『アメリカン・スナイパー』
実在したアメリカ兵 狙撃手の映画です。
イラク戦争に4度派遣されたネイビー・シールズの狙撃手クリス・カイル。
“伝説”とまで称されたクリスは4度目のイラク派遣を終え、帰国。
PTSDに苛まれながらも社会復帰を目指した彼が
その後、迎えた運命とは…
ネタバレになるので、あらすじはこのへんで。
狙撃手って伝説的な話が多いですよね。
世界記録では確認戦果542人射殺(諸説あるようです)の
フィンランド軍人「シモ・ヘイヘ」さん。
田舎の鴨撃ち名人が“白い死神”と呼ばれた理由は
純白の迷彩服に身を包み、極寒の雪原に潜んで息を殺し、
300m以内であれば確実に頭部に命中させることができたからだとか。
ソビエト連邦の軍人「リュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリチェンコ」さんは
女性のスナイパーとして確認戦果309人射殺。
切手のモチーフにもなった英雄でした。
近代の戦争においても、狙撃手は戦っています。
女子大生からスナイパーへと転身した「ジョアンナ・パラーニ」さんは
イスラム国の兵士を100名殺害したといいます。
イスラム国から100万ドルの賞金首として狙われるいっぽう
母国デンマークからはテロリストとして指定されているようです。
標的にされることを恐れて名前は公開されていませんが、
イギリスの特殊部隊“SAS”の隊員は民間人を楯に
建物に潜むイスラム国の兵士を約1000mの距離から狙撃。
3名のIS戦士を射殺して約20人の民間人を解放したとのことです。
戦争から帰還した退役軍人の多くは、PTSDに苛まれているそうです。
人を殺す。仲間が殺される。
日常が狂気の中にあると、人はどうなってしまうのでしょうか。
大勢の命が一瞬で失われる災害もしかり。
いろんなことを考えてしまった映画です。
●アメリカン・スナイパー
アメリカ製作
2014年公開
ワーナー・ブラザーズ配給
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます