座れるだろうかと。

この話を友人としていたら、名案が浮かんだ。
いや、かなり不謹慎なアイデアなので、「迷案」と言うべきか。

満員電車で、座りたいのは皆同じだが、それでも
体にハンディーキャップを持った乗客には、皆、席を譲ってくれる。
その、世間の好意を悪用しようと言う、誠に持って、
失礼で、不謹慎なアイデアなのである。

まず、白い杖を用意して、目にはサングラスを掛け、
盲人のフリをして満員電車に乗り込もうというものだ。
う~ん。我ながら、あくどいアイデアだ。

それで、ヨタヨタ満員電車に乗り込んで、席を譲ってくれない程、
日本人は、人情が無い事は無いだろう。

これなら、まず、どんな満員電車であろうが、
まず、100%席を譲ってもらえるであろう。

しかし、ひとつだけ心配事が有る。

席を譲ってもらった後に、自分の席の横で立っていた、
超ミニスカートの若いオネーチャンが、電車の揺れで
すっころんでしまい、彼女のパンツが僕に丸見えになってしまったら、
40代にも関わらず、いまだに元気な僕のムスコは、
すぐに反応してしまい、ズボンの前が膨らんでしまい、
目が見える事がバレてしまうのではないかと考えると、
今夜も、眠れない僕なのである。

くっだらない事考えて無いで、仕事をせい!!!和也!!(天の声)

43, プロ野球のニュース

2005-03-28 19:08:54 | Weblog
昨日の、プロ野球オープン戦で、今年からプロ野球に参戦した
話題の新球団、楽天ゴールデンイーグルスが、
ロッテ相手に、0-26 で大敗した。

今朝のスポーツ新聞や、テレビのスポーツニュースは、
その話題で持ちきりだった。

新球団とは言っても、0-26は、余りににも情無いなあと、
田尾監督で無くても思ったであろう。

しかし、プロ野球では、もっともっと情けないニュースが数々有った。

昔で言うと、当時、大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)の、
ローテーション投手だった、N投手(当時26歳)は、
愛車のベンツで、色々な児童公園に出かけて言っては
幼い少女を、ベンツの中に連れ込んでは、
猥褻な行為に及び、逮捕された。

又、5年ほど前に、ドラフト2位で、ヤクルトスワローズに
投手として入団した、I は、ヤクルトを解雇されてからは、
職を転々とし、行き着いた先は、児童ポルノビデオ販売で、
それで荒稼ぎをして、かなり派手な暮らしをしていたが、
最近、警察に逮捕された。

最近では、190cmの長身に、ロシアとのハーフの
整った美形の顔で女性に人気の新人投手、Dは、
パチンコ屋で喫煙しているのが発覚して謹慎処分。
・・・・・・・・セコイ・・・・・・。

どうにも、笑えない事件が多い。

そんな中で、こんな事件を思い出した。

もう、10年以上前であるが、元巨人軍のV9戦士で
巨人の盗塁王だった、Sは、トランプ賭博で逮捕されて、
それを聞きつけた芸能レポーターが、Sの自宅前で、
Sにインタビューしようと大勢待ち構えていた。

しばらくして、自宅の玄関が開いて、レポーター陣の前に
現れたSは、神妙な面持ちで、インタビューに答えていたが、
その時に、Sが着ていた、セーターはトタンプ柄だった。

それは、あかんやろ!Sさん!ひげ濃いで!

p、s、

ミスタープロ野球のN監督の田園調布の自宅に、
強盗が入った、と言うニュースを観て、

「セコムしてなかったんかい!?」

と、テレビの前で、突っ込んだのは、僕だけでは無かっただろう。

42, 音楽業界スタッフ列伝 ④

2005-03-25 14:52:58 | Weblog
ヘビィーメタルバンド、L のスタッフ君、
そして、かつての僕の部下だった、S。
色々なスットコドッコイなスタッフを紹介して来たが、
これらは、相撲で言えば、単なる露払い、
プロ野球ペナントレースで言えば、オープン戦、
芝居で言えば前座、SEXで言えば前戯である。

今日、紹介する男が、落語で言えば真打、
相撲で言えば横綱、動物で言えば百獣の王、ライオンである。
AVビデオで言えば、豊丸であり、
洋物ポルノ女優で言えば、トレーシー・ローズである。
シーハーッ。シーハーッ。 ゥオゥ! ウープスッ!
カム・イン。カム・イン。! ギブン・トゥ・ミー、である。

彼の名前はT。現在、僕が社長を務める会社に、
5年程前に、勤務していた音楽業界スタッフである。
彼のスットコドッコイぶりは、とにかく傑出していた。

あれは忘れもしない、彼が入社した初日の事だった。
荷物を運ぶ仕事を終えて、弊社で借りている駐車場に、
弊社のワゴン車を置きに行ったTから、会社に電話が有った。

妙にこわばった声の、Tが言うには・・・・・・

「すいません。会社の車でおじいさんを轢いてしまいました。」

入社1日目である。しかも、人身事故!

よくよく話を聞いてみると、走行中では無く、
車庫入れで、車を何度も前後に切り替えしている時に、
通りかかった老人を、不注意で軽く引っ掛けてしまったとの事で
一応、安心したが、入社初日に人身事故である。
この先が、思いやられた。

それを皮切りに、とにかくTは、車関係のトラブルを良く起こした。

その人身事故のほとぼりも冷めていない頃の事である。
会社を楽器や機材を積んだ会社のワゴン車を運転して
出発したTから、会社を出て、僅か数分後に、会社に電話が掛かって来た。

興奮した声で、

「すいません。何も聞かずに、走って、どこそこまで来てください。」

言っている意味が良く解らなかったが、悪い予感がしたので、
僕は言われた通り、Tが指定した、会社からすぐ近くの、
一方通行の細い路地の曲がり角に急いだ。

現場に到着した僕が見た物とは・・・・・・

ブロック塀に立てかけられたサーフボードのように、
路地の壁に立て掛けられたかのように、斜めに立っている
見慣れた、弊社のワゴン車だった。

この、車1台がやっと通れるくらいの狭い路地で、
一体どうやったら、こんな手品みたいな事が出来るか頭をひねった。
コジラか何かが、ワゴン車をつかみ上げて、
路地の壁に、ワゴン車を立てかけない限り、
物理的に、この狭い路地で細長いワゴン車が、
こんな体制になり得ないのに・・・・・・。

それから、しばらく、僕等は、Tの事を、
『路地裏のイリュージニスト』と、呼んだ。

呼ぶのはいいのだが、大変だったのは、それからで、
JAFが到着して、クレーン車で、弊社の車を吊り上げてくれて、
ちゃんとその4輪を地面に下ろしてくれて、
走行出来るようにしてくれるまでの長い時間、
僕と弊社スタッフは、工事現場のガードマンよろしく、
その一方通行の狭い路地に次々と入って来る車両の交通整理に追われた。
月曜の朝一番の忙しい時間帯の事であった。

更に、T のスットコドッコイは加速する。

更に、Tは、弊社のワゴン車の温度計が振り切って、エンジンから
黒煙が吹いているのに、平然と運転を続け、
エンジンをオーバーヒートさせ、オシャカにした1ヵ月後、
三歩歩けば物を忘れると言われるニワトリのように、
弊社が、やっと買い換えた、新しいワゴン車を、
前回と全く同じミスで、またまた、廃車にした。

橋本真也をしのぐ、破壊王 T である!

TOUR先の四国で車がぶっ壊れて(正確には、Tが
ぶっ壊して)しまい、TOURが続けられなくなった弊社のバンドは、
たまたま、四国の知り合いが、TOURの機材を積める、
アメリカ車のアストロと言う大型の車を持っている事を思い出し、
急遽そのアストロを借りて、TOURを続けたのであるが、
TOURの終点は、当然、出発点である東京である。

当然、そのアストロを四国まで返しに行かなくてはならない訳であるが、
T に、行かせたんでは、アストロが無事に四国に着くとは思えなかったので、
僕自身が東京から四国まで、フェリーに乗って、アストロを運ぶ事にした。

そして、この事態を引き起こした張本人のTに、四国行きの
フェリーの時間を調べさせ、フェリー乗り場まで同行させた。
フェリー乗り場まで着くと、T から聞いた、出港時刻が迫っていたので、
僕は、大急ぎで、乗船手続きをしてくるように、 T に命令した。

Tは、車を降りて、フェリーの発着事務所にすっとんで行ったのだが、
その後、僅か30秒程で、Tが、両肩を落とし、トボトボと、
フェリー事務所から、出てきた。

僕は、怒鳴った!

「Tー! 出港まで時間が無いんだから、早くしろー!!」

Tは、消え入りそうな声で、言った。

「フェリーは、今日は欠航日でした。」

僕「 ・・・・・・・・・・・・。」

一事が万事この調子である。


Tが、車でトラブルを起こすのは、何も仕事の時に限った事では無い。

埼玉の実家近くを彼女を自家用車の軽自動車に乗せて、
ドライブしていたTは、とある大根畑の中の農道に迷い込んでしまった。
運転が下手なTは、狭い農道をバックして、道を引き返すよりも、
このまま、農道を進めば、どこかで一般道路に出るだろうと、
そのまま直進したが、結局1kmほど走った所で、
その大根畑の中を走る狭い農道は行き止まりになっており、
Tの軽自動車が、その大根畑から脱出する為には、
1kmもの長くて狭い農道を、Tが、一番苦手とする、
バックで、後ずさりしなければならなかった。

バックがヘタクソなTに、それが出来るはずも無く、
ジグザグに蛇行し、畑の大根をなぎ倒しながら後進するTの車は、
畑に仕掛けられた、畑泥棒用のアラームを鳴らしてしまい、
それを聞きつけて駈け付けた大根畑のオーナーに、
滅茶苦茶に破壊してしまった大根畑の弁償代金を何万円も支払わされた。

大根畑の破壊王である。

余りの、トラブルメーカーぶりに、T本人の意思で、
弊社を辞めたTであったが、最近、免許取り消しになったと聞いた。

なんでも、新しい職場で、上司に言われて、大型トラックで
物を運んでいた所、検問の警察に止められて、そこではじめて、
Tが持っている普通免許では、大型トラックを運転してはいけない事を知り、
その場で、免許取り消しになったそうだ。

Tよ。普通免許で運転して良いのは、4トン車までと、自動車教習所で習ったろ。
それに、軽自動車すらまともに運転できない君が、大型トラックってえ!?

そんな T だが、どういう訳か、女性には縁がある。

弊社に入社した頃も、惚れた女子高生と結婚すると言い出した。
当時、20歳のTが、女子高生と結婚するとは、これは又、
入れ込んだものだと、その女子高生と、Tの経緯をTに聞くと、
その女子高校生とは、先日、初めて逢ったばかりだと言う。
開いた口が塞がらない。

その次のTの彼女は、12歳年上の、当時、32歳のS子だった。
極端な年下好きのS子にもてあそばれて、この恋は終わった。

そんな、ハチャメチャな恋愛をしてきたTにも、現在26歳で、
最近、又、新しい彼女が出来たと聞いた。

聞くところに寄ると、Tの今の彼女は、Tの将来を非常に心配していてくれて、
財テクをした方が良いと、熱心にアドバイスしてくれたそうで、
Tは、その彼女の進め通りに、彼女が扱う、銘柄の株を、
なけなしの貯金200万円をはたいて、購入したそうだ。

T本人は、彼女と言っているが、廻りは、証券会社のセールスレディーと、
そのカモの若い客、としか見ていないらしい。

T伝説健在である!


【T伝説番外編】

ある時、弊社のバンドが、1日に3回ステージを行う演奏仕事があったので、
T に、ステージの進行表を書かせた。
1回目のステージが何時からで、2回目のステージが何時からで、
3回目のステージが何時からとかの、ステージ進行を書いた表の事である。

当日、仕事の現場で、

「T。 今日の仕事の進行表は作ってきたか?」

と、質問する僕に、自信満々で、

「はい。勿論作って来ています。」

と、ハキハキ答え、Tが、僕に渡した進行表には、
1回目のステージ、2回目のステージ、3回目のステージ、の事を

1st ステージ、 2st ステージ、 3st ステージ、

と書かれていた。

41, 音楽業界スタッフ列伝 ③

2005-03-24 13:49:23 | Weblog
今度は、僕が体験したスタッフの話である。

20年近く前の事である。
僕は、自分がマネージャーをしていた、某メジャーレコード会社、
Vレコードの所属ロックバンド、T のキャンペーンで、大阪に来ていた。

音楽業界では、そのレコード会社の所属アーティストが、
レコード(当時は、まだCDでは無く、レコードだったのだ)を発売する時に、
そのアーティスト本人が、日本各地の放送局を廻って、
その地方のラジオ番組やTV番組に出演し、
地元の雑誌や新聞に取材をしてもらって、宣伝の全国行脚をするのだ。
そして、そのテレビやラジオのスケジュールは、
そのレコード会社の地方営業所の宣伝部員が担当する。

だから、その大阪のキャンペーンは、Vレコードの大阪支社の
宣伝部員が担当してスケジュールを入れてくれて、
2日間の予定の大阪キャンペーンの初日は、
当時大阪の郊外にあった某大手放送局のラジオの深夜番組出演で終了した。

地方キャンペーンは、普通、アーティストの他には、
アーティストの所属事務所からは、マネージャー1人が
同行するのが普通なのだが、その時は、何らかの都合で、
マネージャーである僕以外にも、新入社員のSも一緒に大阪に来ていた。

大阪キャンペーンも後、1日だ、明日も頑張ろう!と、
Vレコードの大阪支社の宣伝マンと明日のスケジュール確認をした。

丁度良い事に、明日のキャンペーン1本目の仕事は、
偶然にも、今、仕事が終わったばかりのこの放送局の
第3スタジオから生放送出しの、朝のラジオ番組への出演だった。
これは、場所も今日と同じで、解り易くて良かったと思ったが、
念には念を入れて、じゃあ、明日は10時に「3スタ前集合」と
みんなで、待ち合わせ確認をして別れた。

一夜明けて、大阪キャンペーンの2日目のスタートだ。
しかし、待ち合わせの10時になっても、10時30分になっても
その、僕の部下の新入社員のSが来ない。

番組で使う、レコードや資料は、Sに持たせておいたので
彼が来ないと、非常に困るのだ。
しかし、携帯電話など無かったその頃、連絡が取れない。
寝坊かと考え、彼が泊まっているホテルに電話したが、
フロントに聞くと、もう彼は、出掛けていると言う。

結局、その朝一のラジオのスタジオには、Sは現れなかった。
一体、どこをほっつき歩いているんだろうと思っていたら、
彼から、電話が入っているとVレコードの大阪支社から、
連絡が有ったので、すぐに、今、僕が居る放送局に
Sから電話を入れるように、伝言した。
すると、その新入社員のSから、程なくして電話が掛かって来た。

僕「一体全体、今、お前は、何処に居るんだ?!!ドアホ!!」

と、彼を電話口で怒鳴りつけた!!


彼は、答えた・・・・・・・

「昨夜、言われた通り、サンスターの前に居るのですが・・・・・。」

僕は、流石にプチッと切れて怒鳴った!!

「どこの世界に、放送局で『3スタ前集合』と言われて、
   歯磨きのサンスターの会社の前に集合するアホがおんねん!!!
 ワシは何十回も大阪に来とるけど、サンスター大阪がどこにあるかなんて
  いまだに、知らんわい!!」

彼・・・・・

「ええ。僕も知らなかったんで、大阪の地図で調べたんです・・・。」


良く出来た、笑い話のようなエピソードであるが、実話である。

彼が、まもなくクビになった事は言うまでも無い。

40, 音楽業界スタッフ列伝 ②

2005-03-23 10:37:27 | Weblog
昨日の、ヘビィーメタルバンド、Lのスタッフ君の
エピソード,アメリカ編である。

流石は、当時、バン・ヘイレンや、AC/DCなどとも共演し、
ワールドツアーまで行っていた、日本が世界に誇る
ヘビィーメタルバンド、Lのスタッフ君である。
チョンボもワールドワイドなのである。

その時、Lは、アメリカのカルフォルニア州で、
レコーディングを行っていた。

朝から始まったレコーディングも順調に進んでいき、
昼飯時になって、Lのメンバーもおなかがすいて来たので、
軽く、ハンバーガーでも買って来て、食べようと言う事になったそうだ。
レコーディングスタジオの3ブロック先くらいに、
ハンバーガー屋が有ったので、Lのメンバーは、
そのスタッフ君に、人数分のハンバーガーを買ってくるように
指示したんだそうだ。

彼は、言われた通り、ハンバーガーを買いに向かったが、
僅か3ブロック先の店に買い物に行くのに、
彼は、車で出かけたんだそうだ。

歩いて買いに行ったって、20分もあれば、帰って来れる距離なのに、
彼は、いつまでたってもレコーディングスタジオに帰って来なかったそうだ。

1時間が過ぎ、2時間が過ぎ、夜中になっても彼は帰って来なかった。

その内、深夜になってしまい、その日のレコーディングは終わったし、
スタジオだって、閉めなくてはならないので、
彼の事は心配だったが、当時は携帯電話も無い時代だったので、
彼と連絡の取りようが無いので、まあ、スタジオに戻って来て、
誰も居なかったら、ホテルに帰ってくるだろうと、みんなで話して、
ホテルに帰ったが、結局、彼は、レコーディングスタジオにも、
ホテルにも帰って来なかったそうだ。

彼の安否は心配だが、レコーディングは進めなければならないので、
翌日の昼頃に、レコーディングスタジオのミーティングルームで
Lのメンバーがレコーディングの打ち合わせをしていると、
近所にハンバーガーを買いに出掛けたまま、丸1日帰って来なかった彼が、
スタジオのドアを開けて、ヒョッコリ帰って来たんだそうだ。
手には、24時間遅れはしたが、指示した通り、ハンバーガー屋の袋を持って。

彼は、言ったんだそうだ・・・・・・・

「すいません。ちょっと、遅くなりました~。」

そのとぼけた一言に、Lのメンバーも怒るに怒れず、爆笑したらしいが、
彼が買って来た、ハンバーガーの包みに印刷してあった、
そのハンバーガー屋の住所は、アメリカでは無く、
明らかに英語では無い言語で書かれた、メキシコの住所だったそうだ。

う~ん。流石はLのスタッフ。
馬鹿さ加減も国境を越えている。

彼の謎は深まるばかりである。

39, 音楽業界スタッフ列伝 ①

2005-03-22 20:39:08 | Weblog
僕も音楽業界に入って、かれこれもう20年以上が経った。

その20数年の内で出会った業界スタッフには、
色々なヤツが居た。
勿論、優れたスタッフも居たが、記憶に残っているのは、
常識のリミッターを軽く吹っ飛ばした、アホアホスタッフである。
今日は、その1人を御紹介しよう。

これは、日本を代表するヘビィーメタルバンドのLのN原氏から
聞いたスタッフの話だが・・・・・・・

その時、Lは、レコーディングでオーストラリアのレコーディング
スタジオでニューアルバムのレコーディングをしていたそうだ。
毎日、レコーディングが終わると、宿舎のホテルに帰るのだが、
何しろ、オーストラリアの砂漠のような場所だったそうで、
市街地のように目印になるものが全く無いので、
とにかく迷子になりやすい土地だったそうだ。

その日、レコーディングがスムーズに終わったので、
珍しく、まだ日の高い内にホテルに返る事になったのだが、
その全く目印の無い砂漠地帯を、スットコドッコイで有名な
スタッフ君が、さも道順が解っているかのように、
車を運転していくんだそうな。

本当に、彼が道をわかっているのかが、心配になったN原氏は、
彼に聞いてみたそうだ。

「おいおい。やけにスムーズに車を進めるけど、本当に
 ホテルまでの道順が、解っているの?」

彼は、答えたそうだ。

「ハイ。大丈夫です。ちゃんと、目印を覚えていますので。」

砂漠地帯で、同じような景色がずっと続いているので、
目印らしい目印も無いのに、彼は一体、何を目印にしているのか、
不思議に思ったN原氏は、再び彼に質問した。

「目印って、一体何だい?」

彼は、自信満々に答えたそうだ。

「ハイ。あの、太陽の右の方に浮かんでいる
  イルカみたいな形の雲です。」

その日、彼等が、なかなかホテルに
辿り着けなかった事は言うまでも無い。

38,  お昼のニュース

2005-03-18 19:44:44 | Weblog
数年前の事である。

その日、僕は昼食時に会社で出前のカツ丼を食べながら、
テレビの昼のニュース番組を観ていた。

真面目を絵にかいた様な、初老の男性アナウンサーは、
真剣な顔で、ニュース原稿を読み始めた・・・・・・・

「昨夜、午後10時頃、新宿中央公園で、全裸の女性が
 パトロール中の警察官に保護されました。」

と、ここまで聞いた時には、婦女暴行事件に巻き込まれた
被害者の女性を、警官が保護した・・・・・
と言う内容を予想させる、事件性を感じさせるニュースだった。

アナウンサーは続けた・・・・・・・・

「保護された女性に寄ると、その夜、その女性は
 現場近くの京王プラザホテルで、自分の夫を含む、
 数人の男性とプレイを楽しんでいたそうで、
 全裸で公園で居たのは、プレイの一環だったなどと、
 供述しているとの事です。」

ギャハハハハハハハッ。 全裸置き去りプレイかい?!!

僕は、オフィスの床にへたって笑った。
こんなに、本気で、腹の底から笑った事は、
僕の40年以上の人生の中でも、そう何度もは無い。
横隔膜がちぎれるかと思った。
笑い過ぎて、多分、多少、失禁していたかもしれない。

そのニュースの内容、
紹介されたのが、お昼のニュースであったと言うシチュエーション、
ニュースの内容に反して、余りに真剣なアナウンサーの表情、
『自分の夫を含む、数人の男性とプレイを楽しんでいた』
と言う、保護された女性の供述内容、

どれを取っても、秀逸である!!

ブラボー!!

このニュースを見た直後、余りに面白過ぎるこのニュースを、
他のテレビ局のニュースでも見て、
再び爆笑したいと、切望した僕は、
大急ぎで、すべてのチャンネルのお昼のニュースを
忙しくチャンネルを小刻みに変えながらチェックしたが、
結局、この素晴らしいニュースを放送したのは、
その六本木にある、テレビ局だけだった。

勇気有る、このニュース番組のプロデューサーに、3000点!

更に、倍額でドン!


事実は、エロ小説よりも、奇なり、  である。

37, AVビデオのタイトル

2005-03-17 13:17:41 | Weblog
AVビデオのタイトルには、内容の過激さを
表現しょうとするものもあるが、
それとは全く逆で、非常にコミカルなタイトルのものも多い。

前者の方は、「女子高生レイプ地獄」とか、
「淫乱女王SEX館の大暴走」とか、
エッチな印象と言うよりも、なんか、おどろおどろしかったり、
まるで、怪奇系女子プロレスラーのキャッチフレーズ
のようだったりで、僕は個人的には、余り好きでは無い。

僕は、そのビデオの内容はともかく、そのAVのタイトルを
ネーミングした人物の洒落っ気や、センスが光る、
そういうタイトルのものが好きだ。

中には、そのタイトルを考えた人は、コピーライターか、
漫才の台本作家に、なったほうがいいんじゃないかと思うくらい、
面白いものもある。

それらは、オリジナリティーを感じるネーミングのタイトルである場合と、
その一方で、非常にに多いのは、パロディー物である。

シンプルだけど、僕が笑ってしまったのは、

「忠犬サセ公」

そして、昔懐かしい女性グループ「バナナラマ」をパロって、

「バナナナマ」   

ギャハハハハハ。くだらなさ過ぎて面白い。

ちょっと毛色の違った所では、最近の格闘技ブームを反映してか、

「AV史上最強 クレイジー乳術」 なんてのも有る。

次に、映画のパロディーだったら、こんなのが有る。

「パイタニック」「マゾリックス」「淫ディージョーンズ~最後の性戦~」

まあ、この辺は、軽いジャブって感じだが、他には、
あんたら、ええ加減にせいよ!って、思うようなのも有る。

「ミッション・チンポッシャブル」

馬鹿ばかし過ぎて、笑ってしまった。

しかし、圧倒的に多いのは、テレビ番組のタイトルのパロディーである。
軽く紹介していくと、ちょっと古い番組のパロディーで・・・・

「エロイ巨塔」「ファックション大満皇」「アソコが変だよ!日本人」

そして、AVビデオは、子供向けTVアニメだって容赦はしない。

「秘密のアソコちゃん」「とっととハメ太郎」「母をたずねて三千発」

そして、スキャンダルで揺れる、NHKにも、
AVビデオの魔の手は確実に伸びている。

「スロートのど自慢」

(注)外国成人映画、「ディープスロート」を知らない人には、
   なんのこっちゃ、解らないかな?

現在、放送中のテレビ番組だって、やられている。

「伊藤家の寝室」「人気者で抜こう!」「発掘アヘアヘ大辞典」

そして、ダウンタウンもビックリ!

「ガキの腰使いやあらへんで」

テレビ局から、良く訴えられないものだと関心する。

しかし、僕が一番気に入っているのは、古いラジオドラマのパロディーだ。

まだテレビも無い昔は、みんなラジオを聴いていたそうだが、
その時代に放送された、純愛ラジオドラマの「君の名は」
と言う作品が、ラジオから流れる時間になると、
みんな家に帰って、ラジオの前に釘付けになるので、
その時間は、街から人影が消えた、と言う伝説が残っている程、
放送界では、伝説のラジオドラマ「君の名は」も、
AVビデオは、見逃さなかった。「君の名は」のパロディーで、


「君の縄」

当然、SM作品である。
う~ん。笑いを通り越してこのAVビデオのタイトルに、
文学的芸術性すら感じてしまうのは、僕だけだろうか?

誰が、「君の縄」とネーミングしたかは、知らないが、
僕も、先達に負けないように、幾つか考えてみた。
いかがだろうか?

NHKの海外青春ドラマ「アリー・マイ・ラブ」をパロって、

「アリー・マイ・バイブ」

そして、女医物で、「女医とエンジョイ」

そして、

「彼女のアソコに ~アナコンダが逃げこんだ~」

「失敗厳禁!ミスをおかすな、ミセスを犯せ」

そして、ヒーロー戦隊物で、

「変態戦隊イレルンジャー」


う~ん。先達の足元にも及ばないのである。

p、s、

ブログに書くネタに窮すると、下ネタに逃げる癖が
今日も出てしまった。反省・・・・・・。

36, 風呂

2005-03-16 14:02:59 | Weblog
僕は風呂が好きである。

と、言ってもソープランドが好きな訳では無い。

温泉は勿論、町の健康ランドや、自宅の家風呂など、
とにかく風呂が好きなのだ。

基本的には、面倒臭がり屋の僕が、
風呂に関しては、手間も時間も惜しまない。
休日などは、長風呂をする。
長風呂と言っても並大抵の長風呂では無い。
長い時は、5時間以上も入った事さえある。

友人や身内と一緒に健康ランドの風呂に入りに行ったりすると、
僕は、余りに長風呂なので、一緒に行った人を長時間
待たせてしまうので、良く怒られる。

だから、長風呂がしたい時は、1人で風呂に
出掛ける様にするか、自宅の風呂で
長風呂をするようにしている。

長風呂をすると、勿論、体や指先がふやけるが、
5時間もの長時間、風呂に入っていると、
体が思ってもみない反応をする事を発見した。

それは何かと言うと、長時間湯船に浸かっていると、
その後に、大量の目ヤニが出るのである。
自分の体が、体内の汚れた物を出すかのように、
両目から、大量の目ヤニが出るのである。
まあ、だからどうって事は無いのであるが・・・・・。

5時間も風呂の中で、何をしてるんだ?と思うだろうが、
おかしな事をしている訳では無い。
以前は、ただただ湯舟に浸かっているだけだった。
しかし、いくら休日だからと言って、僕も暇人では無いので、
以前、都内に家を買った時には、風呂に工夫を懲らした。
本当は、ジャグジーか、バブルバスにしたかったのだが、
予算が足りず、それは諦めた。
そのかわり、風呂にテレビを付けた。

本当は、風呂の中で、好きな映画のビデオを見れるようにしたかったのだが、
さすがに、風呂用のビデオデッキは、当時は無かったので、(最近は、居間に
置いた、ビデオデッキの映像を、持ち運び可能で、防水タイプのワイヤレス
テレビモニターに電波で飛ばせるのが有る)普通のビデオデッキを
脱衣所にセットして、そこから、風呂の中のテレビにケーブルで、
つなごうとチャレンジしてみたのだが、
水分だらけの風呂場で電気製品を使う事は極めて危険で、
一度試してみたら、洗い場の水に通電していて、
ビリビリ電気に感電してしまった事がある。
過激プレイとしては、面白いかもしれないが、
本当に、感電死したのでは、シャレにならないので、
泣く泣く諦めた。

しかし、テレビだけでは、満足出来ないので、
風呂用のラジオを買って来て置いた。
更に風呂用のCDプレーヤーも買った。
もう、長風呂対策は、バッチリである。そうなって来ると、
今度は風呂自体にも懲りたくなった。

そんな折り、テレビショッピングで、簡易ジャグジーマシンを紹介していた。
テレビで見ると、実に気持ち良さそうなのである。
想像以上に多量の泡が出ており、マッサージ効果も有りそうだ。
元々、ジャグジーか、バブルバスが欲しかった僕は
飛び付くように、注文をした・・・・・つもりであったが、
体重が重過ぎて飛びつく事は出来ず、這うようにして注文した。
う~ん。良く解らん。

数週間後、我が家にそのジャグジーマシンが届いた。
構造は簡単で,布団乾燥機のような送風マシーンから、
パイプが伸びていて、その先に、泡が出る、湯船の底に敷く、
マットが接続されていて、スイッチを入れると、
送風マシーンから、暖かい空気がパイプを通じて
その湯船の底のマットから噴出すと言うものだった。

これだったら、我が家の押し入れの中で眠っている
布団乾燥機に、掃除機のパイプを接続して、
その先に、泡が出る穴開きのマットをつなげば
完成なので、2万円は、ちょっと高いように思ったが、
又、感電するのも怖いし、
もう買ってしまったものは仕方が無いので、
早速風呂にセットして使ってみる事にした。

ワクワクしながら、組み立てて、スイッチを入れてみて驚いた。

驚いたのは、その性能にでは無い。音にだった。

信じられないくらい音がうるさいのである。
そのマシンの出す騒音は、掃除機の比ではない。
スイッチが入っている間中、グオーッと言う、
ジェット機のような音がずっと鳴っているのである。

健康ランドのジャグジーでやっているように、
気持ちの良い泡風呂の中で、うたた寝をしようにも、
音がうるさすぎて寝るどころの話では無いのである。

しかし、テレビショッピングでは、全く音なんか
してなかったなあ・・・・・と振り返ってみた。

まあ、このマシンの本当の騒音をテレビで正直に紹介したら、
買う人は激減してしまうので、テレビでは、
このマシンの出す音は、消して、癒し系のBGMを流していた。

畜生!騙されたと思ったが、時すでに遅し。

しかし、せっかく買ったんだから、どこか良いところを
見つけようと、毎日使っていたら、僅か数日で
動かなくなってしまった。

その短い使用期間の中で、発見した数少ない、
このマシンの利点は、その出す泡が極めて多量なので、
湯船の中でオナラをしても、誤魔化せる事である。

しかし、考えて見れば、1人で入る家の風呂で
オナラを誤魔化す必要は無い訳で、この意見は却下。
ちなみに、匂いは消えなかった。

しかし、もっと凄い利用方法があった。

その多量の暖かい空気が出るホースを口にくわえて、
スイッチを入れると、その風圧で、自分の口が
ポッカリ開き、ほっぺたは最大限にふくらみ、
メッチャ面白い顔になるのである。
まるで、蚊取り線香を入れる瀬戸物のブタである。

風呂場の鏡で、その自分の顔を見て、
何度、腹を抱えて笑った事か。

その風圧で膨らんだ自分の顔を鏡で見て、
しばし爆笑し、しばらくして落ち着いたら、
僕は大東京の一軒家で一体何をやっているんだと、
冷静に考えてしまって、
あまりの情けなさに今度は泣けて来た。

人間、こういう馬鹿な事をしつつ、
年を取って死んでいくのである。

泣くな和也 きっと明日も 良い湯加減

字余り。