craft WAKU 木ままな木工生活

ログハウスの地下工房で変形家具製作を楽しんでいます。

長台鉋 (表なじみの調整)

2011年01月31日 23時29分30秒 | 

完全に鉋にハマってしまいました。
鉋を調整すれば、良くも悪くも素直に結果となって現れます。

表なじみを紙で調整していましたが、おやかたさんから、コクソウかエポキシで調整するのが良いと後押しされました。
コクソウは、もち米と木屑を合わせたもので、使い勝手が良さそうなので、家の中を探しましたが、もち米はありませんでした(笑)。
エポキシで調整することにしました。
初めて行いますので、ぽーるさんの記事を参考にさせていただき、2液性で5分硬化のエポキシを準備しました。

マスキングして、表なじみに付けました。(あまり厚く塗布しない方が良さそうです)
表なじみが塗布したエポキシで光っています。

鉋刃に、椿油を多めに塗って、木槌で叩いて、刃が出る4mmくらい手前まで入れます。
エポキシを塗布しすぎて、刃の横からも染み出てしまいました。まぁ、いいか。

刃の鎬面にも、ムニュ~って、エポキシが出てきます。

20分程度で木槌で強めに叩いて刃を抜きます。
椿油を塗っていたので、思っていたより、問題なく抜けてきました。

50分くらい経過したら、エポキシがはみ出た部分を、カッターナイフ、ノミで取り去ります。

早速、刃を入れます。予想していたより、強く木槌で打たないと、刃は入っていきません。
試し削りしました。なんとか、削れそうです。

う~ん、素直に削れますが、16ミクロン・・・・・
もう少し、薄削りできるように考えます。

 


長台の鉋 (やっと削れました)

2011年01月28日 21時30分14秒 | 

今は、鉋に熱を上げていますので、毎回、変な鉋の話が続いています。

前回は、刃口を埋めても薄く削れませんでした。

さらに色々、思い付くことを試します。

まず、糸裏でしたので、何度も裏打ちするのが面倒なこともあり、裏打ちして、健明と同じ位(1.5~2.0mm)の裏を出しました。

削る材(米ヒバをラワンに固定)のラワン部分を平面に削り、削り台の密着度を向上させます。
(一番上が米ヒバ、中央がラワン、下が削り台で、赤い矢印の部分のことです)

感覚的なことですが、鉋刃を木槌で入れていく際、刃の先端側の密着度が悪いような気がしていました。
刃の固定がゆるいこともないので、刃の先端以外の部分が鉋台と当って固定されている感じなのです。
刃の先端部分の固定を向上させようと、0.080mm(80ミクロン)の紙を張って試してみることにしました。

表なじみを調整したので、刃が移動して、刃口は、0.1mm以下になっています。

おおっ~、やっと、削れてきました。
何が効いたか分かりませんが、紙を貼った表なじみの調整が影響していると思います。
紙一枚が、これほどまで削りに影響するとは思っていませんでしたので驚きです。

引きも軽くなって、一枚刃で20ミクロンを切れそうです。
やっと、一枚刃で削れるようになってきて、ホッとしています。

気分が明るくなって、俄然やる気になってきました。
しかし、手の掛かる鉋やなぁ・・・・・


長台の鉋 刃口埋め

2011年01月27日 23時59分06秒 | 

いつも、薄削りの練習は、一枚刃でやっています。
こんなこと書くと怒られそうですが、二枚の刃を調整している時間が惜しいし、一枚刃でも、二枚刃でも、薄削りには影響がないように思えるからです。
そんなこともあって、長台鉋も一枚刃で削れるようにしたいと思っています。

気になっていたのは、刃口が広いことです。2mmくらいあります。
逆目が止まらないことにも影響していると考えて、生まれて初めて口埋めに挑戦しました。

刃口を埋める方法は色々ありそうですが、よく分からないので、きれいに見えることを考えてやりました。
埋める材料は、黒檀と樫でどちらにしようか悩みましたが、上品に見える?樫を使いました。
厚さは5.5mmです。
トリマーで5mm彫って、鑿で仕上げました。

蟻にしていますので、てしばさんから購入した、左側の埋め木鑿も使っています。

木工ボンドで接着します。

木工ボンドが接着できるまでの間に、裏金も研ぎ直しました。
これまた、ひどい丸刃になって、錆びもあります。

しかも、刃が短いので、シャープニングガイド治具が使えません。
仕方ないので、手で研ぎ直しました。
珍しく、ほぼ完璧。

木工ボンドの接着が完了したので刃を一枚入れて、刃口の幅を0.2mm以下で仕上げました。
ほとんど、刃口の隙間は見えません。

早速、米ヒバを一枚刃で削りました。
イメージでは、うまく削れるはずでしたが・・・・・・・どひゃ~、透けて見えない112ミクロン!(笑)

全く削れない状態から、刃を少しずつ出していくのですが、材料に当たってきたと感じると、いきなり100ミクロン以上の削り屑になってしまいます。
さすがに逆目は出ないのですが・・・・

せっかく口埋めしたのに残念!
何かが、「健明」と違います。もう少し考えることにします・・・・・・う~ん残念!


長台の鉋 リペア (試し削り)

2011年01月26日 15時55分16秒 | 

先週日曜日に胸をときめかせて?試し削りをした時の状況です。

結果は惨敗でしたが、恥を承知でアップしてみます。(^_^;)

まずは、刃を台に入れて、眺めます。良い感じやなぁ~

一枚刃にして、米ヒバを削ったら、ドンドン潜り込んでいって、逆目が止まらなく、100ミクロンくらいの厚さになりました(涙)
研ぎなおして、何度やっても(相当やりました(笑))、食い込んでいってしまい、米ヒバ表面はがボロボロに・・・・
あぁ~一桁出せた米ヒバを無駄に使っちゃいました~・・・・・・

やむを得ず、2枚刃にして、削ってみました。

なんとか、削り屑が出せたものの、28~34ミクロンくらいです。

いつものように、削り屑を薄くしていくのですが・・・・・

あぁ~っ、削れてくれません。

しかも、削り屑を「一人上手」で引っ張らないと、下の写真のような削り屑になります。

何度もトライしましたが、どうしても薄く削ることができなくて、しばらくの間、言葉も出ず呆然としていました。

まだまだ未熟です。

ひょっとしたら、予想通り、鉋に問題があるかもしれません。
安価な工具だと、どうしても道具のせいにしてしまう悪い癖がありますね。(笑)

ここであきらめるのは、早すぎますので、もう少し、勉強を兼ねて対策してみることにします。
(えっ?あきらめは早いほうが良いって???)(笑)

いえいえ、もう少し悪あがきして楽しみます。


長台の鉋 リペア (鉋刃)

2011年01月23日 23時38分15秒 | 

先日、紹介した長台鉋「一芳」をリペアしています。

まずは、鉋刃から、紹介します。
錆びて、埃っぽいです。

ぽーるさんが、木工ボンドで錆びを取っていたので、僕もやってみました。

木工ボンド乾燥しても剥がれない部分があって、中で水に入れて剥がしていました。
「たわし」や「耐水ペーパー」も使って、そこそこ綺麗になってきました。

途中から、金色に見えてきたので、なんか変やなぁ。。。って思っていましたが・・・
こんな鉋刃は、初めて見ました。
表面に、黄銅か銅が叩いて付けてあるように見えます。

刃の研ぎに移ろうとして、見ていると、刃先の角度は、25°くらいで大切れしているし、丸刃になっていて先端は30°位あります。
さらに見ていると、片研ぎになっていて、台に入れたとき、まっすぐ刃が出てきません。
耳も落とす必要があります。
裏切れしそうなので、裏打ちもしないと・・・
まぁ、僕の鉋の薄い知識を総動員して、刃の修正を行いました。
思っていた以上に、手が掛かりました。

上の写真のように、刃先を28°にしているので、2段研ぎになっています。
研ぐときは治具(シャープニングガイド)を使っています。
片研ぎも合わせて修正しているので、1段目(刃先側)の幅が左右で異なっています。
鎬面の右上に付いている傷は、金槌で叩いた下手な裏打ちの跡です。
耳もグラインダーで落としました。

丸刃を修正したとき発生した裏切れも、修復しました。
糸裏は、好きですが、1mm以下なので、もう少し出したいと思います。

今日も一日、鉋を触ることができて幸せでした。

台のリペアは、後日紹介します。


尺三寸長台

2011年01月22日 18時53分17秒 | 

長台で3点付か4点付にした寸八の鉋が欲しいと思っていました。
寸八の鉋を一挺しか持っていないので、削る材の調整(平面出し)も「健明」でやっています。
削る材料の調整や鉋自身の調子を合わせた頃には、刃は切れ止んでいるような感じがします。

まだまだ買いたい鉋や道具があるため、経費削減で長台鉋はオークションで入手することにしました。

それで、落札できたのは、「一芳?」という、聞いたことも無い一尺三寸(実測約40cm)の古い鉋です。

一尺五寸以上でないと長台と言わないのかも・・・・よく分かりません。

「健明」と比較するとこんな感じです。

下端を調整用のペーパーで軽く削ると、2点付で使用されていた鉋のように見えます。

一尺五寸の長台が欲しかったけど、まだまだ未熟者ですので、一尺三寸で練習してみます。
4点付も難しそうなので、まずは3点付にしてみよう。

長期間使用されていない鉋と思われますので、この休日で刃の錆び取りや、台の調整などをしてみます。
刃は、約25°の大切れで、更に丸刃になっています。これを研ぎ直して28°にするのは大変そうです。

古い鉋を直すのは初めてですが、うまく削れるように仕込んで、自分の鉋として使いたいと思います。
楽しみ、楽しみ・・・・・・・(^^♪


一桁、ありがとう!

2011年01月19日 00時38分39秒 | 

今夜も1時間、「健明」と遊びました。

中央の削り屑が薄いです。
削り屑に触れても感触が無く、気流でフワフワするので、取り扱いが難しいです。

 8ミクロン

いや、7ミクロン

まさかの6ミクロン

全て、最大瞬間風速で、平均すると9~10ミクロン程度です。すみません。

でも、なんとなく「感じ」が分かってきたような気がして、削るのが気持ち良いです。

もっと安定して削れるように努力します。


米ヒバでGO!

2011年01月16日 15時03分00秒 | 

今日は、米ヒバの未乾燥の材を削りました。

未乾燥といっても、1ヶ月前に製材した材料とのことです。
先日、伊勢のおやからさんから、薄削りは未乾燥の方が良さそうと教えていただきました。
あ~っ、そうなんや、全て未乾燥の材を購入すればよかったなぁ。

昨日、「健明」で未乾燥の材を荒仕子鉋のように削っていたら、刃が2箇所欠けてしまいました。
修復するため3時間研いだのが功を奏したか、今日は長切れして調子良かったです。

13ミクロン

12ミクロン

10ミクロン

ドキドキ・・・・
・・・・・9ミクロン?・・・・切れ止んで、削り屑が完全にNoGoodです。

ということで、一桁への修行は、まだまだ続きます。

 


楽しんでいます

2011年01月12日 23時04分36秒 | 

毎回、同じような写真と内容ですが、呆れないで温かい目で見てやってください。

下端を調整して、米ヒバを削りました。

薄く感じたけど、結果はイマイチの19ミクロン。
そして削り屑、左側は、綺麗になってきましたが、右側のビロビロが気になりますね。
下端の調子か?研ぎの甘さか?
もっと深く考えないといけないですね。

今回、進歩したと思うことは、鉋を真上に持ち上げると、下の削り用板が、少しくっついてくるようになりました。
下端が改善されてきたかもしれない。ニコニコ。


削り用の木材を購入

2011年01月11日 23時34分47秒 | 

12月18日から寸八鉋に移行して、1ヶ月近く経ちました。

毎日のように寸八に触れて削っているので、伊勢のおやかたさんから、削り材として譲っていただいた木曾檜が薄くなってきました。
下の角材に接着しているので、まだまだ削れますが、極上の材なので、安易に削るのはもったいない気がしてきました。

米ヒバと檜を購入するために、近所の材木店に電話しました。

「あの~、節の無い一寸八分の米ヒバを在庫していますか?・・・」
『角材は無いけど、何を作るの?』
「ハイ、鉋で削るのです」
『それで、何を作るの?』
「何を作る訳でもなく、削るのです」
『それで、何ができるの?』
「う~ん、・・・・・・・・・・何もできないのですが、薄く削るのを楽しみたいのです・・・」
『・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・分かった。削ってフラワーアートを作るんやな』
「ええ、何も作らへんのですが、まぁそんなもんです」
『米ヒバは、既成品の37mm×76mm位なら、今、600本くらいあるよ。55mの角材だと製材からするので割高になるに』
「一度、見に行かせてください」

あまり、理解していただけなかったけど、上の写真の削り材と削り屑を持って、材木店に出向きました。
山と山積みされた板の中から、良いと思った板を2mの材を4本を選び購入しました。
2本は未乾燥。2本は乾燥したものです。

工房に持ち帰り、乾燥した材1本を57mm幅に切って、1mの長さにして。鉋をかけました。(右の2本)
左の3本は、未加工です。

「ヒノキもありますか?」
『カンザイとジヒノキがあるけど、どちらがええ?』
「間伐材はやめとくわ・・・地ヒノキもやめとこかな」
『・・・え?・・・間伐材やなくて・・・・官材、木曽ヒノキやわ』(笑)

合わせて、木曾檜を3本購入しました。

経験不足というか、知らないことばかりで、とても勉強になりました(笑)

試しに、米ヒバを削ってみます。
とても、軽く引けて削りやすいのですが、計測すると20ミクロン以上あります。
う~ん、うす削りには、向かない材料かもしれない・・・・・

僕は、外観から見て、どのような板が薄削りに向くのか分かっていません。
まだまだ、経験が足りません。

もう少し頑張って削って、様子をみてみます。


超えられない15ミクロン~禁断の二分研ぎ

2011年01月09日 22時15分06秒 | 

暇を見つけては、研ぎ~下端調整~削り~計測~ガックリ~ の繰り返しです。

少し安定してきましたが、進展しません。そんな中、このような削り屑ができました。

どうかな。

なかなか超えられない15ミクロンの壁でした・・・・ガクッ・・・

 

苦し紛れに、研ぎ用の治具を使って、二分研ぎに挑戦しました。
グリンテックは持っていないので、シャープニングガイドで、黒幕#2000を使い、刃返りが出るまで研ぎました。

ここで、1°刃の角度を立てるのですが、グリンテックのように角度調整ができないので、刃の固定位置を変えます。
寸法を測定し三角関数でどれだけ刃を移動するか決めました。

刃の位置を手前に2.5mm移動すると、刃の角度は28°から29°になる計算です。

合せ砥石を平面にして、WA#10000を砥石の上につけます。
白っぽく見えるのが、WA#10000です。

角度を立てて、刃先だけ一気に30回研いだら、刃返りが取れました。
刃先だけ研げて、いい感じです。

 

・・・・で、結果は・・・・
よく切れると思いましたが、鉋の調子を出すのに手間取り、調子が出たころには切れ止んでしまい、計測するまでもありません。
残念!

皆様から、絶対に1桁ミクロンいけると言われた二分研ぎですが、無残な結果となってしまいました。

気分を変えて、も少し、頑張ろっと・・・・・・ファイト~!


謹賀新年

2011年01月01日 22時50分45秒 | その他


正月早々、気合を入れて、嬉しい楽しい「初削り」。

綺麗に片付いた工房で、気分も新たに、寸八の「健明」で、挑戦していました。

結果は・・・・・・恥ずかしながら、20ミクロンを切るのが精一杯で、撃沈でした。

来年の写真は、「薄い削り華」だったらいいなぁ。(笑)

今年も木工を楽しみますので、よろしくお願い申し上げます。