□作品オフィシャルサイト 「きつねと私の12か月」
□監督・原作・脚本 リュック・ジャケ
□脚本 エリック・ロニャール
□キャスト ベルティーユ・ノエル=ブリュノー、イザベル・カレ、トマ・ラリベルテ
■鑑賞日 1月10日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
あの『皇帝ペンギン』のリュック・ジャケ監督作品とあらば、観ておかざるをえないでしょう。
この映画では主人公は可愛い少女として描かれているが、実はジャケ監督が少年の頃に動物に興味を持ち始めたきっかけがきつねだったそうだ。 そしてこれは監督自身の実体験がベースになっているそうだ。
元来、きつねは人にはなつかない動物であり、また人が触れてはいけない動物でもある。 少女リラときつねの出会いをもとに、季節の移り変わりや彼女の成長と同時に、きつねの母親としての成長も合わせて観せていく。
それは想像するに膨大な時間を費やしてきつねの姿を捉えことは容易に想像できる。 大自然の中できつねと少女の出会いと互いが距離を締めていく経過を、まるで物語を読んでいるかのように進めていく。
ただ『皇帝ペンギン』のときのような愚かな人類に対する強いメッセージはなく、やはり少女に自分の幼き頃の想い出を置換させ、ひいては大人になって自らに子供が出来たとき、おとぎ話のように自分の体験を話してる、母からわが子へのメッセージのようでもある。
こういう形でノンフィクションを映像化して訴求するジャケ監督は幼き頃の自分自身へのオマージュとして描いているのだろう。
できればきつねと少女の出会いを通して、なにか我々にもっと訴えかけるものはなかったのだろうか・・・。
とは言え、あのラストシーンは、人間の好き勝手で動物を自己所有しようとしてしまう人間の浅ましさや愚かさに警鐘を鳴らしているとも取れる。 それもガケ監督の自分の少年時代への懺悔なのかもしれない。
この主人公少女リラを演じるベルティーユ・ノエル=ブリュノーちゃん、撮影当時8歳だったそうだが、少しだけロッタちゃんを思い浮かべたのはぼくだけだろうか(笑)
当方よりのTBは中々通りませんが、記事は
大切に反映させて頂いております。
>当方よりのTBは中々通りませんが、記事は大切に反映させて頂いております。
ありがとうございます。
お手数おかけしてすみませんm(__)m