京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『俺はまだ本気出してないだけ』

2013-06-22 | 邦画

 


□作品オフィシャルサイト 「俺はまだ本気出してないだけ
□監督・脚本 福田雄一
□原作 青野春秋
□キャスト 堤 真一、橋本 愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田 岳
       水野美紀、石橋蓮司、指原莉乃

■鑑賞日 6月15日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5) 

<感想>

 いやいやダジャレ満点、小笑い満点(笑)
 原作は未読だけれど、十分楽しめる大人の映画化も。

 何となく会社を辞めた42歳のバツイチ中年男・大黒シズオ(堤真一)が、
 漫画家になると宣言したことから巻き起こる騒動を追い掛ける。
 いきなり父親である志郎(石橋蓮司)との会話で、尾崎豊の「15の夜」の掛け合いが出て来るし、
 日参する雑誌社が、原作の掲載が小学館だから、それをパロッて「中学館」(笑)
 この父親とシズオのバトルもこの映画の見所だ
 今回の石橋蓮司は意外にも普通の頑固おやじ風味で、原作がこういうイメージなのだろうが、
 もすこしデフォルメして役者・石橋蓮司の味付けでも良かったのでは・・・。

 今までのイメージを払拭した堤真一がユニークだ。
 毎朝、直食前にゲーム(サッカー)に明け暮れ、しかも一人娘である鈴子(橋本 愛)に借金をねだる。
 それでも漫画家になることは諦めず、ひたすら徹夜して(徹夜することが漫画家のステータスだと
 思い込んでいる)、何度も原稿を担当者・村上氏(濱田 岳)に持ち込むがいつも、
 物腰は柔らかいものの、体よくダメ出しを食らう。

 ファーストフード店のバイト先では名ばかりの偽店長(そういえば少年野球チームでも偽監督)。
 新人には馬鹿にされるは、本物の店長からは叱咤されるはで(笑)
 そこに新人でやる気のない市野沢(山田孝之)が入って来てひと悶着
 さらに幼馴染みの宮田(生瀬勝久)との居酒屋での3人の絡みも面白い。
 その居酒屋の店主・クニさんを演じる蛭子能収もある意味効果的(漫画家だから)。
 サラリーマンの宮田も別れてひとり息子に会い、元妻(水野美紀)にも会う。

 ま、ニートがいいのか、サラリーマンがいいのかというテーマも含まれるものの、
 大黒シズオという人間を中心に、それぞれが“人の振り見て我が振り直せ”テーゼの映画でした。
 小笑いが満載で、且つ劇画的要素も含まれていて、梅雨の合間で、
 何にも考えずに観るにはいい映画だった
 それにしても、暑くなったとはいえ、このシネコンの極度の冷え具合はなんとかならないものか

  そうそうオマケで、先日総選挙でセンターを獲得した指原莉乃も出ていましたよ
 シズオの原稿にきっぱり「ボツです」という彼女は「上から莉乃」(笑)
 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「光則寺」/鎌倉(2013初夏) | トップ | 『二流小説家 シリアリスト』 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
父と息子 (こに)
2013-06-22 10:52:25
42歳にもなる息子に対して石橋親父さん、大変だな~、と同情しつつ、実際こういう父子は多いかも、と思いました。
娘が一番現実を見据えていて、男と女の生き方の違いといいますか、そんなものも感じました。
堤真一さん、よく演じてくれましたね。
「上から莉乃」 (Ageha)
2013-06-23 13:07:13
確かに。
担当はしてやるけどっていう感じでしたね~。
ニコリともしないからアイドルに見えん、
そもそもさしこだと気がつかなかった。(え)

原作の主人公と全然違う堤さんに白羽の矢がたって
冗談だろって思ってる堤さんとこに
あなたでいきましょう~になり
マジかよって思ったのは堤さん本人で。
ホントならお笑い芸人とかがやりそうな映画ですもんね。

鈴木オートがダメダメになったらこんなかんじ?(違)

あくまでも生活していけるだけの貯金や環境があってという条件付きで話をしますが
この年で、娘おって、親の面倒だってふつう見るだろうに、
自分のことだけ考えて、夢ばっか見て
どんだけボツになってもやめないし
訳のわかんない、根拠のない自信でもって
スーパーポジティブでいられること。
なんて幸せなやつなんだろって思いましたよ。

その反面で世の中に大勢いる、
定年して燃え尽きて面白くない顔して
一日中テレビみてるようなお年寄りたちに
こういうハイな気持ちでなんかやんないと
人生1回きりじゃん、楽しめばって思うんですよね。
すごく矛盾した気持ちですけど・・・。
演技の幅も~ (cyaz)
2013-06-24 12:59:17
こにさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>石橋親父さん、大変だな~、と同情しつつ、実際こういう父子は多いかも、と思いました。
そうなんですかねぇ(笑)
ま、うちの会社にも似たように40歳を超えて、
独身は多いですが(汗)

>娘が一番現実を見据えていて、男と女の生き方の違いといいますか、そんなものも感じました。
最近ひっぱりだこの橋本 愛、良かったですね!

>堤真一さん、よく演じてくれましたね。
これで演技の幅もきっと広がりました^^
こんな輩~ (cyaz)
2013-06-24 17:36:54
Agehaさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>ニコリともしないからアイドルに見えん、
そもそもさしこだと気がつかなかった。(え)
確かに(笑) センターも似合わん(笑)?

>マジかよって思ったのは堤さん本人で。
ホントならお笑い芸人とかがやりそうな映画ですもんね。
まあ、地元の人間だからこそ出来たのかも(笑)

>鈴木オートがダメダメになったらこんなかんじ?(違)
それ、おもろい(笑)

>なんて幸せなやつなんだろって思いましたよ。
確かに(笑) って言うか所詮映画の中だからって感じで。
現実に居るのかもしれないですね? こんな輩も(笑)

>定年して燃え尽きて面白くない顔して
一日中テレビみてるようなお年寄りたちに
こういうハイな気持ちでなんかやんないと
人生1回きりじゃん、楽しめばって思うんですよね。
すごく矛盾した気持ちですけど・・・。
まあ、楽しみ方を自分で作れない人は老いてボケる
ばかりかも(笑)
今のうちから趣味を広げておかないと(笑)

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事