泥子のブログ

南房総の山里や海の風景、
そして日々の出来事を綴ってゆきます。

JR30年を問う!

2017-03-04 00:52:10 | 日記
今日の夕方、千葉市民会館で、
「JR30年を問う!国労全国安全キャラバン」
2017春闘勝利!JRの安全輸送と地域公共交通を守る千葉県総決起集会」が開催された。
1987年4月、国鉄が「分割・民営化」されJRとなった。
そのほぼ1年前、時の政権党は、
「国鉄が・・・あなたの鉄道になります」
「民営分割 ご期待ください。全国画一からローカル優先のサービスに徹します」、
「民営分割 ご安心ください。不便になりません。運賃も高くなりません。ブルートレイン等長距離列車も無くなりません。ローカル線も無くなりません」などという新聞広告を全国紙に掲載した。
一方、分割民営化に反対した国労は、必ずやローカル線の廃止や安全が破壊されるだろうことを訴えてきた。
そして今どうなっているか。
地方線の廃止状況は北海道を見れば一目瞭然だし、この間、各地で乗客の死亡事故も多発、
全国のJR関連労働者もJR発足の87年4月から私自身が集計した2009年7月までで322名もの命が、
いわゆる「労災」という名で奪われてきた。
安全に関する様々な労使の取り決めを一方的に破棄、
無理な作業計画の中で死亡事故が続発してきたのである。
これに抗する国労は、職場役員を遠距離職場やいわゆる「余剰員職場」に隔離され、
新たな役員を補充すると即刻その労働者も不当配転等、ひどいもので、
物言えば処分という前近代的な労使関係に逆戻りしてしまったのだ。
国労は、不当労働行為として地方労働委員会に申し立て、ほぼすべての事件で組合側勝利の命令が出されたのだが、
会社側がその命令を無視し中労委にあげ、職場の実態は何ら変わらずという状況が続いていた。
長期の闘いによって、最後は会社側が確か20億円以上の和解金を組合側に支払って決着したが、
壊された組織は元に戻らず安全破壊に抗する職場の組織力は低下したままだった。
(1047名の不当解雇問題は200億円を超える和解金で決着。だが、組織破壊の痛手や長期闘争の経費等を考えればまさに組合側のやられ損、会社側のやり得になったということになる)
いろいろ書けばきりがないほどあるのだが、このような30年間の検証は絶対に必要である。
私の住む内房線も3月4日のダイヤ改悪でますます不便となる。
冒頭の新聞広告が果たして30年の検証に耐えられるのかどうか、
今こそ明確にし国民の交通権、移動権を等しく守るにはどうしたらいいのか、
考えなければいけない時なのだろうと思う。

挨拶する樫尾委員長


青木愛自由党参院議員


兼古博行社民党千葉県連幹事長


秋葉栄新社会党千葉県本部委員長


川副邦明日本共産党千葉県委員会副委員長





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