紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

棟上げ〜野地

2020年01月11日 | 家づくり現場。職人さん達との打ち合わせ

只今作業場では今月21日の棟上げへ向けて刻み作業の真っ最中。土曜日は基本的に大工さん職人さんは仕事しますが、明後日の月曜日も皆頑張ってくれます。(ちなみに大工職人の世界では祭日も基本的に仕事が普通。というか皆仕事したがります。けれど、弊社の場合は社員大工ですから、祭日は普通お休み)

そんな棟上げを先月末(昨年末)に行ったのが和歌山市郊外のM様家

木組み加工を施された(刻み)柱や梁が現場で大工さん達の手によって組み上げられていきます。

あちらこちらで複雑な木組みが組まれていきます。弊社は全棟手刻み(木組み加工を大工さん達が手作業で施すこと)ですから、プレカット(木組み加工が工場でオートメーション加工されること)のお家と違い、棟上げに時間がかかります(なぜ?かはまた今度。かな〜り複雑かつ熱いお話になりますので。。)

この棟上げの日までは基礎と土台だけだったお家が、一日で骨格が組まれ立体として姿を現すので、お客様もご近所の皆様もびっくりしてくれるとともに、お客様としてはやっと形の端緒がみれてとても嬉しい特別な一日です。

ご近隣の方々からは「大彦さんって、古くからええ家建ててるとこやろ〜」とこのお家を担当させていただいております設計スタッフの福井君がありがたいお声をかけてもらったそうで、誠にありがとうございます。ご先祖様にも感謝感謝でございます。

その棟上げ後は屋根を形づくる工事=「野地」へと工程が進みます。

屋根を形作る&支える「垂木=タルキ」という木を打って、

こうなると、骨格の時よりも屋根の張り出しが出てくるから、外観も一回り大きくなります。

そのタルキの上に野地板とよばれる板を打ちます。

裏から見るとこう。タルキの上に板が打たれていますね。こちらのお家はこれをそのまま見せますから、綺麗な吉野杉の赤身板を張っています。

その野地板の上にルーフィングと呼ばれる防水紙を張ると

こう。

この上に瓦や金属板など屋根材が施工されていくわけです。(屋根の裏側になるこのルーフィングも万一の雨水の侵入時などには大切。だから念の為屋根にのぼって確認です)

そうしてこう。

ここからは窓の施工など外壁の下地工事へとうつります。そうして工事中の雨が入ってこなくなってから、内部へと工事が進んでいくのですが、次回は、まず皆様が見ることのない屋根のてっぺんの部分の仕事などをご紹介いたします。

ではまた来週!

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (たっきー)
2020-01-12 13:05:43
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

新年早々に上棟おめでとうございます

端ヌキを打ってるところ、久しぶりに見ました(笑)

いよいよ丸太足場は止めたんですか?
Unknown (hiro)
2020-01-13 08:35:18
タッキーさんいつもありがとうございます。もう何年でしょうか。ずっとBlogを可愛がっていただいて本当に感謝しております。
はい。丸太足場辞めて5年位だと思います。今ではリフォーム現場位ですかね〜。大工さんもっと増えたら足場も自前で復活するかもです(笑)

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