今日の写真: 山海塾 「金柑少年」
前回のブログでpotekoさんから日本が世界に誇る舞踏カンパニー「山海塾」のことについて触れたコメントを頂きましたが、偶然にも火曜日にロンドンのSadler's Wellsと言うシアターで彼らのパフォーマンスがあったので見に行ってきました。
早稲田大学で教鞭を振るう舞踊評論家で、最近土方巽の伝記を出版した友人に言わせれば「山海塾」はフレンチスタイルの舞踏だとか…。日本の「暗黒舞踏」とは少し違うと説明を受けました。さらに、私のロンドン大学の同僚でイギリス人舞踏ダンサーのフランは「山海塾」の踊りはきれいすぎる。あれは本当の舞踏じゃない。」と力説していました。
一応「舞踏」は広義ではコンテンポラリーダンスの領域に入っているんですが、私にはちょっと理解不可能なところがあります。う~ん、と言うよりも私にとってはアンタッチャブルなダンスと言ったらいいんでしょうかねー。あまり踏み込みたくない領域です。
「山海塾」といえば西原恵理子が「鳥頭紀行ぜんぶ」のp50でギャグに使っているほど、「白塗り」が一般人にも知れわたってますよね。(わいんれっどさん、チェックしてみてくださいね。)
かなり前にタモリさんの番組か何かで、白塗りの舞踏ダンサーが「ある一家の風景」をコントでやっていたのを思い出しました。裸に白塗り、そして赤いエプロンをつけたのがが母さん。ネクタイをしてカバンを持って家に帰ってくるのがお父さん。野球帽をかぶったのが子供という設定で、「キー、キー」言いながら食卓を囲んでいる姿は笑えましたが、結構真面目に演じていたダンサー達の姿がとてもシュールで、ある意味怖かったです。
さて、今回の「山海塾」の公演は友人のアンソニーがチケットが余っていると連絡をくれたので、旦那を家においてきぼりにして、久しぶりに旦那以外の男性とデート気分で劇場に足を運びました。(注:アンソニーはゲイです。)
パンフレットを見ると演目の「金柑少年」70年代の作品だそうです。それを2005年にリメイクしたとか。私にとって初めてシアターで見る山海塾。う~ん、感想はー、あのー、そのー。
「…」
客席は空席もちらほら。ソールドアウトにはなっていませんでしたが、熱狂的なファンはいるようでした。振付の天児牛大(あまがつうしお)さんがカーテンコールで舞台に登場するとスタンディング・オベーションをする人も見られました。でも、なぜか冷めていた私とアンソニー。お互いに顔を見合わせちゃいました。
この手の作品の評価は難しいです。好きか嫌いかと言われれば「嫌い」…
…と言いきってしまうには釈然としないものが残ります。たぶん、自分で舞踏をやってみると理解が深まるんでしょうね。
でも、体中の毛を剃って、白塗りにして、白目をむいたり、2メートルの距離を30分かけて歩いたり、逆さ釣りでくねくねしたり…、こういうダンスは今後どんな発展を見せるんでしょうか。とても興味があります。体と心の距離がとても近いダンスなんだろうと想像はつくんですが、「うん!ぜひ、やってみたい!」っていう気分にはなりません。
ただ、山海塾のダンサー達の体は舞台の上ではとても崇高なオーラを放っていたような気がします。これも「白塗り」の効果なんでしょうかね~。
うちの旦那も白く塗ったら少しは後光がさしてくれるんでしょうか?
う~ん、白塗りで褌一丁のジャズミュージシャンって想像したくないです。
迷わず成仏してください。
前回のブログでpotekoさんから日本が世界に誇る舞踏カンパニー「山海塾」のことについて触れたコメントを頂きましたが、偶然にも火曜日にロンドンのSadler's Wellsと言うシアターで彼らのパフォーマンスがあったので見に行ってきました。
早稲田大学で教鞭を振るう舞踊評論家で、最近土方巽の伝記を出版した友人に言わせれば「山海塾」はフレンチスタイルの舞踏だとか…。日本の「暗黒舞踏」とは少し違うと説明を受けました。さらに、私のロンドン大学の同僚でイギリス人舞踏ダンサーのフランは「山海塾」の踊りはきれいすぎる。あれは本当の舞踏じゃない。」と力説していました。
一応「舞踏」は広義ではコンテンポラリーダンスの領域に入っているんですが、私にはちょっと理解不可能なところがあります。う~ん、と言うよりも私にとってはアンタッチャブルなダンスと言ったらいいんでしょうかねー。あまり踏み込みたくない領域です。
「山海塾」といえば西原恵理子が「鳥頭紀行ぜんぶ」のp50でギャグに使っているほど、「白塗り」が一般人にも知れわたってますよね。(わいんれっどさん、チェックしてみてくださいね。)
かなり前にタモリさんの番組か何かで、白塗りの舞踏ダンサーが「ある一家の風景」をコントでやっていたのを思い出しました。裸に白塗り、そして赤いエプロンをつけたのがが母さん。ネクタイをしてカバンを持って家に帰ってくるのがお父さん。野球帽をかぶったのが子供という設定で、「キー、キー」言いながら食卓を囲んでいる姿は笑えましたが、結構真面目に演じていたダンサー達の姿がとてもシュールで、ある意味怖かったです。
さて、今回の「山海塾」の公演は友人のアンソニーがチケットが余っていると連絡をくれたので、旦那を家においてきぼりにして、久しぶりに旦那以外の男性とデート気分で劇場に足を運びました。(注:アンソニーはゲイです。)
パンフレットを見ると演目の「金柑少年」70年代の作品だそうです。それを2005年にリメイクしたとか。私にとって初めてシアターで見る山海塾。う~ん、感想はー、あのー、そのー。
「…」
客席は空席もちらほら。ソールドアウトにはなっていませんでしたが、熱狂的なファンはいるようでした。振付の天児牛大(あまがつうしお)さんがカーテンコールで舞台に登場するとスタンディング・オベーションをする人も見られました。でも、なぜか冷めていた私とアンソニー。お互いに顔を見合わせちゃいました。
この手の作品の評価は難しいです。好きか嫌いかと言われれば「嫌い」…
…と言いきってしまうには釈然としないものが残ります。たぶん、自分で舞踏をやってみると理解が深まるんでしょうね。
でも、体中の毛を剃って、白塗りにして、白目をむいたり、2メートルの距離を30分かけて歩いたり、逆さ釣りでくねくねしたり…、こういうダンスは今後どんな発展を見せるんでしょうか。とても興味があります。体と心の距離がとても近いダンスなんだろうと想像はつくんですが、「うん!ぜひ、やってみたい!」っていう気分にはなりません。
ただ、山海塾のダンサー達の体は舞台の上ではとても崇高なオーラを放っていたような気がします。これも「白塗り」の効果なんでしょうかね~。
うちの旦那も白く塗ったら少しは後光がさしてくれるんでしょうか?
う~ん、白塗りで褌一丁のジャズミュージシャンって想像したくないです。
迷わず成仏してください。
私は見たことがないのですがロンドンでは定期的に公演があるようですね。パンフレットもよく見かけたように記憶しています。友人が公演を見に行ってその感想を話してくれたことがありました。その友人はたまたまジャズミュージシャンのホストパパに券をいただいて、妹さんと行ったそうです。
まさにDanceinlondonさんの表現されているとおりの踊りの様子で、彼女たちには”何が良いとか芸術だとか全然わからなくて、ただただ可笑しかったけど、周りの人々が真剣に見ているので(笑いを)堪えるのが大変だった”と。見たことがないのに好き嫌いを言うのは×かもしれませんが、私も実はあまり好きなジャンルの踊りではありません。しかし根強い支持者の方もいるのですよね・・
ダンスは本当に幅広いですね。
白塗りは、何か人間離れした印象が生まれる気がします。私のように普通人にとっては舞踊・舞踏のダンサーの人々自体が(技量、肉体、能力)ある種人間離れしていると感じるのですが、白塗りはさらにそれが増すのかな、と思いました。
せっかくの(ご主人以外の方との)お出かけ、ゲイの方で・・残念なような良かったような!!
ダンス学校の学生時代に授業で自分の国のコンテンポラリーダンス事情について調べて発表するという課題が出たことがあるんですが、その時私は日本固有のコンテンポラリーダンス、舞踏を題材に選びました。
舞踏は60年代から70年代の高度経済成長期の裏側に生じた社会の歪みの中から生まれたムーブメントと言う背景を持っています。
「人間の心の中に潜む闇の部分に焦点を当て、それを身体を通じて表現してゆく」と言うのがコンセプトだと記憶していますが、猫の死体とともに寝起きして「死」の感覚をつかむ…等の壮絶とも言える体験をして作品を作ると知って身の毛がよだちました。
剃髪・白塗りは舞踏のトレードマークになっていますが、勅使河原三郎さんあたりはそれをカッコ良く発展させていった一人だと思います。
舞踏の表現の裏には深いコンセプトが潜んでいるのでその理解抜きに作品を語ることはできないとは思いますが、観客を前にして踊る以上、どの程度までそれを観客に強いていいものか、疑問の残るところです。
ロンドンはかなり寒くなっているのではないですか?
今日はまったく知らないことでコメントしにくいのですが・・・
ダンスは、体で表現すること。
それをどのように表現するかなんだと思うのですが・・・
写真が今私の一番やりたいことなんですが、同じ被写体を写すにも十人十色。
様々な表現がありますが、それをどのように表現するか、私はピントを合わせて撮る段階ですが、いろいろな人が撮ったものをたくさん見せていただいて、自分の表現したいスタイルを作っていきたいなぁなんて思っています。
写真ならスタイルはつくる必要もないのかもしれませんが、これはこんな風に撮りたいなというようなことはあるので、スタイルはあるのかもしれません。
ダンスの歴史もあるのでしょうがたくさんのスタイルがあると思います。
danceinlondonが極めようとしているコンテンポラリーダンス、多くの人の心を喜ばせることができると信じています
こんなにコテンポラリーダンスを愛して、がんばっているんですから・・・
私は自己満足の世界で終わりそうですが・・・
寒くても晴れていればいいんですが、昨日は霙交じりの雨。今日も曇りで天気が良くありません。それに12月に入ると夕方4時には日が暮れて、ほんとに冬眠したくなっちゃいます。
舞踏に関しては難しいですね~。ダンスを専門としている私でもよくわかんないです。あれはきっと見るダンスではなくて、自分でやってみて初めていろいろ気づくんじゃないんでしょうかね~。きっと瞑想みたいな部分があるんだと思います。
mammyさんの写真、いつみてもいいですよね~。私もmammyさんに刺激されて今回帰国した時に「Cute Photographer おしゃれな写真が撮れる本」を買ってきました。写真も奥が深いですよね。
新しくカメラを買ったらいろいろ挑戦してみたいと思っています。
昔、この団員さんとなんだか飲み会の席で一緒になったことがありまして。異様なオーラを発しておられてそれなりのカリスマ感を感じましたが、私が好む系のジャンルではないような気がするので結局見に行ったことはないです。つまりよく判ってないです。
肉体の限界表現的なもんなのでしょうか?
私は西原理恵子がただの下品な漫画家だと思っていましたが、山海塾や白虎社(これも舞踏カンパニーです)をパロディーで使ったりしているところや、群ようこ氏との対談でみせた読書から得た幅広い知識などから見ると、なかなかの文化的知識を持った頭のいい人だと思いました。やはり只者ではないですね。
わたくし、最近やっとアイポッドと言うものを買ったんですが、ロンドンの地下鉄の中で落語を聞いています。おしゃれでしょ?
でも、本当は浅草の寄席に行ってみたいです。
あんとに庵様、一体どんな飲み会だったんですか~?
舞踏の方々って言うのは独特のオーラがありますよね。私も今年の9月にロンドンで元「白虎社」のダンサーの方とお話しする機会がありましたが、私のように軽いノリの人間とは会話のリズムが思いっ切りズレて、まるで地面にたたきつけた泥団子のように、話がま~ったく弾みませんでした。
「山海塾」のパフォーマンスのカーテンコールでは「遠き山に日が落ちて~♪」のメロディーをバックに使っていました。これは小学校の時の下校時間に校庭に流れていた曲でしたね~。ノスタルジーを感じます。白塗りのダンサー達が内またで日本舞踊調にお辞儀していたのがかわいらしかったです。
ダンスの専門家でありながらこの程度の感想しか書けない私が情けないレス…。
ある意味で違った色のオーラが出ていますよね。