オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

あまりのバカらしさに脱力する。「ナショナル・セキュリティ」

2008-01-31 01:22:54 | 映画・DVD【な】
ヒースが亡くなって一週間がとうに過ぎたのに、まだめそめそしているdim子。
亡くなっちゃったもんはしょーがないんだから、いつまでも悲しんでちゃいけないでしょ!と自分にカツを入れようとしても、どうにも力が入らない。
前向きに生きなきゃと思っても、なんだか下ばっかり見ているというか、足踏み状態というか。

これはいかん!と思い、癒し系と思われる映画をちらほら観てみた。


まずは「グレイスランド」。



出演はハーヴェイ・カイテル、ジョナサン・シェック、ブリジット・フォンダといった面々。
最愛の妻を亡くし、心の傷が癒えないままの医学生バイロン(ジョナサン・シェック)と「自分は実はプレスリーで、世間の目を欺くために死んだということにしている」とぬかすヒッチハイカーのおっさん(ハーヴェイ・カイテル)の、ファンタジックなロード・ムービー。
最終的にはこのおっさんは本当にプレスリーなのか、そうでないのかわからないまま終わる。
ほのぼのしていてキライじゃないし、ハーヴェイ・カイテルもジョナサン・シェックもいい味出していたし、色気が足りないとはいえマリリン・モンロー姿のブリジット・フォンダもなかなかよかったけど、自分は癒されなかったなあ・・・。


それから「迷子の警察音楽隊」。
これは只今公開中ですね。
1990年代のイスラエルが舞台。
文化交流のためにエジプトからやってきたアレクサンドリア警察音楽隊の隊員たちと、彼らが手違いでたどり着いた小さな町の人々との、国や宗教を超えた交流を描いた心温まる作品。
若い隊員カーレドとイスラエルの青年のスケート場でのシーンには大笑いさせられた。



エジプトとイスラエルの人々の、お互いに遠慮がちで困惑しているさまも観ていて楽しかった。
若い隊員カーレドはなかなか好みだったけど・・・でもやっぱり癒されない~~。
ちなみにこの映画を観に行った予告で「アイム・ノット・ゼア」がやっていて、胸にぐぐっと来てしまった・・・。
映画公開までに、自分を立て直せるのか?dim子よ。


癒されたい時に癒し系映画を観ても、癒されるとは限らないのだということを今頃知った(遅い)。
でも二作品ともいい映画だと思う。
もっと違う状況の時に見たら、受ける印象も違ったかも知れないな。
機会があったらまた是非見てみたい。


で、やっと「ナショナル・セキュリティ」の出番です。

出演はやたらにうるさくて目障りなマーティン・ローレンス(なんでこいつはいつも同じような役なんだ~~!)にスティーブ・ザーン。それからコルム・フィオーレ。
スティーブ・ザーンにコルム・フィオーレとくれば、これは見るしかないでしょう。



強盗犯との激しい銃撃戦の末、相棒を失ってしまったロス市警のハンク(スティーブ・ザーン)。
警察学校を追い出され、やむなく警備会社で働くアール(マーティン・ローレンス)。
その二人が最悪の出会いをしながらも、いつしか力を合わせハンクの相棒を殺した犯人をとっ捕まえるという話。

とにもかくにもマーティン・ローレンスのしつこいくらいの人種差別的・ブラック・ジョークや、大げさなリアクションにはうんざりする。
警察はノー天気で能無しだし、悪役は呆れるほどしょぼいし、アクション・シーンは迫力に欠けるし。



コルム・フィオーレは頭も薄いけど、影も薄かったし~~。

バッドボーイズやリーサル・ウェポンからインパクトとゴージャス感を抽出したような出来栄えで、お金を払ってまでは見たくない映画なのである。
にもかかわらず大笑いさせられてしまい、おかげで胸につかえていたものが少しだけとれて楽になった。

何も考えたくない時や気分転換したい時に見るにはいいかも知れない。
ただし、プラスの気分がマイナスに転換する危険性もはらんでいる作品である。


そんでもって、スティーブ・ザーン。
今回はこんな風貌。



なんか誰かに似ていませんか???
そうなんとなくこの人を彷彿させる・・・。



似たような風貌(ヒゲだけじゃん)でありながら、かもし出す雰囲気は180度違う・・・(映画自体が全く違う種類のものだから当たり前なんだけど)。
まあザーンにヴィゴのような役をやれって言っても、そりゃー無理な話でしょうけれどね。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悲しみは、ゆっくりやってくる

2008-01-25 00:52:47 | 日々のこと
今日の話はめちゃめちゃ暗いです・・・。

読みたくない方はスルーしてください。
あと、ミーハー心(というかなんというか)がわからない人もスルーした方がいいかも。
見る人からみれば、バカな話ですから。


ヒース・レジャーが死んだ。

実はワタシは彼のことが「一番好き」というわけではなかったのだが、思った以上に衝撃を受けている。

彼の映画は殆どみている。
彼の演技が好きで「次はどんな役をどんな風に演じてくれるのか」楽しみにしていたのかも知れない。

亡くなったというニュースを聞いた日は「ショック」と「信じられない」という気持ちの方が大きくて、あまり何も考えられないといった感じだった。
だが寝る時になって「彼は何を考えていたのだろう」と「どうしてあんなことになったのだろう」と考えだしてしまって、殆ど眠れなかった。
考えたって答えが出るものではないのに。

今は「じんわり」と悲しみが自分を覆っているという感じ。
彼のDVDのパッケージを見ただけで、涙がでてくる。
これから自分はじわじわと悲しみに蝕まれていくのだな。


レスリー・チャンが死んだ時も、しばらくは彼の死が信じられなかった。
新聞を見て彼の記事を読んでも、彼の死とどうしても結び付かなかった。
だが悲しみは1週間を過ぎた頃から、ワタシを蝕みはじめた。
それから一月近く、胸と喉に何かがつまったような感覚が抜けず、寝る前には彼のことを考えた。

彼の遺作となった「カルマ」を見ることが出来たのは、それから半年くらい過ぎてから。
涙は出なかった。
でも「カルマ」を見て「彼が生きていたとして・・・これから先の彼の作品はどんなものだったか」全く想像が出来なかった。
ヒースの場合はレスリーよりも若いということもあるだろうけれど「あんな役もこんな役もやって欲しかったのに。これからの彼が楽しみだったのに」と思えるのだが、レスリーの場合はもう先がなかったように思えた。

これからしばらくヒースの作品を見ることが出来ないと思う。
でも今ワタシはレスリーの出ている「大英雄」を見て大笑いし、「きみさえいれば」を見て「ああ、この頃のレスリーはやっぱり可愛いわ♪」と微笑むことができるようになった。
だからいつかヒースの作品も見ることができると思う。

それまでは、ヒース・レジャーよ・・・さようなら。

そして、ありがとう。
また、会いましょう。
コメント (21)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めぐる、めぐるよ「すべてをあなたに(That Thing You Do!)」

2008-01-20 02:26:09 | 映画・DVD【さ】
以前このブログで「ジョナサン・シェックがかっこいい」と言ったら、いつもお世話になっている豆酢さん哀生龍さんが「すべてをあなたに」はなかなかよろしいよとおっしゃるので即買いました。
そんでもって即買ったわりには、ずっとほったらかしにしておりました(すんません)。

ところが本日どーしたことか、唐突に濃ゆいジョナサンが見たくなってしまったのでございます・・・。
ポチッ(DVDプレーヤーの電源を入れる音)。




1996年、アメリカ作品

監督・脚本・出演:トム・ハンクス

出演:トム・エベレット・スコット、リブ・タイラー、スティーブ・ザーン、ジョナサン・シェック、イーサン・エンブリー 他


1964年、ペンシルバニア州エリーに誕生した四人組みのバンド「ワンダーズ」。
賞金欲しさに地元のコンテストに応募したこのバンドは、大手レコード会社の敏腕プロデューサーに見出され、メジャーデビューを果たす。
瞬く間に人気者となった彼らのデビュー曲「That thing you do!」は全米ヒット・チャート7位まで登りつめる。
だがデビュー2ヶ月にして、すでにバンド内に亀裂が生じはじめていた・・・。



あれよあれよと言う間に、スターダムにのし上がっていく4人の若者たち。
だが彼らにとって、バンドはお遊びの延長のようなものだから、長続きするわけがない。
あるものは会社に不信感を抱き反抗的になり、あるものは突然結婚式をあげてしまい、あるものは行方不明になる。

「音楽で食べていきたい。成功したい」という強い願望がそれぞれにあったなら、ある程度の我慢もしたろうし、責任感も芽生えたはず。
だが初めから、それぞれのベクトルの向きが違っていたのだ。
最終的にメンバーはアイドルの座を捨て、別々の道を歩み出すのだった。

新鮮味は感じられないけれど、誰もが通り過ぎる青春の1ページといった、爽やかでちょっとほろ苦いような感じがワタシは好き。
そしてこの映画はとにかく曲がいいのだ。
「ワンダーズ」が演奏した「That Thing You Do!」と「Dance With Me Tonight」はトム・ハンクスの作詞作曲だそうだ。
耳にすーっと馴染む懐かしいメロディライン、そしてシンプルで覚えやすい歌詞は、ビートルズを意識して作ったのだろうけれど、彼らに負けないくらい素晴らしい出来栄えだ。



演奏している彼らを見ているのは実に楽しかった。
実際にバンドのメンバーを演じる俳優たちが、数ヶ月にも及ぶ特訓を受け大勢のオーディエンスの前で実演しているからこそ、リアルな緊張感や達成感がこちらに伝わってきたんだと思う。

何度も「That Thing You Do!」を聴いていいたら、頭の中でめぐってしまい、しっかり覚えてしまった・・・。
ジョナサンの歌声も聴けるし・・・サントラ買おうかしら・・・。
でもあの前髪・・・なんとかならんかったんかな(一人だけ変じゃん!!)。

んじゃ若くてカワユイ、ジョナサンの写真を・・・(え?濃いからいらない???)。



↑何故クネクネしているのかはナゾ。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「そして、ひと粒のひかり(MARIA FULL OF GRACE)」

2008-01-17 23:25:30 | 映画・DVD【さ】
ずっとずっと見たいと思っていたこの映画。
近くのレンタルビデオ屋にはおいてなかったけど、DISCASにあることを知って小躍りしましたさ~(そんなに見たかったなら買えよって話もあるけど)。
でも何ヶ月待ってもずっと「レンタル中」で借りることができなかった。
それがそれがそれが一昨日やっと手元に届いたのだー!!
首を長くして待ったかいがある映画だった。




2004年、アメリカ/コロンビア作品

監督・脚本:ジョシュア・マーストン

出演:カタリーナ・サンディノ・モレノ、イェニー・パオラ・ヴェガ 他


コロンビアの小さな田舎町が舞台。
主人公の17歳のマリアはバラ農園で働いている。
マリアの家庭は貧しく、マリアが母親や小さな子供を抱えた姉を養わなければならなかった。
だがボーイフレンの子供をお腹に宿していたマリアはつわりが激しく、商売品のバラを嘔吐物で汚してしまう。

家に帰り「仕事を辞めてきた」と家族に告げるマリアに「明日からどうやって生活していくの。主任に謝ってきなさい」と責め立てる母と姉。
母親が責めるのはまだわかるのだが、何故に妹の世話になっている姉までが一緒になって責めるのか、そんな権利は姉にはないだろうと納得がいかなかった(コロンビアでは年上はえらいとされているのか?その辺がよくわからない)。
のちにマリアは麻薬を密輸する運び屋「ミュール」という仕事を、請け負うことになるのだが、それは姉の存在も要因のひとつであったような気がしてならない。



最大5000ドルという大金を手にすることができる仕事「ミュール」。
だがそれは麻薬を詰めた小さなゴム袋を60個も飲み込み、米国に密輸するという仕事で、胃の中で袋が破れたら死んでしまうという、まさに命がけの仕事だった。

マリアや友人のブランカやルーシーは、無事に米国にたどり着くが、税関でひとりの運び屋がつかまる。
そしてマリアも税関吏に詰問される。
緊迫する場面である。
この場面で不安に押しつぶされそうになりながらも、顔色を変えず淡々と振舞うマリア役のカタリーナ・サンディノ・モレノの演技が光る。

やがて売人にホテルまで連れて行かれ、胃の中の麻薬をすべて出すように言われるマリアたち。
だが、ルーシーの胃の中で麻薬の袋が破れたらしく、マリアたちが眠っている間に売人たちは死んだルーシーの身体を裂いて麻薬を取り出し、死体をどこかへ運んでしまう。
血にまみれたバスタブを見たマリアは、改めてこの仕事がどんなに危険なものなのかを思い知るのだった。
マリアはブランカとともに麻薬を持ったまま逃げ出し、ニューヨークに住むルーシーの姉を頼っていく。



ルーシーのように麻薬の袋が破裂したために死んだ運び屋の数は、コロンビア人だけで年間何百にも及ぶらしい。
彼女たちがこんな危険をおかしてまでも、報酬を手にしようとするのは贅沢のためではない。
生きるため、家族を食べさせるために彼らは命がけで麻薬を運ぶのだ。
私たち日本人はなんと恵まれていることか。

ドキュメンタリータッチで物語りは淡々と進んでいく。
私は透明人間になってマリアの隣やら後ろやらを歩いているような気分で、彼女の行動にはらはらさせられたり、いらいらさせられたりするのだが、いつの間にか人の手を借りつつ、多少ふらつきながらも自分自身の足で歩いている彼女に頼もしささえ感じていた。

マリアが最終的に選んだ道は、決して楽なものではないだろう。
まあ結局どの道を選んでも、楽であるはずはないのだが。
でも彼女のお腹の中には、希望というひとつぶの光が宿っている。
「その希望がある限り、何処にいてもきっと大丈夫」
そんな気がした。
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「シャフト」

2008-01-15 02:23:12 | 映画・DVD【さ】
自慢じゃござんせんが「あなたの好きな俳優は?」とたずねられたら、全て答えるのに数分かかるでしょう。
というよりあまりに数が多いので思い出すことが出来ず、何人かは答えからもれてしまうと思われます。

好きな俳優が出ている映画を見てみたい(たとえそれがウンチのような映画でも・・・)・・・とは思うものの、あまりに好きな俳優が多すぎて殆ど見れてないのが現状。

三連休ということもあるので、ここはCSI(ついにマイアミに突入だでよ)ばっかり見ていないで、好きな俳優が出ている映画を見ようじゃないか!ということでアーロン・エッカートの「カンバセーションズ」を見ました。
男と女の洒落た会話はあちらならではですよね。日本じゃこうはいかない。
結構好きな感じの映画でした(ヘレナのずどーんとした体型にちょっと安心感を覚えたのはワタシだけ?)。
ただデュアル・フレーム手法というのが自分は馴染めなくて、あれだけはいただけませんでしたが。


あとはクリスチャン・ベイル(主人公はサミュエル・L・ジャクソンっす)の「シャフト」を見ました。



この映画、ラストシーンは覚えているので以前TVかなんかでやったのを見たことがあるようです(でもあとは忘却の彼方ですが)。
ワタシは今まで「黒人俳優でかっこいいのはデンゼル・ワシントンだけ!」と勝手に思っていたのですが、これのサミュエル・L・ジャクソンはめっちゃかっこよかったですわ(といいながらも一番はやっぱりデンゼル)!!
今まではだだっぴろい鼻の穴が気になってしょうがなかったのだけど、この映画ではおかしなヒゲの形が鼻の穴の存在を忘れさせてくれたようです。


NY市警の刑事シャフトは、黒人青年を撲殺した罪で白人青年ウォルターを逮捕するが、不動産王である父親の力によって二度も保釈されてしまう。
憤りを感じたシャフトは、法に頼らず自身の手で事件を解決をしようとするが、そこに悪徳刑事やドミニカ系ギャングがからんできて、事態はいっそう混迷を呈していく・・・というお話。

監督はジョン・シングルトン。
シャフト役にサミュエル・L・ジャクソン。
ウォルター役にクリスチャン・ベイル。
ドミニカ系ギャング、ピープルス役にジェフリー・ライト。


熱血刑事のシャフトは「悪者は許せない!」と言いながらも、結構汚い手を使います。
街のチンピラを銃で殴りつけおどしたり、悪徳刑事を陥れるためにウォルターのお金を盗んだり・・・とにかく悪者をやっつけるためにあらゆる手を使うのですね。
「それって許されるの?あんたの方が犯罪者みたいじゃん???」とも思うけれども、まあ実際にもここまで荒っぽいことはしないにしても、似たような刑事はいるんでしょうねえ。
過度な感じはあるけれども、正義を貫こうとするシャフトは本当にタフでクールでかっこいいです。
黒いロングのレザーコートが視覚的に効いているのかもしれませんが。

そのシャフトが執念を燃やし捕まえようとするウォルターは、初めは威勢がよくて憎憎しげで壊れ具合が最高だったのだけど、途中からちょっと小物になっちゃいました。
最初の勢いを最後まで持続させて欲しかったですねえ。

しかしクリスチャン・ベイルってどうしてこんなにボンボン役が似合うのかしら~~ん?

意外にいい味を出していて面白かったのがドミニカ系ギャング、ピープルス。
麻薬の元締めとは言えしょせん大物ではない・・・という感じをジェフリー・ライトが巧く演じております。
まーとにかくよーしゃべる。
よどみなく喋り続ける彼の話術にはまってしまい、思わず応援してしまったりして(笑)。
悪役が面白いと映画も面白くなる・・・というお手本のような悪役でした。

これでクリスチャン・ベイルがうまく生かされていたら、結構ポイント高い映画なんですけどねえ・・・。なんとも残念です。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

200ccくらいなら献血してもいいですが。「ブラッド」

2008-01-11 23:17:53 | 映画・DVD【は】
ジェームズ・ダーシーが出ているから映画館で観たいと思っていたけれども、近場ではやっていなかったし、上映期間も短かったので断念した映画っす。
という訳でDVD鑑賞とあいなりやした。



2006年、アメリカ作品

監督:セバスチャン・グティエス

出演:ルーシー・リュー、 マイケル・チクリス、ジェームズ・ダーシー他



ヴァンパイアの餌食となり、自らもヴァンパイアと化してしまった女性の復讐劇。

敏腕記者として活躍するセルディーは、ヴァンパイアに襲われ自らもヴァンパイアとして人間の血を求める身体になってしまう。
だが彼女は他のヴァンパイアと違って、人間の血を吸うことに罪悪感を感じていた。
ヴァンパイア集団への復讐を決意したセルディーは、ヴァンパイア集団に娘を殺された刑事に、復讐を遂げた後に自分を殺すよう頼む。


ヴァンパイアと化してしまう美しい(とは全く思わないけど)ヒロインにルーシー・リュー。
人を殺すことに苦悩するヴァンパイア役・・・体当たり演技で頑張っているとは思うのだけれど、何か物足りなさを感じるのは何故?
人間を襲った時は確かに罪悪感を感じているのだろうけれど、他の場面ではあまりに淡々としすぎていているからでしょうかね?
まあ感情を殺しているとも言えるのでしょうけれど、クールというよりは薄っぺらで深みのようなものが感じられず、こちらの心に響いてくるものがないんですよね。
まあルーシー・リューだから期待はしてませんでしたけどさ。



そんでもってお目当てのジェームズ・ダーシー。
彼も今ひとつといった感じでした(涙)。
ヴァンパイアなんだけど、そこいらにいる金持ちの変態ボンボンって感じで全く恐くないんのです。
「ブレイド」のウェズリーようなダークさもないし「ヴァンヘルシング」のロクスバーグのような病的なものも感じられないし。
ダーシーには美しいオーソドックスな感じのヴァンパイアを期待していたんですけどねー。
まあ現代に生きるヴァンパイアと言う設定なのでこれもいたしかたのないことなんでしょうか?

結構血みどろで残酷なシーンはあるのだけれど、CSIの方がもっとえげつないシーンがあるし、ちっとも恐くありませんでした(感覚マヒしてきてる?)。
ヴァンパイアよりも生身の人間の方がよっぽど怖いってことかも知れませんな。


ヴァンパイアといえば、ワタシの中ではこの方ですね。

「ドラキュリア」ジェラルド・バトラー(ワタシが見たヴァンパイアの中で一番美しいです~~♪)


それからこの方たち。

「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」スチュアート・タウンゼント


「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」トム・クルーズ&ブラッド・ピット


「ブレイド」ウェズリー・スナイプス
工事現場にいそうなビジュアルのヴァンパイア。
話としては2が一番好きだけど、登場人物では3のハンニバル・キングが一番好き~~♪


「ヴァンヘルシング」リチャード・ロクスバーグ


「ヴァンパイア・ハンター」ジョナサン・シェック(色白で貧血っぽい顔なのに、身体は何故か激しくマッチョというヴァンパイア)


「ドラキュラ」ゲイリー・オールドマン(仮装行列?)


「アンダーワールド:エボリューション」スコット・スピードマン(彼はヴァンパイアなのかライカンなのか実はよーわからんのですが)


「吸血鬼ドラキュラ」「凶人ドラキュラ」「帰って来たドラキュラ」・・・等 クリストファ・リー
ドラキュラと言えばやはりリー様でしょう。
といいながら、実はワタクシ彼のドラキュラ作品は2,3作しか見たことがございません。


まだまだヴァンパイア映画って沢山あるのでしょうが、dim子が見たのはせいぜいこんなもんです。
自分としてはキアヌ(勿論細い時)やジュリアン・サンズ、ノリエガとかクリスチャン・ベイルのヴァンパイア役が見てみたいのだけど、誰か作ってくれないかしら~~?
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新春、映画を観る

2008-01-05 03:14:54 | 映画つれづれ、祭りとか
今更ですが、みなさま、新年明けましておめでとうございます。

dim子の年末からの生活は「母を看る、メシを作る、だれる、気を取り直してCSIを見る、寝る」の繰り返しでした。
みなさんはどんなお正月を過ごされましたか?

さて、年末年始は看護師さんもヘルパーさんもお休みでしたが、本日から平常どおりに来ていただけることになったので、母のことはおまかせして映画のはしごをしてきました。



まず一本目は「カンナさん大成功です!」。



ここに遊びに来てくださる方は、あまり観ない映画でしょうねー。
自分もチュ・ジンモが出ていなかったら観にいかなかったかも。
「ハッピーエンド」を観てから、ちょっと気になっていた俳優さんでございます。


歌の才能がありながらも、体重が95キロもあるカンナは表舞台に出ることができず、人気歌手アミの代わりに舞台裏で歌っていた。
カンナは舞台裏で、モニター越しに憧れのプロデューサー、サンジュンの姿を見ていられれば、幸せだった。
だがサンジュンの心ない言葉に傷つき、全身整形をして今までの自分と決別することを決心する。
美しく変身したカンナはアミの影のシンガーとして、オーディションを受けるのだが、誰も彼女がカンナだとは気づかない・・・。


この映画の原作は鈴木由美子の漫画「カンナさん大成功です!」だそうですが、原作とはかなり設定が変わっているらしいです。
大笑いさせてくれる美容整形医やおかしなストーカーとのシーン、また、ほろりとくる親友や父親とのシーンがうまく織り交ぜられ、軽いながらも観る側のツボをうまく押すような作りになっており、ワタシとしては思った以上に楽しめました。
何回も(というか何十回も)ダイエットを試みているのに、なかなかスリムになれない自分とちょっとかぶる部分もあり、他人事とは思えないというか(笑)。
というか世の女性なら、カンナさんの気持ちが多少なりとも理解できるのではないかしらん?
「世の中こんなにうまくいくわけないじゃん」と思えなくもないけれど、娯楽映画として軽い気持ちで観ていただければよろしいかと。

で、お目当てのチュ・ジンモ。
うきゃーーー!思った以上にステキでしたわん。
ただのイケメンではなく、知性と優しさを感じさせるところがよいの~~♪



役柄としては・・・ひどくないようなひどいヤツっていうか・・・意外とイヤなやつっぽいけど許せちゃう役っていうか・・・そんな役です(わからんて)。
新作映画 「愛(サラン)」では、チュ・ジンモは角刈りのようですね(涙)。
やっぱりこういう男は前髪はらり・・・にして欲しい・・・。
角刈りはやめろーーー(血の叫び)!




そして次に観たのが「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」。



椎名桔平ファンの友人のお供みたいな形で行ったのですけど、わけわかんなかったっす(涙)。
1950年代の東京を舞台に、陰陽師でもある古書店主・中禅寺、相手の過去を見通す探偵・榎木津らが怪事件に挑む・・・という話で、原作は京極夏彦だそうですけど、彼の作品はあまり読んだことがございません。
まー兎に角、相関がよくわからないだけでなく、時間が10時間前に戻ったり3時間前にもどったり1週間過ぎたり・・・
わからんのじゃーーー(怒怒怒)!
何故にもっとわかりやすく作らんのじゃー!
それから久保!!!匣に入りたいんだったら、茶箱にでも入っとれーーー!
もーねー、これは原作を読んでいないと、よーわからんですよ。
面白い面白くない以前の問題ですね。
出演者が豪華なだけに、なんとももったいない。

でもそんな中ワタシが唯一満足できたのが、雨宮典匡役の右近健一。
彼は劇団☆新感線の若手(なのか?)劇団員なのです。
劇団☆新感線では色物っぽい役ばっかりなんですけど、この映画ではごくごく普通(でもないか)のマジメな青年の役。
ラストなんか観ると、結構オイシイ役だったなと思います。
これを機に色々な映画に出演して欲しいものです。


普段はこんな姿。
顔はデカイし、足は短いけど一応美男子なんだから~~(笑)。


コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする