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Windows Vista SP1適用後の問題発覚!

2008年02月23日 | OS

すでに、いろいろなサイトで「VistaのSP1対応修正プログラム」に関するトラブル報道されていますが、これはSP1適用前のWindows VistaにSP1を適用するための必須条件となる修正プログラム(計3つ)の1つである「KB937287」をWindows Update(Microsoft Update)を通じてインストールした場合に発生する問題でSP1自体のトラブルではなくホッとしました。

が、今回うちの環境で「SP1適用後に発生する問題」が見つかってしまいました!(T_T)

その問題とは、「Windows Vista SP1で作成したWindows Complete PC バックアップを復元するとエラーが発生する」というものです。

具体的な内容は、復元後にイベントビューアのアプリケーションに「MS DTC」 関連のエラーと同システムに「Distributed Transaction Coordinator サービス」のエラーが記録されるようになってしまいます。

Windows Cpmplete PC バックアップを復元する場合、通常はVistaのインストールDVDでPCを起動してシステム回復オプション(メーカー製PCでシステム回復オプションがPCにインストールされている場合はHDDから起動)の「Windows Complete PC 復元」から行いますが、このインストールDVDはSP1適用済みではありません。

要するに、SP1未適用の「Windows Complete PC 復元」機能を使用してSP1適用済みの「Windows Complete PC バックアップ」イメージを復元するとエラーが発生するシステムとして復元されてしまうというわけです。

念のため、SP1適用直前に保存したSP1未適用の「Windows Complete PC バックアップ」ファイルを同手順で復元してみましたが、こちらはまったく問題なくエラーは記録されませんでした。

せっかく SP1未適用の状態に戻ったので再現性の確認を兼ねて再度 「SP1適用」→「Windows Complete PC バックアップの作成」→「Windows Complete PC 復元」を行ってみましたが結果は変わらずまったく同じエラーが発生します。(数回行ってみましたがすべての結果が同じなので再現性あり)

実は不都合や発生するエラーの内容や症状に違いはありますが、この種の問題は「Windows XP Professional」や「Windows Server 2003」の自動システム回復(ASR:Automated System Recovery)でも発生するWindowsではよくあるトラブルで、基本的にWindowsではシステム全体のバックアップを復元する場合はサービスパックのバージョンがバックアップしたシステムのサービスパックと同一バージョンのインストールメディア(復元プログラム)が必要になります。

今回うちの環境で発覚したこの問題もサービスパックのバージョン不一致に起因する問題のような気がします。

Windows XP や Windows Server 2003 のサービスパックには、インストールオプションに統合インストールスイッチがあり比較的簡単にサービスパック適用済みのインストールメディアを作成することが可能でしたが、Windows Vista のサービスパックでは統合インストールスイッチがありません。(廃止された)

Vistaでも「Windows AIK」を使用すれば、サービスパック適用済みのインストールメディアを作成することは可能ですが、作業にはかなりの手間と時間がかかり一般ユーザーが行うような簡単な作業ではありません。

せっかく、「Windows Complete PC バックアップ/復元」機能が搭載されたVistaの上位バージョンである「Business」や「Ultimate」エディションを購入してもSP1を適用すると売りの機能である「Windows Complete PC バックアップと復元」が正常に使用できないのはかなり問題です。(企業向けのボリューム・ライセンス形態でのみ販売される「Enterprise」も「Windows Complete PC バックアップ/復元」機能は搭載されています)

今回発覚した問題が、「Windows Complete PC バックアップ/復元」機能が搭載されたエディションすべての「Vista SP1環境で必ず発生する」とは言い切れませんが、少なくともうちの実機である「Shuttle XPC X100」や「Virtual PC 2007」環境では必ず発生するので3月にVista SP1が一般公開された後、かなりの確率(環境)で発生する問題の可能性があります。

このWindowsの「サービスパック」と「バックアップ/復元」の問題は、もはや ”お約束” とも言えるトラブルになってしまっています。

とはいえ、「Windows Complete PC バックアップ/復元」機能は、Vista 上位エディションの売りの1つで個人的にも使用頻度が高いので「最新のVistaでもやっぱり相変わらずですかぁ~」といった感じで残念です。

それにしても、この問題が一般的に発生する問題だった場合、サービスパック適用済みのインストールメディアやイメージを一般に配布するといった対応は過去ないので、マイクロソフトはどのように対応するのだろうか・・・


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