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千葉・九十九里浜の海浜植物

昨日に続いて千葉・九十九里浜で見た「海浜植物」達を紹介します  
海浜植物は四季を通じて浜辺特有の厳しい環境に耐えて生育している植物で、いろいろな特徴を持っています
浜辺は水が少なく、日差しが強い上、強い潮風がいつも吹く場所ですので、葉は厚く、表面の固いものが多いようです
草丈はつよい風に対応して、低く這うように生育する傾向にあるようです
風で砂はとばされ、まるで生きているように移動するので、植物達の葉や芽は砂に埋もれてしまうことが多いのですが、そんな場合は、あらためて茎が伸びて葉を砂の表面に出す様に生育します
砂を掘ってみると、長い地下茎が砂の中を這っているのが見られます
生き抜くための植物の知恵にびっくりです  

夕方浜辺を歩いて見つけた黄色い花です
少ぉ~し暗くなってきた中で、点々と咲いている花はとても印象的でした

花の名前は‘コマツヨイグサ’(アカバナ科 マツヨイグサ属)といいます
‘コマツヨイグサ’は北米原産の帰化植物で、秋に芽生え、春から黄色い花を咲かせます
都会の荒れ地や河原などに生育しているそうで、海岸の砂浜などのように生育環境がきびしくないと、茎は地面をはうことはなく、立ち上がって高さ50cmほどになるそうです
通常総称して‘月見草’と呼ばれるようですが、正確には違っています

翌朝早く起きて、海辺の散歩です
‘ハマヒルガオ’が咲いていました

‘ハマヒルガオ(浜昼顔)’は世界中の海岸に広く分布しています
茎はつる性で、葉は固くハート形で内側に丸まっています
また、葉には透明な細胞膜(クチクラというそうです)が発達していて、厚くつやがあり、水分の蒸発を防ぐと共に海水の塩分から葉を守っているのだそうです

砂浜一杯に‘コウボウムギ(カヤツリグサ科 スゲ属)’が生えていました
見るからにたくましそうに見えます

‘コウボウムギ’は東アジアの海岸に広く分布し、砂丘上にやや疎な群落を作る多年草です
雌雄異株で地下茎を伸ばし、節から新しい株を出して増えます
古い葉鞘の繊維が地下に残り筆のような形になるので、別名の‘フデクサ(筆草)’の呼び名はこれにちなんで付けられたそうです
またこれを「弘法大師」の筆にたとえ、雌小穂と実の形が、ムギに似ているため「弘法麦」と呼ばれるそうです

浜からちょっと離れた防風林の中で、‘モッコク’に似た葉をした木が花を咲かせていました


‘トベラ(トベラ科 トベラ属)’といい、本州の岩手県以南から台湾までの海岸に分布している常緑低木です
海岸の崖地などに多く生育するが、乾燥に強いことから庭園や公園、道路の緑化帯などに広く植栽されているそうです
雌雄異株で、4月から6月にかけて白色から淡黄色の花を咲かせます
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