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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

交流の実効値② 算数としての微分と積分

2010-11-22 21:56:03 | 電子回路
y=x^4+x^3+x^2+2 を微分すると 
y’=4x^3+3x^2+2x 

y=4x^3+3x^2+2x を積分すると
Y=x4+x3+x2+C (Cは何らかの定数であり、積分定数といいます)

y=2x^4+4x^3+3x^2+5 を微分すると
y’=8x^3+12x^2+6x 

y=8x^3+12x^2+6x を積分すると
Y=2x^4+4x^3+3x^2+C

では
y=10x^4+12x^3+12x^2+5 を積分すると? はい、やってみましょう。(^^)


さて実は、「積分は面積を求める計算」です。
やってみましょう。

図の三角形の面積は、はい1ですね。([底辺×高さ]/2)
これを積分で求めてみます。

この三角形の斜辺は
関数:y=2x の x=0の点とx=1の点を結んだものですね。

y=2x を積分すると、Y=x^2 。そしてxに1を代入するとY=1となって、先に求めた面積:1と一致します。順を追ってやれば次のようになります。

Y=∫(0→1) 2x dx (2xをx=0~1まで積分するという意味です:定積分といいます)
Y=[x^2+C]0→1 (積分演算をして[ ]で囲みます)
Y=(1^2+C)-(0^2+C) (積分した式にx=1とx=0を代入して引き算します)
Y=1 (解:この三角形の面積)

もし、x=0.5~1までの面積を求める場合は、Y=∫(0.5→1) 2x dx と書いて、同じ計算をします。


【ランプ波(ノコギリ波)の実効値】
では、図のようなランプ波の実効値(rms)を積分で求めてみましょう。

黄色の面積は平均値ですよ。勘違いの無いように。
このランプ波の最大値=1、平均値=0.5であることは、この図から明らかですね。

さて、実効値はどうなるでしょう。
実効値(RMS)は:Root Mean Square(2乗平均、平方根)ですから
2乗平均して、平方根を計算すればいいわけですね。

このランプ波の半波が作る三角形の斜辺は、関数 v=t で表せます。これを2乗すると
v^2=t^2 です。この関数を波形として表すと、2次関数ですから下図のようになります。
 
黄色で示している面積が2乗平均です。さっそく定積分して面積を求めてみましょう。

V^2=∫(0→1) t^2 dt
V^2=[(1/3)t^3]0→1  t=1を代入して
V^2=1/3 =0.33   これが2乗平均です。よって実効値は
V=√(1/3)=0.577 と求められます。

関連記事:
交流の実効値①(RMS) 2010-11-16
積分(意味と約束事) 2007-10-10

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