建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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2000万統一署名ついに3000筆を突破しました!全国目標まであと500筆頑張ろう!

2016年04月28日 18時56分07秒 | 活動報告

 建交労長崎県本部は4月28日現在、「戦争法の廃止を求める2000万全国統一署名」を、3,002筆まで集め建交労本部が提起した一人10筆目標まであと500筆を切るところまで到達しました。長崎県本部の全国目標は3,460筆です。署名を集める中で様々なドラマが生まれているのでご紹介します。

200筆以上集めているNさん・カラオケの仲間、知人などに依頼して集めた。ゲートボール・グランドゴルフをしているところに行き集める時には、必ず責任者に話をして許可を取って署名をお願いする。すると責任者の方が、みんなにすすめてくれる。町役場にお願いに行ったら、自分たちの組合も集めているといわれた。

元造船関係で働いていたSさん・・造船所で働いていた後輩たちのところに署名を預けていたところ、20人が署名をしてくれていた。4月22日の西海市での署名行動では、ゲートボールをしている人たちに署名をお願いしたら、「外国が攻めてきたら国民を守るために軍隊は必要」などと言われたので、「これは外国で戦争をさせない署名」「あなたの子どもや孫のことですよ」と説明したら署名に応じてくれた。

五島で署名を集めているIさん・・署名に回ったら断られた。集めるのはなかなか難しい。

大島で奮闘している県本部役員のIさん・・Iさんは、老人会や友人、知人などに頼み相当数の署名を集めていますが、Iさんの奮闘に刺激され、今は奥さんが一生懸命に集めてくれるようになっています。

大島で奮闘しているTさん・・知り合い宅を訪ね署名をお願いし奥さんに書いてもらったところ、ご主人からおしかりを受けたので消してくれと言われ、消したがその翌日ご主人が自分の家まで来て破いてくれと言われ破いた。Tさんは、こういうことにも負けず署名を集め続けています。

文責 県本部委員長 中里研哉

 


戦争法の廃止を求める統一署名大瀬戸町行動!

2016年04月24日 09時54分12秒 | 活動報告

 建交労九州支部長崎分会は4月22日、戦争法廃止2000万統一署名行動を西海市大瀬戸町で行いました。参加したのは、分会執行委員と前執行委員、書記局メンバー18人です。今回の行動は、長崎市や佐世保市などの都市部ではなく比較的人口が少ない地域に軒並み訪問をしてお願いしてみようと実施しました。この日寄せられた署名は、164筆です。

 お昼過ぎに西海市役所に集合し、宣伝カーで署名へのご協力を訴えながら訪問し署名行動を行いました。一番集めたのは、お隣の大島町で老人会の役員をしている前執行委員のAさんで35筆を集めました。Aさんは、これまでも大島町で100筆以上の署名を集めていますが、大瀬戸町の行動でもその力を発揮しました。Aさんは、気軽に「戦争反対の人は署名をしてください」と声をかけます。

 参加したNさんは、自宅にいるのは高齢者が多いため、説明するのにも一苦労だったが、漁師をしている高齢の男性が「戦争は行かん」と言って署名してくれたと語っていました。

 グランドゴルフに興じていた3名の高齢者の方々は、宣伝カーからの訴えを聴いていてすぐに応じてくださいました。戦争の恐ろしさを知っているご年配の方々の反応は、とても敏感でした。書記のIさんは、中学生にも声をかけ署名をしてもらいました。

 次回は5月6日に西海市大島町と西海町で署名行動を行います。


三菱長崎造船じん肺・アスベスト第3陣訴訟提訴!

2016年04月07日 14時34分30秒 | 三菱長船じん肺訴訟

 三菱重工長崎造船所で働きじん肺にり患した元労働者13人と元労働者の遺族10人の計23人が4月7日、長崎地方裁判所に三菱重工㈱の責任を求める損害賠償請求訴訟を起こしました。

 

 春の嵐が吹き荒れるあいにくの天気でしたが、原告団・弁護団・支援の人たち56人が長崎地方裁判所前に集結し、門前集会を行いました。まず、原告団の尾崎団長が「天気の悪い中、たくさんのみなさんに来ていただきありがとうございます。じん肺を根絶するまで闘いますので、ご支援をお願いします」とあいさつしました。引き続き、横山巌弁護団長が「第1陣、第2陣、下関じん肺に続く闘いです。第3陣の原告は全員が三菱長崎造船所で働いた下請け、孫請けの労働者です。本工と同じように下請けの人たちも救済する仕組みを三菱重工に要求しましょう」と訴えました。

 長崎地裁民事部に訴状を提出した後、会場をアマランスに移し提訴報告会を行いました。提訴報告会では、熊谷悟郎弁護士が「アスベストじん肺の深刻な被害」について詳細に語りました。熊谷氏は「第1陣訴訟や第2陣訴訟で解決した人の中に、その後中皮腫や肺がんにかかる人が出ている。アスベスト被害は大変恐ろしい」と述べました。

 じん肺・アスベスト根絶三菱長船の会の藤原春光会長、西日本石炭じん肺長崎請求団の山口等団長がそれぞれ連帯のあいさつを述べました。

 

 報告会では提訴に当たっての「声明」を龍原告団事務局長が読み上げました。最後に、濱口原告団副団長がお礼のあいさつを行いました。

2016年4月7日

声  明

                     三菱長船じん肺第3陣訴訟原告団・弁護団                                                                                                            

                           三菱長崎造船じん肺患者会

                           全日本建設交運一般労働組合長崎県本部

 

1 本日、三菱長崎造船じん肺・アスベスト第3陣訴訟を、長崎地方裁判所に提起しました。原告は、三菱長崎造船所の構内で働いた下請け・孫請け会社に雇用されていた労働者本人(被害患者)15人(男性12人、女性3人)と内2名の遺族原告10人の計23人で、被告は三菱重工業株式会社です。

2 本件は、三菱長崎造船所の下請け・孫請け企業で雇用され、三菱長崎造船所で就労してきた労働者本人及び死亡した元労働者とその遺族である原告らが、三菱長崎造船所に対して、長年にわたり、安全配慮義務を怠ったまま劣悪な環境で労働者らを働かせた結果、じん肺及び合併症に罹患させ又はじん肺死に至らせたとして、損害賠償請求を行うものです。

3 今回の第3陣訴訟は、1998(平成10)年12月の原告86名の第1陣提訴(以後11名が追加提訴)、2003(平成15)年8月の原告67人の第2陣提訴に引き続くものです。第1陣訴訟は本工労働者の裁判でしたが、じん肺裁判では異例の現役労働者も含むもので、提訴から3年足らずで原告側の要求を認めた和解によって解決し、現場の粉じん対策などを改善させるという大きな役割を果たしました。

 第2陣訴訟は、本工・下請け・孫請け労働者が同時に起こした裁判でしたが、区別のない救済を造船として初めて勝ち取りました。さらに、第1陣、第2陣訴訟は、三菱重工のじん肺・アスベスト企業補償制度を充実させ、多くの本工労働者が裁判を起こすことなく適用を受け、補償額は数十億円に達しています。

 さらに、同じ三菱重工を被告として提起した「下関造船じん肺・アスベスト訴訟」は、会社がCT写真の画像にじん肺の影が写っていないなどと主張し行政決定されたじん肺を否定してきましたが、第2審でその主張が見事に断罪され昨年11月2日、最高裁で完全勝利が確定しました。今回の第3陣訴訟は、これら先人たちの血の滲むような努力と大きなたたかいの成果の上に起こした裁判です。

 4 原告団、弁護団、原告らが所属する患者会や組合は、多くの支援者と共に、「あやまれ、つぐなえ、なくせじん肺」のスローガンのもと、被告が真摯な謝罪をし、賠償をし、二度とじん肺被害を出さないと固く約束し、下請け・孫請け労働者のじん肺救済制度確立まで一致団結してたたかいます。

        以 上