ひたむきってどっち向き?

主に医療・教育など、興味のあることについて
スペシャリストと一般ピーポーを足して2で割ったくらいの内容のブログ

初期研修医オリエンテーション in テルモメディカルプラネックス

2016-04-10 21:53:03 | 臨床研修
土日は茨城県立中央病院の新規採用研修医を対象とした救急診療研修のため、神奈川県の「テルモメディカルプラネックス」というシミュレーションセンターへ。


月曜日から本格的に研修・当直が始まる前にひととおりの手技・急変等に対応できるよう、高性能マネキン等を使用しての2日間の充実の研修。

この施設、以前から知っていて一度行ってみたかったので、日立さくらロードレースをキャンセルして同行。一緒に走るはずだった皆さんごめんなさい。


1日目はICLS。私は午前中のBLSパートを担当させてもらったが、皆さん汗が滴り落ちるくらいみっちりと心臓マッサージしていた。どんなに若くとも2分間押し続けるとか辛すぎる。

5年ぶりに変わったばかりの心肺蘇生に関する国際的なガイドラインに沿った方法で教える。まだAHAのコースでも教えてないので、医師の前で自分がデモを見せたりとか多少緊張しつつ。「心臓マッサージが上手くなったね」と総合診療科の関義元先生のお墨付きをいただいたw
院内で急変に遭遇することもあるため必須な手技だが、それ以外にも職員対象の院内講習会で教える側になるので、技術だけでなく根拠・教え方も是非とも理解しておいてほしい。茨城県では、AHA-BLS&ACLSコースを研修医限定で開催&受講料補助をしているので、是非とも受講してもらいたい。


1日目午後はACLS、2日目は各ブースに分かれての(1)感染症対策(2)静脈注射(3)動静脈注射・腰椎穿刺・経鼻喰胃管挿管挿入(4)縫合実習(5)診療機材(ポンプ)などなど、指導医&先輩研修医からみっちりと実技指導を受けていた。こうやって人体に近い内容で事前研修が出来るのは素晴らしい。

卒後2年の臨床研修は様々な診療科を回り(スーパーローテート)、総合的な診療能力を習得することを法律で義務付けられている。今回受講した17名の研修医は別々の診療科で過酷な研修を受けることになるが、同期で励まし合い&高め合いながら充実した2年間にしてほしい。

【おまけ】
夜の懇親会、研修医の自己紹介が全員おもしろすぎて大いに盛り上がった。
「趣味はパズルゲーム」と言っていた研修医と帰りの電車が一緒だったが、ぷよぷよテトリスのテクニックが極まってて、120人抜きとか。途中からずっと彼のテクニックに見とれてしまった。

あの正確かつ迅速な判断力はスタープラチナ並み。日常生活でも役立つはず。彼はいい医者になる(多分)。

最新の画像もっと見る