狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

2014年イスラエル50日攻撃後のガザの実態(3):イスラエルの人権侵害・戦争犯罪

2015-02-15 11:13:11 | パレスチナ 2012~2017
 2008年12月27日~2009年1月18日のイスラエルによるガザへの非人道的無差別攻撃によるパレスチナ側の死者は1,300人、負傷者は5,300人を超え、その多くが民間人で、1/3が子供であった。その6年余り前のイスラエルによるパレスチナ人への戦争犯罪以降、ガザの封鎖が現在まで継続される事となった。
 昨年(2014年)7月8日~8月26日の50日間のイスラエルによるガザ攻撃による非人道的無差別攻撃においては、パレスチナ側は2300人以上の死亡者と1万1,000人以上の負傷者を出した。
 その後、ガザではインフラ破壊未再建、ホームレス、水・食糧不足等が継続し、イスラエルは停戦合意を守っていない。また、不法占領と入植地拡大、アパルトヘイト(人種隔離政策)、封鎖が継続中である。
 イスラエルは、ガザのパレスチナ民間人虐殺や禁止兵器使用、ライフライン破壊等をはじめとした今までの数々の戦争犯罪、それら戦時における文民の保護に関しての人道を定めたジュネーブ条約の第4条約を違反している。
 現イスラエル建国以来、それらをはじめとした今まで数多くのイスラエルの戦争犯罪を通して、パレスチナ人の人権侵害は依然継続中である。
 中でも特に、子供達は心身両面でストレスを抱えている。イスラエルの抑圧に対する抵抗の為に、銃を持つイスラエル軍に対する投石によって、月平均200人程、毎年700人程の子供達が収監されている。また収監中に不衛生な状態の中で健康を悪化させる者が多く、その収監者達に対する十分な医療が施されない
 2014年9月11日付・イランラジオ(IRIBイランイスラム共和国国営放送・国際放送ラジオ)「国際人権団体、イスラエルの戦争犯罪を報告」より、「ニューヨークに本部を置くヒューマンライツウォッチは、11日木曜、声明を出し、『調査されたガザの3つの出来事において、イスラエルは民間人に大きな被害をもたらし、これは戦争法の違反である』としました。この声明では、『この出来事には、7月24日、30日のガザ北部の国連の2つの学校に対する砲撃、さらに8月3日のガザ南部のラファの国連の学校に対する誘導ミサイルによる攻撃が含まれる』とされています。この攻撃で17名の子どもを含む45名が死亡しました。また、『この非合法な攻撃は、意図的に行われ、それは戦争犯罪にあたる』としました。」。
 2014年11月7日付・イランラジオ「非同盟諸国、イスラエルの攻撃を非難」より、「IRIBによりますと、イランのデフガーニー国連代理大使は、非同盟諸国の代表として、6日木曜、国連総会の反植民地主義委員会の会議で、ガザ地区での度重なる空爆、住宅やインフラの破壊、ガザ唯一の発電所の爆撃、病院や水資源、さらに国連の施設への攻撃は悲劇というだけでなく、明らかな人権侵害だとしました。また、『パレスチナ人の人権への影響に関する特別調査委員会報告から、1967年から現在まで、シオニスト政権の刑務所の収監者の数が増加していることがわかる』と語りました。さらに、シオニスト政権は、とくにベイトルモガッダス・エルサレム東部でパレスチナ人の権利を侵害しているとしました。」。
 2014年12月27日付・イランラジオ「イスラエルに苦しめられるパレスチナの人々(音声)」より、「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの幹部・リズワン氏が、『ガザ地区の封鎖の継続は、戦争犯罪だ』としました。リズワン氏はまた、『シオニスト政権イスラエルはパレスチナの人々を服従させ、彼らの抵抗を失敗に終わらせるため、ガザ封鎖を継続している』と述べました。ガザ地区に居住する200万人のパレスチナ人は、およそ7年間に渡り、苦しい生活を強いられていますが、この厳しい状況は、シオニスト政権のガザ封鎖によるものです。一方、パレスチナの人々の苦しみは、ガザ地区に限定されません。シオニスト政権の被占領地全域における人権侵害は、公然と行われています。報道各社は26日金曜、ヨルダン川西岸地帯のカルキリヤ東部のアズーン地区がシオニスト政権によって封鎖されたと発表しました。シオニスト政権軍は、パレスチナとシオニストの衝突の中で、シオニスト入植者2名が負傷したことを口実に、アズーン地区に攻撃を加え、この地区を封鎖するとともに、多くのパレスチナ人の若者を逮捕しました。シオニスト政権は、パレスチナの人々に恐怖を抱かせるため、パレスチナの要人を逮捕しています。」。
 2015年1月21日付・イランラジオ「世界9カ国による国際外交団が、ガザ地区を訪問」より、「パレスチナのマアー通信によりますと、国連のローリー・パレスチナ担当人道調整官、そしてガザ地区にあるUNRWA・国連パレスチナ難民救済事業機関のターナー事務所長をはじめとするこの外交団は20日火曜、ガザ地区を訪問し、シオニスト政権イスラエルの攻撃や封鎖により困難な状況に置かれている多数のパレスチナ人の実態を知るようになったということです。国連のローリー人道調整官によりますと、シオニスト政権軍による最近のガザ攻撃で、10万人以上のパレスチナ人が難民となり、そのうちの半数は子どもで、劣悪な状況のもとに生活している、とされています。ローリー調整官はまた、『パレスチナ難民は、自分の住む家を再建し、好ましい生活条件を整えるため、より多くの資金援助を必要としている』とし、『ガザ危機は昨年の夏からではなく、7年前から始まっている』と語りました。」。
 2015年2月13日付・中国ラジオ国際(CRI:China Radio International)「OCHA パレスチナに7億ドルの人道支援を発表」より、「国連人道問題調整事務所(OCHA)12日、パレスチナに7億500万ドルに上る人道支援を発表しました。ヨルダン川西岸の都市ラマッラーで行われた記者会見でOCHAのローリーパレスチナ担当人道調整官は『支援金の80%がガザ地区の再建に充てられる。ガザ地区の再建は資金不足で遅延を繰り返してきた。こうした状態が続けば、ガザに住む人々は食品、飲料水、電力などの人道支援を失い、教育、医療なども影響を受ける』と指摘した後、ガザ地区封鎖の解除をイスラエルに要求し、エジプトとの国境にあるラファ検問所の再開をエジプト政府に要請しました。」。

 本ブログ過去の関連記事↓↓
  ・2015/02/08付:「パレスチナの独立国家樹立と主権・基本的人権の回復への世界的流れ、イスラエルの戦争犯罪・不法占領訴追へ」
  ・2015/02/08付:「2014年イスラエル50日攻撃後のガザの実態(1):封鎖、停電、下水処理・浄水・医療・衛生不足、失業」
  ・2015/02/08付:「2014年イスラエル50日攻撃後のガザの実態(2):停戦合意違反、ホームレス、食料不足、厳冬、資金援助停止」
 
 引用記事↓↓
  ・2014/09/11付・イランラジオ(IRIBイランイスラム共和国国営放送・国際放送ラジオ):「国際人権団体、イスラエルの戦争犯罪を報告」
  ・2014/11/07付・イランラジオ:「非同盟諸国、イスラエルの攻撃を非難」
  ・2014/12/27付・イランラジオ:「イスラエルに苦しめられるパレスチナの人々(音声)」
  ・2015/01/21付・イランラジオ:「世界9カ国による国際外交団が、ガザ地区を訪問」
  ・2015/02/13付・中国ラジオ国際(CRI:China Radio International):「OCHA パレスチナに7億ドルの人道支援を発表」

 参考動画↓↓
 

YouTube: Rights groups say 2014 worst year for Palestinian kids
 

YouTube: Report: 151 Palestinian minors currently held in Israeli jails
 

YouTube: Palestinian inmates suffering from health problems are denied of medical treatment
 

YouTube: Fourth Geneva Convention slams Israel for rights violations
 

YouTube: Norway holds conference on Palestinian children in Israeli prisons
 

YouTube: イスラエルという犯罪の歴史 建国61周年


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