本書は「銀河ヒッチハイクガイド」の続編です。
なんといってもこの装丁ですよね!
アヒルちゃんですよ、アヒルちゃん。
これだけで顔がニヤつく人は、私とcountsheep99さまぐらいのものかもしれませんが(笑)
何が言いたいのかと言えば、「宇宙の果てのレストラン」は、
とにかくイギリス的な笑いがふんだんにあって、その道に通じている人にとっては、「銀河」よりも面白いと感じるのじゃないかということ。
「銀河」のストーリィ展開の大胆さやスピード感は、誰が読んでも面白く感じるに違いないと思うのだけれど、イギリスのユーモアを愛する私にとっては、
なにか足りない気がしてなりませんでした。
「レストラン」では、細かい笑いや、皮肉がいろいろと盛り込まれていて、本編にとってはどうでもいいような笑いが、なんともイギリスのユーモア小説らしく、楽しませてくれます。
ストーリィ的には、今後に期待というところなので、「銀河」に比べると、
読者の選り好みがあるかもしれません。
「銀河」では、不可能性ドライヴによって、ありえない空間の移動をやってのけていましたが、「レストラン」では、それに時間の移動も加わり、広大な宇宙をさらに縦横無尽に駆け抜けます。
また、ゼイフォードが自分で自分に施した小脳(!)のブロックの目的、宇宙を支配する者を突き止めるという、ゼイフォード自身が忘れていることを成し遂げます。
この部分は、神サマに対する痛烈な皮肉というところでしょうか。
痛烈な皮肉といえば、もうひとつ。
地球人のご先祖ってば、とんでもなかったよ。
今の地球の状況も、あのご先祖が元だと思えば、しょうがないかぁ。
そうそう、究極の答えに対する、究極の問いもアーサーの無意識から引っ張り出されるんだけど、、、、はははは。
小学校からやり直せ。
以上、ネタバレに気をつけて書いてみたけど、大したことが書けていませんねぇ。
もうちょっと、登場人物について書いてみましょう。
アーサー・デント
限りなく平凡なイギリス人。
「なんだって?」「それはどういうことだ?」「お茶はどこだ?」
という3語で定義される。
フォード・ブリーフェクト
ペテルギウス近くの小さな惑星出身。
「銀河ヒッチハイクガイド」の現場調査員として地球にやってきたのだが、15年という月日を空を見上げて過ごすことを余儀なくされる。
彼が地球について書いた情報は「ほとんど無害」である。
ちなみにその前の版は「無害」。
ゼイフォード・ビーブルブロックス
不可能性ドライヴを備えた<黄金の心>号をかっさらうまでは銀河帝国大統領だった男。
大統領に求められる資質は、ちゃらんぽらんであること。
フォードとは、またいとこの関係。
トリシア・マクミラン(通称トリリアン)
数学と宇宙物理学で学位をとるほどの秀才。
ある仮装パーティでゼイフォードと知り合う。
適応能力はアーサーよりも上。
マーヴィン
人間そっくりな人格を備えるロボット。
鬱である。
会話の返事をさせないような、イヤガラセをするロボットであるが、読者にとっては、
いちばん面白いキャラクターではないだろうか。
5760億と3579年を孤独に耐える丈夫なロボットであるので、
サンダイヴしたとしてもきっと無事だろう。
そのほかにも、<黄金の心>号のコンピューター、エディも私は好きだ。
こちらはマーヴィンとは違い、躁病っぽい。
「やあ、どうもどうも!」
と快活に返事をし、船が破壊される一歩手前では歌を歌いだす。
自己満足にひたるドアとか、話し相手をほしがるエレベーターとか、いろいろ小技がきいていて、端の端まで楽しめます。
「レストラン」でばらばらになった上記の主要登場人物が、再会するだろう続巻の刊行をぜひとも実現させてもらいたいものです。
宇宙の果てのレストラン
なんといってもこの装丁ですよね!
アヒルちゃんですよ、アヒルちゃん。
これだけで顔がニヤつく人は、私とcountsheep99さまぐらいのものかもしれませんが(笑)
何が言いたいのかと言えば、「宇宙の果てのレストラン」は、
とにかくイギリス的な笑いがふんだんにあって、その道に通じている人にとっては、「銀河」よりも面白いと感じるのじゃないかということ。
「銀河」のストーリィ展開の大胆さやスピード感は、誰が読んでも面白く感じるに違いないと思うのだけれど、イギリスのユーモアを愛する私にとっては、
なにか足りない気がしてなりませんでした。
「レストラン」では、細かい笑いや、皮肉がいろいろと盛り込まれていて、本編にとってはどうでもいいような笑いが、なんともイギリスのユーモア小説らしく、楽しませてくれます。
ストーリィ的には、今後に期待というところなので、「銀河」に比べると、
読者の選り好みがあるかもしれません。
「銀河」では、不可能性ドライヴによって、ありえない空間の移動をやってのけていましたが、「レストラン」では、それに時間の移動も加わり、広大な宇宙をさらに縦横無尽に駆け抜けます。
また、ゼイフォードが自分で自分に施した小脳(!)のブロックの目的、宇宙を支配する者を突き止めるという、ゼイフォード自身が忘れていることを成し遂げます。
この部分は、神サマに対する痛烈な皮肉というところでしょうか。
痛烈な皮肉といえば、もうひとつ。
地球人のご先祖ってば、とんでもなかったよ。
今の地球の状況も、あのご先祖が元だと思えば、しょうがないかぁ。
そうそう、究極の答えに対する、究極の問いもアーサーの無意識から引っ張り出されるんだけど、、、、はははは。
小学校からやり直せ。
以上、ネタバレに気をつけて書いてみたけど、大したことが書けていませんねぇ。
もうちょっと、登場人物について書いてみましょう。
アーサー・デント
限りなく平凡なイギリス人。
「なんだって?」「それはどういうことだ?」「お茶はどこだ?」
という3語で定義される。
フォード・ブリーフェクト
ペテルギウス近くの小さな惑星出身。
「銀河ヒッチハイクガイド」の現場調査員として地球にやってきたのだが、15年という月日を空を見上げて過ごすことを余儀なくされる。
彼が地球について書いた情報は「ほとんど無害」である。
ちなみにその前の版は「無害」。
ゼイフォード・ビーブルブロックス
不可能性ドライヴを備えた<黄金の心>号をかっさらうまでは銀河帝国大統領だった男。
大統領に求められる資質は、ちゃらんぽらんであること。
フォードとは、またいとこの関係。
トリシア・マクミラン(通称トリリアン)
数学と宇宙物理学で学位をとるほどの秀才。
ある仮装パーティでゼイフォードと知り合う。
適応能力はアーサーよりも上。
マーヴィン
人間そっくりな人格を備えるロボット。
鬱である。
会話の返事をさせないような、イヤガラセをするロボットであるが、読者にとっては、
いちばん面白いキャラクターではないだろうか。
5760億と3579年を孤独に耐える丈夫なロボットであるので、
サンダイヴしたとしてもきっと無事だろう。
そのほかにも、<黄金の心>号のコンピューター、エディも私は好きだ。
こちらはマーヴィンとは違い、躁病っぽい。
「やあ、どうもどうも!」
と快活に返事をし、船が破壊される一歩手前では歌を歌いだす。
自己満足にひたるドアとか、話し相手をほしがるエレベーターとか、いろいろ小技がきいていて、端の端まで楽しめます。
「レストラン」でばらばらになった上記の主要登場人物が、再会するだろう続巻の刊行をぜひとも実現させてもらいたいものです。
宇宙の果てのレストラン
この本買おうか迷っていたんですよ。
くろにゃんこ様の感想を読んでみたらますます欲しくなりました。
鬱なロボット、マーヴィンが気になります。
実を言いますと、「レストラン」はブックオフで買いました。
もしかしたら、ブックオフなどの古本屋さんに行けば手に入るかも。
マーヴィンはいいですよ~。
ただ、もともとラジオドラマで、そのエピソードに付け足しをしてノベライズされたものなので、ちょっと齟齬があったりします。
その辺は割り引いて読んであげてください。
三作目は「宇宙クリケット大戦争」という題名で来月出る予定ですよ。
ただし、本国では評判が悪かったようですが……。
それは楽しみです。
情報、ありがとうございます。
評判、悪かったのかぁ。
それでも、やっぱり読みたいな。
アヒルちゃんの次はどんな装丁なのか、ちょっと楽しみ。
牛との会話ですか。
あれは、かなりブラックですよね。
私は、猿の惑星のパロディなのかしらと思われる、フィヨルドの場面が一番好きですね。
そういえば、エディが破壊されそうになる直前に歌を歌いだすって、2001年のパロディなのかなぁ。
なるほど'multiply six by nine'はそういうことだったんですか!自分のブログの記述が恥ずかしい
先日筒井康隆のエッセィを読んでいたら、酒の席でHALの”デージイ~、デエイジィ~‥”のモノマネを皆でよくやったとありましたが、私も大好きです。
このシリーズ、ゼィフォード以外の登場人物の影が薄いようですが、私はフォードが気に入ってます。”見るべきものは見つ”の結果としての虚無的な軽度の躁とでも言うんでしょうか。
今日、返却しに行ったら「本日レンタル100円」というノボリが(ToT)
ちっ、失敗したぜ。
映画でもフォードはいい味出してましたよ。
イルカの歌には家族中で大笑い。
ディズニー?
B級なところがたまんない、楽しめる映画でしたよ。
私は前作よりも断然、アヒルちゃん派です!
前作以上にブラックでしたし、もう、小ネタがいちいちツボに嵌る嵌る。
>小学校からやり直せ。
ばんばんっ!┃☆ヾ(≧▽≦)oあっはっはっ!!確かに!
イギリスユーモアを解する人にとっては、アヒルちゃんにクラクラくるはず。
「クリケット」はちょっとトーンダウンするけれど、クリケット自体がおかしいのです。
是非、ウィキペディアで調べてみてください。
編者は決して笑かそうとしているわけではないんでしょうけど、記事が笑えますよ。