□作品オフィシャルサイト 「岸辺の旅」
□監督 黒沢清
□脚本 宇治田隆史、黒沢 清
□原作 湯本香樹実
□キャスト 深津絵里、浅野忠信、小松政夫、村岡希美、奥貫 薫
■鑑賞日 10月4日(日)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
夫の優介(浅野忠信)が失踪した妻の瑞希(深津絵里)。 ある日、突然帰ってきた
優介は「俺、死んだよ」と瑞希に告げる。 「一緒に来ないか、きれいな場所があるんだ」
との優介の言葉に瑞希は2人で旅に出る。 それは優介が失踪していた間にお世話に
なった人々を訪ねていく旅だった。
第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞した作品。
まあ、「ある視点」ってどの視点っていつも思うわけで(笑)
必死で夫の消息を探し、3年経って、やっと落ち着き今までの平穏な生活を
取り戻したと思ったところに急に夫が。
苦労して一人で捜索していた時間の裏で、夫・優介がどこで何をしていたかを
辿る旅。 普通に生きていても、夫婦であれ、時々わからないこともあるし、
それぞれに行き方も違うところもあるだろう。
夫の死を受け入れたうえで、空白の3年間を埋める旅。 それは愛する人を
失くしてしまった傷心を癒す旅でもある。 だけど、そこで亡き夫に対する深い愛情を
再認識、また掘り起こすキッカケを作ってしまう分、どこまでもこの優介は自分勝手な
男なのだろうと思う。 何故、戻ったのかはわからないが、より離れ難い、
以前よりも重い十字架を瑞希に背負わせてしまったのではないだろうか・・・。
愛情的バック・トゥ~な映画は数々あれど、イマイチしっくりこなかったなぁ。
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