京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『まほろ駅前多田便利軒』

2011-04-29 | 邦画

 

 

□作品オフィシャルサイト 「まほろ駅前多田便利軒
□監督・脚本 大森立嗣
□原作 三浦しをん
□キャスト 瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、
       大森南朋、
松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳

■鑑賞日 4月23日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 そもそも三浦しをんの原作「まほろ駅前多田便利軒」は既に読んでいたが、
 原作を読み終わってこの原作が映画化されたら面白いなぁと思っていたところ、
 昨年、映画化の話が出て楽しみにしていた作品だ。

 主役の二人に瑛太、松田龍平が決まったときは、少々原作とズレを感じたのだったが、
 多田啓介を演じる瑛太はともかく、行天春彦を演じる松田龍平は、やや線が細く少しイメージが違った。
 しかしながら、原作にあるつかみどころのない“わが道をゆく”スタイルは一貫していてなかなか良かった

 この瑛太と松田龍平は私生活でも親しいらしい。
 それはフジテレビの「ボクらの時代」に役者仲間の新井浩文と3人で出ていたときの様子で理解できた。

 便利屋を営みながら、様々な人間との出会いと触れ合いを通して、何よりも主人公の二人が、
 人間として成長していく姿を追っているのがこの作品の良さなのだ。
 そして、それは他人の生き様を見ながら、実は多田も行天も自分たちの人生と向き合い、
 互いに感化されながら、生きていくことの意味を考えていく。

 原作にはなかったようなフレーズもここでは登場している。
 それは、多田演じる
瑛太のセリフで・・・

   軽トラのフロントガラスを割られ、瑛太が、「なんじゃこりゃ~」というセリフに、
   優作の子である松田龍平が「全然似てない」て言ったところ。
   大爆笑だった

 これ、大森監督のサービスなのかな 

 適度な小笑いと世の中を斜に見ながらもわが道を行く二人には、
 少し前の現代社会の一部分を切り抜いた、
 その代弁者とも言える作品になっていたのかもしれない。
 便利屋を営みながらも、その客たちの奇妙な人生に加担していく様は、
 「必殺仕置人」の味
わいがあったりして(笑)


 そうそうヤクザの星を演じていた高良健吾クン、今までと違った表情でカッコ良かったなぁ(笑)
 それにしても松田龍平、歳を重ねるごとに優作に似てくるなぁ~ 
 


  
 

まほろ=イメージ町田ですが、小田急線町田駅北口エリアの商店街を紹介する
  クーポン付きマップ「栄通り商店街×まほろ横丁map」がに発行されたことが
Yahoo ニュースに出てました


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
龍平さん (こに)
2011-04-29 14:11:57
夜逃げした家のベランダの柵を乗り越えるところなんて優作さんそのものでしたね
そのうち、お父さんの影を打ち消して彼の世界を完成させてくれることでしょう
楽しみな俳優さんです^^

なんじゃこりゃ~
大爆笑でした

大森親子、兄弟
松尾スズキさんも良かったですね
返信する
キャラ~ (cyaz)
2011-04-29 22:14:40
こにさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>夜逃げした家のベランダの柵を乗り越えるところなんて優作さんそのものでしたね
ですね(笑)?

>そのうち、お父さんの影を打ち消して彼の世界を完成させてくれることでしょう
楽しみな俳優さんです^^
親の看板は大き過ぎるから、せめて彼の独自のキャラを確立してほしいですよね?

>なんじゃこりゃ~大爆笑でした
あれ、監督のファインプレーでした!

>大森親子、兄弟 松尾スズキさんも良かったですね
大森親子、絡みはなかったですけどね(笑)
返信する
事件はあっても (ふじき78)
2011-05-04 13:09:37
事件はあっても死人は出ないし、不幸はあっても、日常が続いている。やり直しなんかできないと多田は言いながらも、全体どのエピソードもやり直せそうな空気が流れる。優しい感じの映画でした。
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必殺仕置人! (クマネズミ)
2011-05-08 07:12:05
お早うございます。
原作の情緒に流れがちなところを映画はかなり押さえ込んでいると思えるところから、cyazさんの、「便利屋を営みながらも、その客たちの奇妙な人生に加担していく様は、「必殺仕置人」の味わいがあ」るという見方は、大変面白いなと思いました。
なお、酷くつまらないことで誠に恐縮ですが、「原作にはなかったようなフレーズもここでは登場」とおっしゃっているところ、原作(文春文庫版)のP.145には、同じセリフで同じ場面が描かれています(ただ、原作ではライフル銃が使われているようですが)。あるいは、ここはキャスティングの妙を評価すべきなのかもしれません。
返信する
原作と~ (cyaz)
2011-05-09 19:59:09
ふじき78さん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>やり直しなんかできないと多田は言いながらも、全体どのエピソードもやり直せそうな空気が流れる。優しい感じの映画でした。
そうですね~
原作の持つイメージとは若干違う感じはしたのですが・・・。
返信する
キャスティングの妙~ (cyaz)
2011-05-09 20:02:40
クマネズミさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>「便利屋を営みながらも、その客たちの奇妙な人生に加担していく様は、「必殺仕置人」の味わいがあ」るという見方は、大変面白いなと思いました。
ありがとうございます^^
深入りはもちろんできないですが、側面的には触れているような(笑)

>なお、酷くつまらないことで誠に恐縮ですが、「原作にはなかったようなフレーズもここでは登場」とおっしゃっているところ、原作(文春文庫版)のP.145には、同じセリフで同じ場面が描かれています(ただ、原作ではライフル銃が使われているようですが)。あるいは、ここはキャスティングの妙を評価すべきなのかもしれません。
そうでしたか^^
それは読んでずいぶんたっていたので忘れていたかもしれません。
機会があれば読み返してみたいと思います。
ご忠告、ありがとうございました。
返信する
Unknown (ほし★ママ)
2011-05-09 22:53:35
こんばんは~。
先日は、すっかり読み逃げで失礼いたしました。

あのシーン、やはり受けましたね。
ただ、私の右隣3人くらいが全く笑っていなくて
「知らない年代の方々も多いんだなぁ~」と、思いました。
私も、「ボクらの時代」を見ていましたので
普段から、あんな感じで突っ込んだりしているんだろうなと楽しめました。
原作にも登場するシーンとは、ビックリ!!
返信する
いい感じ~ (cyaz)
2011-05-10 08:15:45
ほし★ママさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>先日は、すっかり読み逃げで失礼いたしました。
いえいえ、ノープロブレムですよ^^

>あのシーン、やはり受けましたね。
ただ、私の右隣3人くらいが全く笑っていなくて
「知らない年代の方々も多いんだなぁ~」と、思いました。
そうかもしれませんね(笑)
名シーンなんで知らない人がいるのは残念ですけどね><

>私も、「ボクらの時代」を見ていましたので
普段から、あんな感じで突っ込んだりしているんだろうなと楽しめました。
原作にも登場するシーンとは、ビックリ!!
あの空気感が映画にもいい意味で活きていたんだなぁと感じました^^
返信する
なるほど! (sakurai)
2011-05-10 19:16:29
必殺仕置人ねえ。。仕事人と言わないところが、年がわかりますね。なはは。
この二人は私生活でも仲よしなんですか。
なんかわかる気がしますね。似た空気を感じます。
原作を読みたくなりました。良さそうですね。
返信する
ぜひ~ (cyaz)
2011-05-11 07:56:36
sakuraiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>必殺仕置人ねえ。。仕事人と言わないところが、年がわかりますね。なはは。
そのとおり(笑)
そう仰るsakuraiさんも・・・(笑)?!

>この二人は私生活でも仲よしなんですか。
なんかわかる気がしますね。似た空気を感じます。
線は細いけど、神経は図太いような(笑)

>原作を読みたくなりました。良さそうですね。
原作、オススメですよ! ぜひ
返信する

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