□作品オフィシャルサイト 「僕たちは世界を変えることができない。」
□監督 深作健太
□脚本 山岡真介
□原作 葉田甲太
□キャスト 向井理、松坂桃李、柄本 佑、窪田正孝、村川絵梨、リリー・フランキー、阿部 寛
■鑑賞日 9月30日(金)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
まあ、君たちは世界を変えることはできなかったけれど、
君たち自身のの世界観は変えられたんじゃないのかな
主人公の医大生であるコータ(向井 理)。
何不自由ない一人の若者が、日々の生活に物足りなさを感じ、
その打開策としてたまたま郵便局で目に止まった海外支援のパンフレット。
“カンボジアに学校を建てよう”
自分の知る限りの人たちにコータはメールを送り有志を募る。
しかし、ボランティア精神とは別に、学校を建てるには150万円が必要。
それで資金集めにあれやこれややってみるのだが、
安易にパーティで稼ごうとか、遊びの延長上での資金稼ぎ。
これがどの時代か、ITバブル時代だからそう昔の話ではない。
当時の学生の150万円だが、一人で集めるには大変だろうが、
何人かで手分けしてまともにアルバイトすれば、ホンの1ヵ月程度で溜まるだろうに・・・
って思いながら、何か気持ちが持ち上がらない映画にだった。
実際に現地に飛んで、そこでの生活を経験したあたりから、
彼らの世界観や人生観は変化するが、この辺からやっとまともな映画になってきた。
しかしながら、相変わらずそのあとも大した盛り上がりもなくストーリーは進む。
何故、現地で生活を営む場所が地雷源に隣接し、死と背中合わせだったり、
学校に行きたいのに、生活のために手伝いをせざるを得ない状況を踏まえ、
もっといい展開に広げられるだろうに・・・。
向井 理のキャラで、この映画の味を広げようとしていたのなら、
それは最初っから間違っているかもしれないし、
あまりにも練られていない脚本にいささかフラストレーションは溜まった。
何を訴えたいのかよくわからないが、先日観た『セカンドバージン』同様、
あまりにもつまらない映画だった。
まあ、リリーさんと阿部チャンは短いカットながら、存在意義は感じた映画だったけど(笑)
ふと、自分探しなら『深呼吸の必要』のようであって欲しいなと思ったりして・・・。
地道にバイトしたら、そんなに大変じゃないんじゃないの・・と思ってしまいました。
設定は、数年前のようですから、バブルはすっかり終わってると思いますが、根本的に考え方が違うんだなと感じました。
まあ、一応大団円で、彼らの世界観は変わったようだから良しなんでしょうね。
まあ、カンボジアでどんなことがあったのかを知らない世代に伝えるいいアイテムだったかなあとも思いました。
若い子に「『キリング・フィールド』見ろ」といっても触手は伸びないでしょうからね。
>おじさん、おばさんに違和感を感じさせたのが、資金集めはイベント!って奴でした。
そそ、そこですよ、まったく(笑)
>地道にバイトしたら、そんなに大変じゃないんじゃないの・・と思ってしまいました。
ホント、何か希薄になっていますねぇ><
>根本的に考え方が違うんだなと感じました。
ですよね~
そういう方が医師をやっているわけで(笑)
>まあ、一応大団円で、彼らの世界観は変わったようだから良しなんでしょうね。
良し悪しだと思いますが(笑)?!
>まあ、カンボジアでどんなことがあったのかを知らない世代に伝えるいいアイテムだったかなあとも思いました。
かもしれませんねぇ~
でも、そのときだけだと思いますけど(笑)
>若い子に「『キリング・フィールド』見ろ」といっても触手は伸びないでしょうからね。
それはハッキリ無理でしょうね!
この映画の前に実は実際のドキュメンタリー映画が既に完成していたので話は知っていたのですが、確かにこれだけの人間を集まればというのは解りますけれど、最初から学校を建てるだけでバイトをして集めようとしたなら映画での描かれていますがそこまでやろうと思う人がどれだけいるだろう?という事になると思います。
確かに遊びと言ってしまえば思考はそこで終わりです。でも1つ考え方を変えれば野球、サッカー、映画鑑賞、コンサートなどは遊びにいく事なのですから、その収益がそういう事に使われるという事があると考えれば少し考え方が変わるのではと思います。私も野球やサッカーでは東日本大震災の募金を行く時にしていますから・・・
私はこういう事でも世の中に役に立てる事があると解ってもらえればこの映画の意義が少し変わるのではないかと思います。
>最初から学校を建てるだけでバイトをして集めようとしたなら映画での描かれていますがそこまでやろうと思う人がどれだけいるだろう?という事になると思います。
なるほど^^
ただ、今も昔もボランティアという形態は会ったと思います。
これだけネットで情報を取れる時代において、
彼らの意志は十分伝わりますが、その手段は浅はかだと思われる節がありますねぇ><
>その収益がそういう事に使われるという事があると考えれば少し考え方が変わるのではと思います。私も野球やサッカーでは東日本大震災の募金を行く時にしていますから・・・
もちろん、事あるごとに僕も出来る範囲で募金はしています。
ただこの映画の発想の原点とやや自己満足的なところは
過大評価されるところでは決してナイト思います。
>私はこういう事でも世の中に役に立てる事があると解ってもらえればこの映画の意義が少し変わるのではないかと思います。
確かにそれは言えると思います。
ただ、今の大学生たちがこの映画をどういう風に捉え、
何かアクションを起こすための動機付けになるかどうかはわかりませんが(笑)
『深呼吸の必要』に反応してしまいました。(^^)
自分の現状を打破したいとき、
心の深呼吸は必要ですね。
あの、さとうきび畑と、なんくるないさ~に、私は癒されました。
今でも、好きな作品です。
先日、『小川の辺』で、
同じ監督さんの名前を見かけて、
嬉しかった。
この作品は、結果として、
かなりの観客に、ボールを投げる役割ができたんじゃないか。
すぐに、行動を起こさずとも、
受け取った気持ち、私は忘れずにいたいです。
>『深呼吸の必要』に反応してしまいました。(^^) 自分の現状を打破したいとき、
心の深呼吸は必要ですね。
まさにそうですね^^
呼吸法としても深呼吸は必要ですよね!
>あの、さとうきび畑と、なんくるないさ~に、私は癒されました。 今でも、好きな作品です。
贅沢もなく、喜びは自分たちの手で作り出すもの。与えられるものではないですよね?
>先日、『小川の辺』で、同じ監督さんの名前を見かけて、嬉しかった。
そうでしたね^^
>この作品は、結果として、かなりの観客に、ボールを投げる役割ができたんじゃないか。
すぐに、行動を起こさずとも、受け取った気持ち、私は忘れずにいたいです。
仰る通りだと僕も思います。
脚本自体はもっと練って欲しかったような気がしますが・・・。