大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

サイレンに引き寄せられる民主党・小沢一郎

2007年08月22日 19時56分00秒 | Weblog
 ギリシャ神話では,セイレーヌといわれるニンフは,荒れる海の岩礁で美しい歌声で歌を歌って船乗りを魅惑し,難破させて命を奪う。このセイレーヌがラテン語でシレンとなり,英語のサイレン,緊急自動車のサイレンとなったと云われています。オデュッセウスもこの誘惑を受け,自らはマストに身体を縛り付け,乗組員には耳栓をさせてセイレーヌの歌声を聴かせないようにして難を避けた,とされています。
 さて,最近の小沢一郎は,まさに社民党・福島瑞穂の歌声に引き寄せられ,ひたすら社民党の岩礁に引き寄せられているように見えます。何でも反対,国益もなにもない,テロ特措法なんて認めない。郵政民営化法案は凍結せよ。これらはみんな民主党内の旧社会党の残党に導かれた社民党との共闘の結果としか思えません。結局政権政党となる道を断念して,何でも反対の万年野党として憎つき自民党の大敗に乗じて嫌がらせの極みを楽しもうとしています。秋には,自民党の社会保険庁改革法案の凍結を云い出すかも知れません。
 福島瑞穂がセイレーヌに擬せられてはセイレーヌが大泣きに泣くでしょうが,まあ悪女福島瑞穂(→7月31日「やはり出てきた悪女の深情け―社民党 福島瑞穂)ですから,とりあえず。
 一方の小沢一郎も,オデュッセウスでは過当評価で,ゴリアテでもオーバーかも知れませんが,とりあえず。
 ともかく,こんな何でも反対党になることを,民主党の良識派・前原誠司,枝野幸男,岡田克也の各氏などは本心から認めているのでしょうか。とうてい信じられませんが。