大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

エール大学名誉教授はこの程度か-消費税は毎年1%ずつ上げよだって?

2013年09月03日 21時56分49秒 | 日本の政治


安倍内閣による、消費税増税に関する有識者からの意見聴取は、先週終了したそうです。新聞各紙は、「有識者」の中の目立った意見をピックアップして伝えていますし、全員のそれぞれの意見も記事として明らかになっています。
その中で私が驚いたのは、浜田宏一という人物の意見でした。讀賣紙によると、この人物は内閣官房参与として安倍首相の信任の厚い
米国エール大学名誉教授だそうです。
消費税増税に関するその人の意見は、日本は未だデフレから完全に脱却していないから、ここで8%増税すれば、デフレからの回復基調に水を差すことになる。そこで来年度から毎年1%ずつ段階的に上げることを主張する、と云うものでした。
馬鹿云っちゃいけません。毎年1%ずつ上げていくとは。
一見国民にとって優しげに見えますが、来年度は現在の5%にプラス1で6%、再来年度は7%、次は8%です。
そんな上げ方では国民、つまり消費者の購買意欲は水を差されたままではありませんか。そしてどうせ上がるのだからやめておこう、と景気回復は望めません。
人間の心理として、一時の苦痛には予想以上に耐えられても、じわじわと忍び寄る持続的苦痛には耐えられないものです。
このエール大学名誉教授には、そうした心理がわからないのでしょうか。
全く耐えがたい上昇幅ならばともかく、受容限界ならば一時の3%の方が心理的に受容可能なのです。
人間世界には常に苦痛を伴う変革などが付いてまわります。適切な例とは云いがたいかもしれませんが、戦時における兵力の逐次投入は下策中の下策と、それこそ孫子の時代から今日に至るまで常識とされています。ナポレオン、ヒトラー、第二次大戦時の日本の陸海軍参謀将校、ベトナム戦争における米軍ペンタゴン。すべて逐次投入では失敗しています。
今回の安倍政権の消費税対応も、5%から10%への一気の上げだけは避けても、次善の策として8%→10%と2段階上げとするのは、やむを得ないものと考えます。私は、来年後半には国民のおおかたが8%に慣れてしまっているものと予想しています。
女学生の発想じゃあるまいし、毎年1%ずつ上げるというのは愚策中の愚策ではありませんか。
これがエール大学名誉教授の発想だというのですから驚きます。
たしかこの大学はかつて名門と云われていたはずです。私の恩師の一人もエール大学出身(日本人)でした。
しかし、数十年前になりますか。BTコーンと云われた虫害に強い遺伝子組み換えトウモロコシの新種が開発された頃、遺伝子組み換え植物の有用性と問題性が真剣に議論され、このBTコーンの花粉だったかがアメリカの有名な渡り蝶に深刻な被害を及ぼす、と結論づけた論文を発表したのが確かエール大学の研究者でした。当時この問題は、ただちに大きな論議を呼び、この研究者らは一躍時の人となりました。
しかし、かなり特殊な閉鎖環境でBTコーンの花粉を渡り蝶にまぶすようにして振りかけた実験だったことが明らかになり、論文発表後1年もしないうちに問題論文として葬り去られることになりました。
過去の栄光を背負ったエール大学には凋落の焦りがあるのかもしれません。
こんなエール大学名誉教授を内閣官房参与とは情けないことです。


鳩山由紀夫を海外禁足令にせよ―腐っても鯛,海外で元首相面して何を云い出すか判らない

2013年01月18日 15時41分15秒 | 日本の政治

以下のブログは,昨年9月18日の「大事小事―米島勉日記」の再掲です。
この時点で既に警告しておいたにも拘わらず,年が改まって2013年1月に入ってからも,中国までノコノコと出かけた鳩山由紀夫は危惧したとおりの馬鹿なことを中国側に伝えてしまったのです。
すなわち,「尖閣諸島は係争地である」と中国側の思惑通りの発言をしてしまったのです。
日本政府側は,「尖閣諸島に係争は存在しない」との公式声明を世界に向かって繰り返してきました。崩壊した民主党・野田総理ですら,そう発言してきたのに,です。
だから当ブログでは,昨年9月に,この元馬鹿首相・鳩山由紀夫を海外禁足令にしておけと警告しておいたのに。

今回の鳩山由紀夫の発言に対して,現自民党安倍内閣の小野寺防衛相は,「国賊という言葉が頭の中をよぎった」とまで発言しています。それでもこのどうしようもない馬鹿は直らないでしょう。
やむを得ず,昨年9月のプログを再掲します。


鳩山由紀夫は,一時は日本の首相という,最高の責任ある立場にありながら,実に無責任な言動を繰り返してきました。
普天間の基地問題然り,米国のオパマ大統領の来日時に,臆面もなく正面切って”Trust me.”と云いながら,翌日には平然とそれを裏切りました。国連総会でも,日本の代表として,2020年だったか30年だったかまでに,温室効果ガスを25%削減する,と見得を切りましたが,勿論実現の可能性はさらさら無く,現野田総理も,実現不能と云うことで,公約取り下げの屈辱を味わうことになってしまいました。普天間基地移設問題での対応は,無責任極まるもので,沖縄県民は勿論のこと,全国民の感情を踏みにじるものとなっています。

それでも,「蛙の顔に○○○」とやらで,一向に恥じ入る風もありません。
放っておけば,また何処で何を言い出すか判ったものではありません。
うっかりすると,海外へ出かけて,無責任な言動を繰り返す危険性が大きいのです。
その典型的な例として記憶に新しいのは,今年の4月8日,イランの大統領・アハマディネジャド大統領と会談したことです。イランについては,その強引な核政策の故に,アメリカなどから制裁を加えられているにも拘わらず,しかも,野田総理からも引き留められているにも拘わらず,です。野田政権の藤村官房長官は,不快感を表明しました。
ですから,このイラン行きが,野田政権の支給する旅費に依るものかどうかも疑わしいのです。ママから貰った小遣いの可能性大です。
ともかく,日本の国益に添おうが添わなかろうがお構いなしなのです。気違いに刃物,とでも云いましょうか。
そして,イランの例でも判るように,諸外国では,腐っても鯛。まがりなりにも日本の宰相だった人物として,その言動を日本を代表する発言である,と政治的に利用することは十分考えられます。

それでもこの破廉恥男は,なにも責任を感じず,まさに「蛙の顔に○○○」を決め込むことでしょう。
これまでの海外出張は,公費だったのか,ママから貰った小遣いだったのか判りませんが,こういう破廉恥な男は,止めようとしてもママから貰った小遣いで,平気でアメリカでもロシアでも出て行きます。
経済力だけは十分すぎるほどなのですから。
麻薬取締法で押さえるとか出来るものでもありませんので,余計始末が悪いのです。
自分の言動が国益を損ねている,という自覚もないままに,”Trust me.”とやられたら,日本国民は堪ったものではありません。

そこで野田総理は,鳩山由紀夫を国外禁足令に処する,といった英断を下されるよう,落ち目の民主党とはいえ,そのくらいは出来るでしょう,と提案するものです。
この禁足令の有効期間は,当人の存命中,一代限りとしたらどうでしょうか。
民主党が消滅しても,何を云い出すか判らない人物ですから。



とうとう赤ずきんちゃんは性悪オオカミに食べられてしまいました―滋賀県嘉田知事と小沢一郎

2012年12月01日 14時16分59秒 | 日本の政治

こんなに見え透いたシナリオは,面白くもありませんね。
滋賀県在住の人以外は耳にしたこともない名前です。嘉田由紀子滋賀県知事です。
一体どこから湧いてきたのでしょうか。ボウフラでもあるまいし,湧いてきたとは失礼かも知れませんが,ともかく初耳に近い名前です。
この人が,「日本未来の党」の党首だそうです。
一体何処が未来なのか判りませんが,ともかく原発が嫌いなんだそうです。嘉田氏が新党結成の声を上げ,「この指とまれ」と幼稚園の遊戯みたいなことを云って,最初にとまったのが,なんと悪名高い小沢一郎です。これほど滑稽なことはありません。政界でも1,2を争うようなとんでもない悪人が,最初にこの嘉田知事の指にとまったのです。
しかも小沢一郎は,これもたった数ヶ月前に,「国民の生活第一」なるポピュリズム見え見えの党を立ち上げたばかりなのに,惜しげもなくこの「第一」の党名さえ捨てて,「未来」に合流したのです。
当然,伏流として事前交渉があっての合流でしょうが,誰が見てもこの党の実力者は小沢一郎です。
小沢一郎は,なぜ党首にならずに陰の人に甘んじたのでしょうか。
恐らくは,自らが落ち目であって,党首になれば今以上に支持を失うことを認識したからでしょう。
小沢一郎に対する嫌悪感は,たとえ検察審査会での再審が結果として高裁無罪に確定しても,全国に充ち満ちています。
すでに「過去の人」の範疇に入った小沢一郎を支持する人の数は指折り数えるばかりになってしまったことを,自身思い知ったのだと思います。。

それにしても,圧倒的に未知の人―嘉田知事に的を絞ったのは,相変わらずの女性好きからではありませんか。
民主党所属当時の,長崎県出身の薬害訴訟で名を売った福田衣理子衆院議員に逃げられての代替として,いささかの姥桜ですが,嘉田知事を選んだのではありませんか。
女性は御しやすいと,タカをくくっているのではありませんか。どうせ来月の衆院選挙までの話ですから。
嘉田未来党が今回の衆院選挙で多数を占めるとは思えません。しかも,後から後へと,雑魚のような小政党が寄ってたかってきました。
マスコミの中では,「選挙互助会」とまで酷評されています。
なんと支持率コンマ以下の社民党や共産党までが,崩壊寸前の身を寄せるように,この未来党に集まってきたのです。社民党なぞ,党本部の家賃も滞っているというのに。
こんな寄せ集めの未来党に未来があるのでしょうか。

それでも,センチメンタル・ポピュリズムに酔い,原発コワイコワイ病に侵されて,原発さえなくなれば,日本の未来がどうなろうと構わないと考えている人たちに,ある程度の支持が期待できると思っているのでしょうか。
無責任な話ではありませんか。

行き着く先は,性悪オオカミに食べられてしまう赤ずきんちゃんのような話を地で行く悲喜劇でしょうか。


政界のお笑い芸人を文科相に選んだ責任―田中真紀子を文科相に任命した野田総理の責任

2012年11月06日 21時56分30秒 | 日本の政治

これほど結果が見えていた人選はありません。
かつて自民党の外務大臣に任命された田中真紀子は,外務省内部の政治家と官僚の信頼関係を根底から滅茶苦茶にして,挙げ句の果てに解任されました。
その当時から,私はなぜこのどうしようもない,政治家とも云えない人物を,外務大臣という,発言には慎重の上にも慎重でなければならない役職に就けたのかが不思議でした。
想像するところ,父親であった田中角栄に政治家としての最低限度の薫陶は受けただろうと云う過大評価が,選択を誤らせたのでしょう。
今回の末期民主党政権における野田総理にも,このエキセントリックな女性に対する何らかの誤った期待があったのでしょう。只の人気取りとして再生不能内閣の浮揚を期待したとしたら,とんでもない錯誤でしかありませんでした。
1年足らずで人気ががた落ちする,その辺のお笑い芸人とさして変わらぬ頭脳しか持ち合わせない田中真紀子に対する過大評価,過大期待が野田総理を誤らせたのかも知れません。
同じ田中姓でも,暴力団との交際,外国人からの献金問題で辞任に追い込まれた田中慶秋法務大臣よりも始末が悪い。
田中真紀子には,父親のすぐ傍で政界の裏のウラを見聞するという稀な経験があるのです。
それだけに,どこまで身勝手に振る舞えるかも承知しているのです。
文科相に就任してすぐに実行してしまったのが,本来認可されるはずだった3つの大学の認可却下だったのです。
あまりにも唐突な文科相の決定に,認可直前まで数年間を費やした関係者の努力は徒労に終わりそうな雰囲気です。
当然ながら,関係者,さらには周辺の広範囲に及ぶ人たちからは,このエキセントリックな文科相の決定を疑問視し,あるいは見直しを求める声が鬱勃として湧き起こっています。
しかし,制度上覆せるかどうか。
そもそも政治家としての能力もなく,単に田中角栄の長女だと云うだけで政界を押しわたってきただけの人物に過ぎないのです。マスコミも,政界のお笑い芸人程度の認識と期待であしらってきたと思われます。政局の節々で,田中真紀子のお笑い芸人並みの一言を期待していたのでしょう。

すでに政権崩壊が秒読みに入っている野田佳彦総理には,この馬鹿な人事の総括責任者としての任命責任が厳しく問われて当然でしょう。


石破 茂氏を次期自民党総裁候補に推す―過去の派閥に惑わされない人

2012年09月24日 09時12分08秒 | 日本の政治

一つ前のブログで,次期自民党総裁候補を書くと予告しました。
今回,その予告通り推薦すべき人を明らかにします。
その人の名は「石破 茂」氏です。
この小さなブログで,公党の総裁候補を推薦したところでどうと云うこともないとは思いますが,今後の私自身の論理の展開上も,明らかにしておくべきものと心得るものです。

既に,現総裁・谷垣禎一氏,前総裁・安倍晋三氏については,それぞれの理由で推せないことを書きました。
繰り返しますが,谷垣氏には魅力も迫力もないこと。安倍氏にはかつての総理大臣当時に病を得たとはいえ,敵前逃亡とも云うべき就任1年での突然の退任をした事実があること,です。
そういう問題が無さそうな人として,石破 茂氏と町村信孝氏が考えられますが,自民党には古くからの派閥と云う問題があります。
かつて,自民党の派閥はそれなりに機能して,一族郎党の手綱を引き,閣僚への引き上げ,活動資金の調達・分配など,党内党のようにして存在を主張して機能してきました。
しかし,ここ10年か20年の間に,派閥の機能が失われはじめて,派閥内統制も効かなくなってしまいました。
その主な原因は,中心となるべき大物の涸渇でしょう。言い換えれば,小物化です。
以前は,派閥代々の会長が,それなりの求心力を持っていましたが,継承が繰り返される内に失われ,責任感も薄れてしまいました。
そして形骸化した派閥会長が跋扈し始め,ばらばらになってしまったのです。

現在残っている派閥の中で,一番の無能と見られる人物が,森 喜朗元総理でしょう。
総理就任当初から,この人馬鹿なんじゃないか,と思わせる発言を繰り返し,総理としての資質を公然と疑われた人物です。有名なのは,練習船えひめ丸がハワイで原潜と衝突沈没したときに,ゴルフ場で報告を聞きながらも,その後1時間以上プレーを続けたことです。その時の,着用していたゴルフズボンのだらしなさが未だに目に残っています。

ところが,この無能総理が,今日依然として派閥の頭領然と,自民党内部を仕切っています。
今回の総裁選の候補者選びでも,自分が仕切っているつもりになっています。
1937年生まれだそうですから,70歳を超えており,総選挙には出ないと云っていながら,選挙を仕切るつもりなのです。
こんな無能な余計者を排除できないような人物,この無能者を頼りにしているような人物は,総裁候補者から排除すべきでしょう。

その点でも,石破 茂氏はかなり独立性が高いようです。勿論,自民党であるからには,孤立してはなりません。
その点でも,石破 茂氏のこれまでの言動は,意外と慎重です。
語り口は,慎重というか,訥々としているところもあり,それでいて信念を内に秘めているように思えます。
なにか総理大臣の職に殉じた故大平正芳氏を思わせます。
その点で,石破 茂氏に期待するのです。
民主党の鳩山由紀夫,菅直人が酷すぎたこともありますが,特に破廉恥漢・鳩山由紀夫の無責任極まる言動に呆れ果てたひとりとして,むしろ能弁ではないところに期待します。
防衛庁長官,防衛大臣も勤め,現職の自民党政調会長でもあります。
基地問題などでは,防衛大臣としての経験が生かされることと思います。
石破 茂氏に期待するところ大です。
ただし,原発ゼロなどと馬鹿なことを云わなければ,です。

今朝の読売新聞によると,石破・安倍連合の動きがあるとのことですが,敵前逃亡者は後ろに引っ込んでいて欲しいものです。

媚中・親韓・売国のNHK―お前は一体何処の国のメディアなのか

2012年09月12日 22時05分48秒 | 日本の政治

NHKというのは何処の国のメディアなのでしょうか。
近頃のNHKを見ていると,ふつふつと疑問が湧いてきます。
例えば尖閣問題というと,日本国内の尖閣対応を先に出してから,直ぐに中国国内での尖閣対応のニュースを出してきます。
例えば,日本政府が尖閣諸島を買収するというニュースの次には,その直後に必ずこれに対応する中国政府のコメントを出し,さらには中国国内の尖閣デモの映像を流します。
ストップ・ウォッチで計ったわけではありませんが,感覚的には中国政府と中国国内のデモのニュースを合わせた時間の方が,間違いなく長いのです。
そこから,NHKというのは一体何処の国のメディアなのかという素朴な疑問が湧き起こってくるのです。
本当のところ,NHKというのは何処の国の代弁者なのでしょうね。
私は,共産党乃至は社民党,さらには中国が陰で牛耳っていて,実質上彼らの支配下にあるのではないかと思わざるを得なくなりました。NHKを動かしているのは労組―放送労連です。
これが日本を代表するメディアだとは,到底信じることができません。


安倍晋三氏は,自民党総裁選に出るべきではない―国民は,首相当時の敵前逃亡を忘れていない

2012年09月10日 21時02分50秒 | 日本の政治

民主党・野田政権が事実上崩壊して,まもなく総選挙に向かった動きが活発化します。
その前に,民主,自民両党とも,それぞれ党首選を控えており,その日程も確定しました。総裁選に向かっての両党内の動きが活発化しています。

民主党の顔なんか2度と見たくないという人も多いでしょう。
そこで期待されるのが旧政権党・自民党への期待です。
ところが一向に期待されないのは,現谷垣総裁に何の魅力も感じられないからではありませんか。
谷垣総裁が総裁として不向きなことは,このプログでずっと以前から指摘していました。
要するに,あまりにも良い子になりたがるのです。根底にあるのは,明日は我が身という脅迫観念かも知れません。現総理である民主党・野田氏を攻撃すればするほど,まもなく来るであろう自らの党の時代には,現在野田総理が受けていると同じかそれ以上の攻撃を,野党に堕ちた民主党を始めとする野党から受けるであろうことは自明だからです。
言葉遣い一つをとって見ても,谷垣氏は相手に対する気遣いが過剰です。
これは美徳でもありますが,政治の場での丁々発止には不向きです。

さて,谷垣氏は次期自民党総裁として期待されないとして,誰がなるか。
困ったことに,安倍晋三氏が総裁候補として名乗りを上げています。
安倍晋三氏は,すでに自民党総裁,総理大臣を経験しています。
しかし,それなりに期待されたはずの総理大臣就任後,わずか1年(366日)で潰瘍性大腸炎を発症したとは云え,病を理由にして退任してしまいました。
(もっと政治的な理由があったとも云われていますが。)
その間,いろいろな政策上の障害などがあったとはいえ,云うなれば「敵前逃亡」を図ってしまったのです。
敵前逃亡は,戦場において銃殺刑に値する重罪です。許されるものではありまません。
病を得たのですから敵前逃亡は酷すぎる,と云うのであれば,「戦線離脱」とでもしましょうか。
この言葉は,現在プロ野球における選手の故障者リスト入りを意味するそうです。要するに,当面使いモノにならないわけで,当てにはできないことには変わりありません。
ただ,国家の指導者としては,厳しい「敵前逃亡」の方が用語としてより近いのではありませんか。総理大臣の地位は,病気だから辞めるなぞという甘いものではないのではありませんか。文字通り命がけの職業のはずです。
在任中に抜き差しならない病気に陥った人はたくさんいます。古くは石橋湛山氏然り,小渕恵三氏も総理の座に殉じました。また,池田勇人氏は高度成長の立役者でありながら,東京オリンピック開催にこぎつけてから,その閉会式の翌日に退陣を表明しました。前癌症状だったとのこと。また,大平正芳氏も総理としての激務の中で心臓発作で亡くなりました。
共通するのは,総理大臣の職に命をかけたことです。
これからすると,安倍晋三氏は,どこまで命がけだったか,と批判されても致し方ないところがあります。
持病だというのならば,一層いけません。再び総理の座についても,また何時発症するかも知れません。持病がある人は,総理大臣になってはならないのです。
総理の座の重さを考えれば,ご本人が辞退すべきではありませんか。

安倍晋三氏を措いて誰がいるか。それは,次のプログで書きましょう。


石原東京都知事は,野田総理に嵌められた―民主党の尖閣買収案は,石原新党阻止だ

2012年09月06日 18時30分46秒 | 日本の政治

いやはや野田総理の策士ぶりも堂に入ったものです。多分,例の新宿中央公園にも珍しい民主党の貧乏神が,知恵を付けたのかも知れません。

尖閣諸島の買収については,かねてから石原東京都知事が発案して,地権者の同意も得ていたはずです。
それがここ1,2ヶ月の内に突然割り込んできた野田総理が,尖閣については国が買い取る,と云いだしたのです。
石原都知事もびっくりしたようですが,そこは政治家。国の方が強いのは判っていますから,購入は国に譲るが,条件として,漁船のための台風時の避難港を整備して欲しい,と注文を付けました。
しかし,これまでのところこの条件は見事無視されたようです。
それにしても,野田総理は,なぜ,どんな理由で,尖閣買い取りを云い出したのでしょうか。
答えは明白。石原東京都知事が新党を結成して国政に参加する,という噂に敏感に反応したのです。
だいぶ前に,国と云うより野田総理が,媚中親韓で右顧左眄しているのを見かねた石原東京都知事が,東京都で尖閣を買い取ると宣言して,地権者ともかなり具体的に話を進めてきました。
東京都民も石原知事の趣意に賛同して,東京都民だけではないと思いますが,買い取りの資金の足しにと,寄付が集まり,相当の額に達していました。
そこへ持ってきて最近唐突に野田総理が,いや尖閣は国が買い取ると云い出したのです。
政権末期の断末魔の野田総理が,なぜこんなことを突然に云いだしたのでしょうか。
愛国心からでしょうか。とんでもない。1932年生まれの石原氏とは違って,1957年生まれ。松下政経塾出身だそうですが,民主党員ですから,愛国心のカケラも期待できません。
今回の問題も,自分の政治的エゴイズムから出た話と考えた方が合点がいきます。
つまり,総理としてとことんまで追い詰められた身としては起死回生に手段を選ばず。ここで石原新党なんぞでさらに立場が苦しくなるのは御免蒙りたい。それが本心でしょう。
石原氏の足を引っ張れば,石原氏とかなり通じていると見られる大阪の橋下市長の足も引っ張れる。
2兎を追えると踏んだのでしょう。
この知恵を付けたのは,輿石東参議院議員会長ではないでしょうか。新宿中央公園のホームレスにもいないような人相の策士。山梨県の日教組出身です。
野田総理の不思議なところは,民主党を離党して「国民の生活なんとか」とかいう党を作った刑事被告人・小沢一郎が最も頼りにしていた懐刀―輿石東を,依然として重用していることです。いつでも野田総理を売り渡すつもりの,碌なことも考えない裏切り策士なのに,です。

いずれにしても,石原東京都知事は,野田総理に足を掬われてしまったのです。
尖閣は今後どうなるのか。注意深く監視を続けないと,結局は元の木阿弥,中国にのっとられてしまう可能性が極めて大です。


センチメンタル・ポピュリズムを排せ―原発依存率を35%以上とせよ

2012年08月28日 22時09分27秒 | 日本の政治

私の造語ですから,ネット上にはないはずです。似たような造語は見つかりましたが,意味は異なるようです。
私の意味するところは,万人が自然に具有するところのセンチメンタリズムに乗じて,民衆に付け入ろうとする大衆迎合主義とでも云いましょうか。
心優しい人々に受けやすいが,決して健全ではない大衆迎合主義であって,国家の進むべき道を誤る危険性に充ちた考え方です。
民主党の野田内閣は,原発依存率について,0%,15%,20~25%の3段階に単純に区分けして,その何れを取るかを国民に問いかけています。いや,問いかけるように見せかけています。0%に誘導しようとする底意が感じ取れます。
この問いに関する現在の状況は,東電福島の事故が大きく影響するかたちで,当然のように,0%を選択する人が過半数を占めています。
この調査から,将来の日本のエネルギー依存率のあり方を決しようとする野田内閣の態度,しいては国家としての態度はおかしいのではありませんか。
さらに,野田総理は,原発反対の世論に迎合して,反原発の団体との会談を持とうとしています。それは悪くすると,盆明けにも実現しそうな状態に至っています。閣僚の中でも,枝野経産相なぞは0%を支持している様です。
経産相は,日本のエネルギー事情について,来し方,行く末を熟慮しているのでしょうか。そこにはすでにセンチメンタリズムが影を落としています。
はっきり云ってしまえば,女性の考え方でしょう。
原発事故でひどい目にあった。二度とこんな目には遭いたくない。たとえ停電しても,原発は要らない。
これが女性的センチメンタリズムです。異論もありましょうが,大半の女性は先ずこう考えるのではありませんか。
しかし,停電だけが電力不足のよって来たったる結果ではありません。
これまでも,また現在も,日本の電力の「質」は世界最高と云える水準にあります。
工業化が進んだインドでさえ,電力の質は悪いのです。
いつ停電するか分からないくらいの質の悪い電力であるばかりでなく,電圧の安定性,周波数の安定性の維持など電力の質に関する問題は多々あります。
例えば,半導体製造に際しての電力の質は極めて重要ですし,日本の基幹産業である製鉄,自動車製造等々,全ての産業の精度は,根本的に電力の安定性に依存しているのです。
なるほど,家庭生活だけを考えれば,多少停電してもロウソクを点ければ済むかも知れません。それが通常の主婦的感覚です。
しかし,工業生産以外には生きる道がないような日本の,国家としての生存には,それだけでは済まないのです。
再生可能エネルギーという奇妙な言葉があります。この言葉も,かの悪名高くなったIPCCの造語のようですが,私は,再生可能エネルギーなぞということは,ただの詭弁に過ぎないと考えています。このことについては,近々詳しく書くことにしていますので,本文ではこれ以上深入りしませんが,この詭弁が閣僚まで巻き込んでまかり通ってしまっています。
太陽光発電,風力発電なども,一見エレガントな,環境を汚さないエネルギーのように見える電源ですが,現時点,あるいは今世紀末まで,これらの電源を有効に,しかも安価に利用できるとは考えられません。
ところが,ここでも安易なセンチメンタリズムがまかり通ってしまっています。
人為的二酸化炭素による地球温暖化,と云うイリュージョンを世界中にまき散らし,地球環境の危機的状況を演出して大儲けした,かつてのクリントン政権の副大統領アル・ゴアとIPCCの詐術は昨年12月のCOP17を最後として破綻しました。いまどき人為的二酸化炭素による温暖化なぞまともに信じている人はいません。いるのは,この詐術を利用してひと儲けすることしか考えていない悪しき人々だけです。
そのIPCCが,次の一手として思いついたのが,再生可能エネルギーと云う,センチメンタリズムの極みとも云うべき詭弁です。 いかにも女性受けする言葉でもあります。
日本経済の将来を見通すべき経産相までが,日本は原発依存率0%でも,再生可能エネルギーで十分だと公言しています。一体何時のことと思っているのでしょうか。
こんな無責任な経産相を置いておく必要はありません。
当面,いや今世紀末までは,水力,火力,原子力に依存しなければ日本は滅亡への道を進むでしょう。けっしてそうしてはなりません。
それ故に,原発依存率35%を主張するのです。数字の根拠については,改めて書きます。


売国の正体見たりNHK―「日本と韓国の間で領有権を争っている竹島」だって?

2012年08月25日 16時50分12秒 | 日本の政治

今朝(8月25日午前7時)のNHKのニュースを見て驚きました。
「日本と韓国の間で領有権を争っている竹島の問題で・・・」だそうです。
昨夜6時の記者会見で,野田総理自らが「竹島は日本の領土」と明言したのに,です。総理も玄葉外相も,「韓国による不法占拠」とまで云っています。
「日本と韓国の間で」領有権を争っているのではありません。日本の国土に不法に侵入したのは韓国ではありませんか。それなのに,なぜNHKは「日本と韓国の間で・・・」と云うのでしょうか。
日本海を「東海」と呼んだNHKです(前出)。東海などと云うものは,全世界に認知された地図には存在しません。韓国が手前勝手に国際法にも基づかずにそう呼んでいるだけです。大韓航空の客室内で映し出される地図の上では,東海(トンヘ)と固執しています。
NHKの竹島に関する認識も,トンヘの延長でしょう。
一体NHKは何処の国の放送局ですか。
それはすでに売国の域に達しています。
思い起こせば,NHKがその存在を尊重しているらしい社民党には,党首を始めとして帰化して日本名を名乗る人が多数います。
まさかとは思いますが,そうした人たちが,日本海を東海と呼称し,竹島問題を日韓の間の紛争と呼ぶことを強要しているのでないでしょうね。
日本国民全てからの受信料で成り立っているはずのNHKが,ある種のイデオローグの強要に屈しているのでしょうか。あるいは,韓国に尻尾を振っているのでしょうか。
この強要の有無は論外ですし,少なくとも日本国民の受信料でなり立っているNHKが,国益に反して国を売るなぞ論外です。
すみやかに組織を改編し,日本の国益に叶う報道を行うべきです。
第二次大戦前の翼賛的報道に戻れと云っているのではありませんが,日本人として恥ずべき所業ではありませんか。


なぜNHKは,街頭インタビューを女性から始めるのか―情報操作ではないか

2012年08月23日 17時33分55秒 | 日本の政治

NHKは,毎日のように街頭インタビューを行い,街の人々の個人的な意見を集めます。
それ自体は,何ら異論を挟むところではありせんが,NHKの街頭インタビューに,ある傾向が見られることに気が付きました。
お気付きの方も多いと思いますが,NHKの街頭インタビューでは,その90%以上で,まず女性から始まるのです。
勿論インタビューそれ自体は,男女を問わずランダムに取材されるものと思いますが,当然それを編集する段階があります。その編集段階で,何らかの恣意に基づいて順序を変えることぐらいは容易でしょう。

例えばここで,「原発事故をどう思いますか。今後原発は必要ですか。」と質問したとします。
理系でない通常の女性ならば,「原発は怖いですね。原発なんて要りません。原発なんて消えて無くなればいいです。」と応えるのが普通ではありませんか。
理系なり,多少とも工業に支えられた日本の現状を理解している女性であれば,この後に,「でも停電するのも困るし,冷房が無くなれば暑いので困りますね。」と付け加えるかも知れません。(実際にそう答える画面を記憶しています。)
これが,男性で,しかも工業生産に携わるか,関係している人であれば,会社のことを考え,そこに働く自分たちの生活を考え,さらには工業に依存している日本の将来を考えて,「原発は怖いが,無ければ日本の将来にどう影響するか問題ですね」程度には懸念を示すでしょう。
それが男女の思考回路の違いかも知れません。(決して女性を侮辱しているのではありませんが,避けられない男女差と考えます。)
そこで,収録した男女のインタビューを,女性を先に,男性を後に流せば,番組を見た視聴者の思考回路には,先ず「原発は怖い,原発はゼロにしろ」との意見が埋め込まれ,次いで「日本にとって,原発は必要か。」と云う意見が付け加えられるでしょう。
そのインパクトには,大きな違いが生まれます。上の男女の意見を逆に並べたらどうなりますか。
それが,NHKの底意なのです。
NHKは,何食わぬ顔していればよい。知らず知らずのうちに「原発廃止」の意見が国民の多くに埋め込まれてしまうのです。
時系列でしか考えられない人間の特性を巧みに利用した情報操作です。

NHKは,その労働組合が番組全体を支配していると云えるでしょう。
某県知事が「薄汚い」と評した大河ドラマ「平清盛」を,全くの低視聴率でも流し続けるのも,上層部の声が届かないからです。そんなものはクソ食らえ,とばかり,製作者が強行していることは間違いありません。上層部なんぞお飾りに過ぎないのです。
とやかく口を挟むような会長,理事らは,あらゆる陰湿な手段を使って排除してしまえばよい。

ニュースなどは,中国,韓国寄り。友人のひとりは,日本海と云うべきところを「東海」(韓国語では「トンヘ」)と報道したと云って憤慨していました。これを「トウカイ」と呼ぼうが,そんなものは日本海ではありません。日本海は,世界に認められた正式呼称なのです。
そしてNHK労組は,連合のなかの最大組織のひとつであり,民主党の最強のパトロンでもあります。

第一,そんなに原発がいやならば,NHKは再生可能エネルギーとやらの,詭弁に過ぎない,できもしないエネルギーだけで動かせばよいでしょう。そんなものは机上の空論に過ぎまません。
今夏の干魃は世界的であって,アメリカのトウモロコシはその被害に遭い,全滅に近く,トウモロコシの先物価格も大暴騰しています。ために,トウモロコシを原料とするバイオエタノールは採算に合わず,再生可能エネルギーとして当て込んでいたバイオエタノール・メーカーの中には,倒産も続出しています。(中国も同じ。)
そんな再生可能エネルギーなぞ成立しないではありませんか。

実際には,良質の電力を日夜大量に費消しているのがNHKです。
独りよがりの「薄汚い」平清盛も,深夜の馬鹿番組も止めて,消費電力を少しでも節減するべきでしょう。
冷房完備の,最高の環境でぬくぬくとしながら,平均給与1.000万円以上を取って,原発反対を押し付けるNHKを認める訳にはいきません。
ともかく,底意見え見えの街頭インタビューには,皆さん注意して下さい。
NHKの前身「日本放送協会」は,先の第二次世界大戦の最大の扇動者だったことを忘れてはなりません。


傲るなNHK―いつまで視聴率7.8%の「薄汚い」平清盛を押し付けるのか

2012年08月17日 13時50分48秒 | 日本の政治

一昨年でしたか,今年放映中の大河ドラマ平清盛の企画が発表されたとき,これは確実に失敗する,と直感したものです。
それは,今年の放映開始直後に,何処かの県知事が「薄汚い」と評したような単なる画面製作上の問題ではありません。
そもそも,平清盛なんて現代人から見れば古すぎるのです。時代感覚がまるでずれており,雅な宮廷絵巻ぐらいにしか受け取れないのです。
そこで誰が何をしようと,長袖者があれこれ動き回るだけのイメージしかないのです。
現代人にとっては,せいぜい徳川時代以降が,現代人の感覚に辛うじてつながるイメージなのです。義経だって古すぎます。まして平清盛においておや。
そこへまさに某県知事が指摘するように「埃っぽい」薄汚い画面で平清盛を押し付けようとしても,受け入れる余地なぞ最初からなかったのです。
そして年初の放映開始直後から,低視聴率に結果したのです。
見る気にもなれないような埃っぽさ,薄汚さ。すべては製作責任者の独善のたまものです。
もともとそんな時代錯誤の大河ドラマなんぞまともに見る気もありませんでしたが,生憎の夕食時。民放の馬鹿番組よりは,とニュースに続いて惰性で点け放しにすれば写ってきてしまう,というだけの話です。そこでスイッチ・オフにするしかありません。
NHKは,時々こんな独りよがりの番組を押し付けてきます。
それが低視聴率だろうが押し付けてくるのです。
NHKの全職員の平均給与をご存じですか。
なんと一千万円以上です。
この数字は,衆院予算委員会で,NHKのアナウンサー上がりの小宮山厚生労働大臣が野党の質問に正式に答えた数字です。
こんな平均給与で,つまらない,薄汚いドラマを,低視聴率でも平然と流し続けられるのは,並大抵の神経ではありません。税金泥棒でしょう。視聴料を徴収しているのですから。
そこには,傲り(おごり)が充満しています。民放ならば,こんな低迷した番組を流せば,製作者は即クビか左遷の憂き目を見るでしょうが,平均給与一千万円超えのNHKでは,ぬくぬくと製作者面をしてまかり通るのです。
NHKについては,多くの問題点があります。いまさら解体することもできないでしょうが,組織を変革し,トップを入れ替え,頭を切り換えさせる必要があるでしょう。内部の抵抗は激しいでしょうが。
NHKの問題点については,かつて別のブログを作っていました(「NHKを糾す」)が,今後はこのブログで随時書いていきたいと考えています。
最も許せないのは,世論を誘導しようとする底意が,常に見え隠れしていることです。これだけでも,最優先に改革する必要があります。
忘れてならないのは,NHKの労働組合(放送労連)が連合の最大構成単位であることです。理事などよりも強力なのが放送労連なのです。つまり放送内容は,色濃く放送労連の意向に沿ったものなのです。この事実は,全国民が監視する必要があります。


野田総理は,親小沢の貧乏神・輿石をなぜ信頼するのか―ヌエと呼ばれる男

2012年08月11日 11時31分04秒 | 日本の政治

講談社の日本語大辞典によりますと,ヌエとは,源頼政が退治したと伝えられる伝説上の怪物で,頭部はサル,胴はタヌキ,尾はヘビ,手足はトラに似ていたと云います。今日では,態度や考え方がよく分からない人物を指すそうです。
民主党の輿石 東幹事長が,政界のヌエと通称されています。
要するに,何を考えているのか分からない,敵か味方かが分からない,信用ならない人物というわけです。人物評としては,決して褒め言葉にはならない評価です。
ただ,はっきりしているのは,先日民主党を離党して「国民の生活なにやら」という党を立ち上げた小沢一郎のシンパだと云うことです。
このヌエを野田総理は何故に重用するのでしょうか。
小沢一派が民主党内に留まっている間は,野田総理自身と小沢一郎との間を取り持ち,あわよくば小沢一郎を党内に引き留めておける人物として「使える」ものと思って重用したのでしょうが,その期待は見事に裏切られ,小沢一派は党外に去りました。
いや,私は,小沢を脱走させたのは輿石だと考えています。その脱走計画は,輿石の頭の中に最初からあったものと思われます。輿石がヌエたるところです。
一見野田に利するように見せかけながら,その実は,小沢の脱走経路もお膳立てしていたのだと思います。
野田総理の不可解なところは,総理自身信念がありそうでないこと。
政治家として,信頼できない男を変に重用し,それを切ろうとしないことです。
民主党が人材不足,いや人材払底であることは最初から分かっていたことです。
それにしても,出てくる幹部が誰1人として使い物にならないくらいお粗末なことです。最近は,常に浮かべる薄笑いが気持ち悪い樽床という幹事長代理がいます。
自信がない男に限って自信ありげに薄笑いを浮かべたがるものです。
そんな樽床のことはともかく,野田総理には既に手駒がありません。
自民・公明との3党合意後も,民主党のヌエは,秋の党首選で民主,自民両党の党首が替わることがあれば,先日の3党合意も白紙に返る,と発言して自民党の谷垣総裁を激怒させています。
ヌエのヌエたるところです。
驚くべきことは,このヌエは,なんと山梨県の公立小学校教諭から山梨県教職員組合執行委員長に成り上がり,1986年には山梨県労働組合総連合会議長になったという,文字通りの山梨県日教組のボスです。
こんな男が教員なのですから,いじめも横行するはずです。本来の児童教育にかまけている時間なんかなかったことでしょう。
重ねて云います。「なぜ,野田総理はこのヌエの様な男を最後まで信任するのでしょうか。」
(あえて一部敬称略。敬称に値しません。)


「国民の生活なぞどうでもよい」党―これが小沢新党の名称です

2012年07月13日 17時08分44秒 | 日本の政治

友人は,小沢新党のためにこんな党名を考えてくれました。
「政治資金規正法を掻い潜り 私腹を肥やすのが第一」党
まさに小沢一郎の考え方を表しています。
ただちょっと長すぎるので,私なりに改めたのが表題の小沢新党名です。短縮するときは「どうでもよい党」で良いのでは。
共通するのは,小沢一郎には国民の生活なぞ念頭にないことです。それが「国民の生活が第一」党と云うのですから笑止千万,笑いが止まりません。
ところが捨てる神あれば拾う神ありで,この小沢新党に期待する熱い言葉を書いてきた人がいました。前回の大事小事の小文に対するコメントでした。
世の中広いものですね。8割近い国民が,小沢を信じていない,検察審査会の告発は妥当である,裏金が動いているはずである,と考えているのに。
まあ,それが民主主義国家の宿命でしょうか。全員が全員同じ考えではないことは,国家としての健全性を示しているのかも知れません。
しかし,それがあるイデオロギーによる闇の支配(洗脳)による場合は別でしょう。その辺のリトマス試験紙は何なのか。注意しなければならないのではありませんか。私は,NHKが一番怪しいと見ています。
知らず知らずのうちに,NHKの闇のイデオロギーに支配されているのではないか,と。
その点については,今後深く掘り下げてみたいと思っています。


恥を知らない鳩山由紀夫―ノブレス・オブリジュどころじゃない,ノブレスでもないのに

2012年07月05日 17時59分58秒 | 日本の政治

ホワイト・ハウスにマリリン・モンローを引き込んだジョン F. ケネディは,翌朝,腰にタオルを巻き付けただけの格好で廊下までモンローを見送りに出てきたそうです。
勿論,大統領の寝室近くですから,そこにはセキュリティ関係者も,その他の何人かもいたそうです。
これは,ケネディの伝記を書いた人物の回顧録で読んだ話です。
ここにあるケネディにとっては,使用人は人間ではないのです。ただの動く物体とでも云ったところでしょうか。羞恥心の対象にすらならないのです。時代劇に出てくる殿様が,裸のままの姿を腰元達の眼前に晒して,湯上がりの身体を拭かせるのと大差ないのでしょう。
ノブレス・オブリジュ(Noblesse oblige)という言葉があります。「高い身分の者には,それにふさわしい振る舞いが求められる。」と訳されていますが,そこには羞恥心も求められるはずです。つまり,羞恥心のない者は,ノブレスでも何でもないのです。
ケネディ家の出自は成り上がり者だったのです。先代(ジョゼフ)が大儲けして地位を買ったと読んだことがあります。そういう手合いは,えてして地位も金で買いたがるもので,JFKの父親は,晩年何処かの大使の地位を金で手に入れました。
ところで,ここで書きたいのは,「我が」 鳩山由紀夫のことです。
この男ほど恥を知らない人物はいないでしょう。なにしろ,オバマ大統領まで,「トラスト・ミー」といってペテンにかけたのですから。沖縄の基地問題なんて,全く目じゃない。最初からあり得ないことを約束したのです。
そして今回小沢一郎が離党せざるを得なくなったのに,自分は一見小沢一郎のシンパを装いながら,民主党から動こうともしない。これも「トラスト・ミー」ですか。
この男は,世間で言う「恥知らず」,鉄面皮なのです。
ブリジストン創業者の長女と云われる母親から数十億円貰っておきながら,しらっとした顔している。一方で民主党内で野田政権を窮地に堕とし込もうと画策している。
鳩山家も,明治時代まで遡れば維新のどさくさに紛れて大儲けしたらしい悪徳武士の端くれだったようです。それが先々代,よだれの鳩山一郎の時代に,地下足袋で大金持ちに成り上がったブリジストン創業者・石橋家に近づき,創業者の長女を由紀夫,邦夫兄弟の母親として迎えたわけです。これで鳩山家は労せずして金を手に入れ,引き換えに石橋家は,名誉を手に入れたつもりでしょう。
ですから,これもノブレスでも何でもないのです。ただ,恥を知らないところだけが,ケネディ家と同じになってしまったのです。
ノブレス・エフロンテ(Noblesse effronte,effronete=破廉恥)とでも云いましょうか。
救われない人ですね。