「オレのはベンベーやぞぉ！」
ミニカーを片手に鼻息をムフゥ！ と吐いたドヤ顔は
ユーイチくんだったか、せいちゃんだったか…
子供の頃、スーパーカー・ブームってのがあったんです。
全国的に男の子たちはみんな、スーパーカーに夢中になってしまうという
ブーム自体が絶滅危惧状態の昨今では考えられない
まるで伝染病のような現象が日本中を席巻しました。
ラジコン、ミニカー、プラモデル、消しゴムに下敷きにカードetc
スーパーカーにまつわるアイテムをみんなが欲しがりました。
「スーパーカークイズ」なるテレビ番組も始まり、
全国のスーパーカー博士のようなチビッコがそのノウリッジを競い合いました。
自分が住んでいた町の近くにもスーパーカーを集めた展示回が開かれ、
親にせがんで連れて行ってもらったのを覚えています。
カウンタックのシートに座ってステアリングを握り、写真を撮りましたねぇ。
当時、子供たちが夢中だったスーパーカーはヨーロッパ車が主体で
ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ、BMW、ロータスなど。
今でもクルマ好きには刺さるメーカーばかりだった気がします。
僕はランチア ストラトスとロータス ヨーロッパが大好きでした。
（そんなこと聞いてないですよね、ハイ）
BMW2002tii。
通称“マルニ”と呼ばれる、愛好家が非常に多い人気車です。
1971年デビュー。
機械式インジェクション採用の1990ccエンジン搭載。
130英馬力で最高速度は190km/h。
ツインキャブモデルの2002ti、2002turboなど、
マルニはバリエーションが多いモデルですよね。
特徴的な２灯ヘッドライトにはワイパーつき。
ホイールはBBS。タイヤはコンチネンタル。かっくいー！
丸形テールは前期型。後期は角型に変わります。
グッとタイヤハウスに沈み込んだスタイルにシビレます。
この車両、かかりつけの病院の駐車場に佇んでおりました。
写真はないですが、室内も超キレイ。
フロントにサンバイザーをかけてたので、長い時間駐車するのかな？
ということは、この病院にお勤めの方の愛車かもしれません。
グリルやモールのメッキ類もピッカピカで、レンズ類もキレイ。
ここまでグッドコンディションのマルニってけっこうお高いはずです。
いいなー、かっくいいなー。
期せずして眼福にあずかった、とある日の午後でした。