【ワシントン時事】
世界銀行のキム総裁は1日放映されたCNBCテレビとのインタビューで、「米国が年内に利上げすれば、新興国市場に深刻な打撃を与える」と述べ、連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを来年に先送りするのが妥当との考えを示した。
キム総裁は、FRBのフィッシャー副議長が9月上旬の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で「利上げしても、金利は極めて低いままだ」と懸念の払拭(ふっしょく)に努めていたことを明らかにする一方で、利上げすれば、市場は大幅に変動し、新興国は資金調達に窮する事態に陥るだろうと述べた。(2015/10/02-07:06)