COL's Blog

京都でのBCL、小物釣り、野菜作り等趣味の活動状況 ©COL
Photo: Sézanne, France

シトロナード«Citronnade»(レモネード)を作る

2023-08-22 23:42:14 | フランス
 暑い夏になると思い出すフランスの飲み物「シトロナード」を作ります。「レモネード」という英語名のほうが分かりやすいかもしれません。レモン2個(皮ごと使えるもの)、ライム1個、ミントを用意します。
 水1Lを沸騰させ、火を止めてからレモン1個をスライスしたものを浮かべます。
 冷めたら残りのレモン1個とライム1個の搾り汁、砂糖30gを加えます。果肉がたっぷり入っています。
 瓶に移し替えて冷蔵庫で一晩冷やし、ミントの葉を浮かべてすっきりとした味を楽しみます。
 今回は冷蔵庫に入れる前にスライスしたレモンを取り出しましたが、そのまま入れておくと苦みが増します。また、ミントも冷蔵庫に入れる前に加えると香りが増します。いずれも、濃厚な味がお好みならどうぞ。
 家族によると、はちみつを加えると味がまろやかになったとのことです。

フランス風フレンチトーストを作る(その2)

2023-02-12 21:49:34 | フランス
 前日のバゲットが2/3本ほど余りましたので、フレンチトースト «Pain Perdu»を作ることにしました。厚さ2cmで14切れになりました。
 大玉の卵3個と牛乳250mlで卵液を作り、これにバゲットを浸します。
 なお、一晩経過して硬くなったバゲットが適当で、新しいバゲットでは形が崩れます。また、卵液には砂糖は入れません。
 卵液がバゲットの表裏に浸みたら、たっぷりのバターをフライパンで加熱します。

 バターが煮立ったら、バゲットを投入し、中火で焼きます。
 バゲットの表裏に焦げ目が付いたら、取り出します。
 粉糖を振りかけて頂きます。お好みで、さらに粉シナモンを振りかけるのもよいでしょう。

【進々堂】「パリブレスト Paris-Brest」

2023-02-05 14:38:00 | フランス
 進々堂は、京都では昔からあるパン屋さんですが、特別に関心を抱いてはいませんでした。
 ふと、進々堂のパンを買ってみようかとホームページを閲覧したところ、季節の新商品としてパリブレストが掲載されていました。パリブレストはパンというより菓子です。以前、大阪のデパートのフランス物産展でフランスから招いた職人が作ったパリブレストを買っておいしかったのを思い出し、買ってみることにしました。パン販売のみの高島屋店では見つからず、カフェ併設の東洞院店で見つけました。店内での喫食・持ち帰りとも可能です。
 リング状のシュー生地を上下2つに割り、クリームをたっぷりと挟んであります。シンプルな構成ながら、硬めに焼いたシューの外側のサクサク感とクリームのアーモンド風味がよく合っているように思います。ナイフとフォークで角度45°分くらいづつ切り、紅茶とともに味わうのがおすすめです。

フランス風フレンチトーストを作る

2021-09-23 16:53:04 | フランス
 NHK・Eテレのシリーズ番組「パリジェンヌの田舎暮らし フランス手仕事の世界」の9月16日放映分の中で主演のイザベル・ボワノIsabelle Boinotさんが調理の実演をされていたフレンチトースト«Pain Perdu»を参考にフランス風フレンチトーストを作ってみました。
 食パンを使うフレンチトーストは作ったことがあり、調味液に砂糖を入れていましたが、今回は入れずに、後で振り掛ける作り方です。

材料(3人分)
・バゲット 2/3本(前日に購入し、硬くなったもの)
・バター
・卵 4個
・牛乳 250ml
・粉糖
・シナモン(粉末)
 バゲットは調味液に浸しますので、硬めのものがよく、前日の夕方に購入後、紙袋に入れたままで保管し、乾燥したものを使用しました。特に焼き立てのバゲットをビニール袋などで密封して保管するとバゲットに含まれている水分でふやけてしまいますので避けます。
 バゲットは厚さ約3cmに切りました。3人分×5枚で計15枚です。先の番組のテーマはバゲットを切った「ナイフ」でした。
 粉糖とシナモン(ともに共立食品)をスーパーの製菓材料のコーナーで調達しました。同社のノンウエットシュガーもあり、作り置きをする場合はこちらのほうが粉糖より湿りにくいようです。
 卵と牛乳を混ぜて調味液を作り、バゲットを浸します。内径21cmの片手鍋を使用したところ、3枚が入らず、2段に積んで順に浸すことにしました。
 表裏とも十分に調味液に浸りました。
 フライパンにたっぷりのバターを入れ、中火で融かします。
 バターが煮立ったらバゲットを入れ、表裏とも焦げ目が付くまで焼きます。フライパンは内径28cmなので15枚とも入りました。少し残った調味液は上からバゲットに掛けて使い切ります。
 粉糖とシナモンを振り掛けて頂きました。バゲットの内部の調味液が浸みて少しどろっとしたところが堪りません。バゲットの裏面にも粉糖を付けて最後までおいしく頂きました。

【フランスの飲み物】シトロナード «Citronnade»

2020-06-09 23:47:32 | フランス
 昼は気温が30℃前後まで上がり、湿度は30数%と低い日が続き、喉が渇きます。そこで、シトロナードの爽やかな味を思い出し、作ることにしました。
 材料は、レモン2個、ライム1個、ミント1袋。レモンは煮出すので、防かび剤不使用のものがよさそうです。今回はライムも防かび剤不使用のものが入手できました。
 1. 水1Lを沸騰させ、火を止める。
 2. レモン1個を輪切りにして入れる。
 3. 自然に冷ます。
 4. レモン1個とライム1個の絞り汁、砂糖30g、洗ったミントの葉を入れる。
 5. ガラス瓶に入れ、冷蔵庫で冷やす。
 できあがり状態です。果肉、果汁のため少し濁っています。
 参考にしたウェブサイト«Le Journal des Femmes»(フランス語)はこちらです。

【フランスのお菓子】「クレープ・ダンテル」«Crêpe Dentelle»

2019-10-17 20:50:56 | フランス
  ごく薄い生地を短冊状に巻いて焼き上げたブルターニュ地方のお菓子。その名称は、レース(dentelle)のように薄く繊細なクレープという意味と思われます。どこかで食べたことがあるような気がしていましたが、神戸・本高砂屋の「エコルセ」と形が似ていますね。

 軽くサクサクと食べられるのは一緒です。こちらはバターを16%使用しているので味が濃厚ですが、嫌味はありません。


ガレット・クレープを作る(その12)

2019-10-05 23:59:59 | フランス
  8月のフランス旅行の際にお姉さまからBIOのフランス産ソバ粉1kgを頂きました。全粒粉なので黒っぽいです。旅行中に味わったガレットとクレープを思い出して作ることにしました。
 ガレット6枚分でソバ粉150gが必要です。
 ガレット用にはソバ粉9割とつなぎに小麦粉1割とします。また、クレープ6枚分で小麦粉200gが必要です。
 小麦粉はフランス原産の準強力粉「メルベイユ」を使用しました。軽さより風味を重視して灰分が多いものを選んでいます。パリのクレープ店「クレープリー・マデオ」のfacebookによると、9月に名古屋のデパートで実演販売を行った際にこの小麦粉を使用したようです。大阪・梅田の富澤商店には、賞味期限が迫っている値下品しか在庫がなく、1kg入りが半額の243円でした。
 直径36cmのクレープパンで特に問題なくガレットが焼けました。ラードを塗ってから焼くとこびりつきません。
 1枚目はサーモン、長ネギ、アスパラガス、トマト、自家栽培のチャイブ入りサワークリームを載せ、パリのクレープ店「プルガステル」風に5角形に折りました。
 2枚目はハム、チーズ、トマト、卵を載せました。
 シードルは「プルガステル」でも頂いた「ヴァル・ド・ランス オーガニック」。アルコール分4%で甘さも適度に残っている感じです。
 デザートのクレープはレモンと蜂蜜でさっぱりと頂きました。

2019年 フランス・シャンパーニュ地方のヴァカンス(その13)

2019-09-28 23:00:26 | フランス
ノネットNonnette
 パリの高級食料品店«La Grande Épicerie Paris»で妻が何気なく買ったケーキNonnette。オレンジ味の他にレモン味も購入。店独自のブランドの商品のようだ。

 袋に英語でGINGERBREADと書いてあるように、生姜風味のケーキで、上部に穴が開いているのはオレンジのジャムを注入した跡。生地には蜂蜜も入っており、かなり甘い。コーヒーと一緒なら何とか食べられる。
 フランス中部ブルゴーニュ地方のディジョンDijonの名物であるのを後で知った。まだまだ知らない地方のお菓子があるようだ。
 

2019年 フランス・シャンパーニュ地方のヴァカンス(その12)

2019-09-27 23:06:50 | フランス
8月27日(火)
3種の柑橘類のジャムConfiture 3 agrumes
 セザンヌの土曜市で買ったジャム。ラベルが全て手書きで、解読に苦労する。1行目の«A. Guilbert 51270 Bannay»という製造者を手掛かりに、通販サイトを発見し、3種の柑橘類はオレンジ、グレープフルーツ、レモンということが判明。
 早く食べたくて開けると、手作り感たっぷり。
 酸味と苦みが甘みにやや勝っているのが気に入った。


2019年 フランス・シャンパーニュ地方のヴァカンス(その11)

2019-09-26 23:30:54 | フランス
9月21日(土)
シャンパーニュを一杯
 ヴァカンスの余韻が少し収まってきたので、マルイユ=シュル=アイの«Guy Charbaut»で購入したシャンパーニュ6本のうち基本クラスの«Sélection»で一杯やることにした。
 デパートでチキンのプロヴァンス風を買ってきた。香草が効いていて、シャンパーニュと味が合っているように思った。他にブルー・チーズやオイル・サーディンを出した。
 シャンパーニュは開栓後、炭酸ガスが抜けていくので、専用の密栓bouchon hérmetiqueを一緒に買おうと思っていたら、クリスチアヌがプレゼントしてくれた。白いレバーを倒すと、てこの原理でゴム製の輪が瓶に押し付けられて密封されるというものである。これで、ゆっくりとシャンパーニュを楽しめる。


2019年 フランス・シャンパーニュ地方のヴァカンス(その10)

2019-09-25 21:28:00 | フランス
9月15日(日)
シトロナードCitronnade・リモナードlimonadeを作る
 8月11、12日にパリで飲んだシトロナード、リモナードが懐かしくなり、再現してみることにした。
 シトロナードとリモナードの違いは調べたが、よく分からなかった。
 «Le Journal des Femmes»のサイト(フランス語)に作り方が載っているシトロナード(以下のリンクから参照)が «Shakespeare and Company Café»で飲んだリモナードに似てそうであったので採用。材料は、4人分(2リットル)でレモンcitron jaune 4個、ライムcitron vert 2個、砂糖50g、ミントの葉となっている。
 手持ちの冷水筒の容量の関係で、既定の半分の量で作ってみた。レモンの半数は皮ごと煎じるので、ライムも含めて防かび剤不使用のものを購入した。ミントは葉を10数枚みじん切りにした。
 Citronnade maison : la meilleure recette, express et facile

 冷蔵庫でしっかり冷やしてから、氷なしで頂く。セザンヌで買ったジャムの瓶(容量約300cc)がちょうど1個空いたので、パリのカフェと同様にこれに注ぎ、雰囲気を出した。
 ミントの葉が浮遊し、果肉で濁った感じと酸っぱ過ぎず、甘過ぎず、ミントがほのかに香る爽やかな味をかなり再現できた。2杯目も爽やか。砂糖はグラニュー糖を使ったが、規定量よりもう少し増やしてもよいかもしれない。

2019年 フランス・シャンパーニュ地方のヴァカンス(その9)

2019-09-24 18:59:00 | フランス
8月15日(木)
 6時(フランス時間前日23時)頃、天津上空で90°ほど左に旋回し、大連上空へ。コックピットからピョンヤンが見えている。このまま北朝鮮の空域に進入するかと思ったが、南方へクランク状にシフトし、韓国の空域を通過する模様。

 7時20分、ソウル上空を通過中に軽食が配られる。ゆっくり食べたいところ、間もなく着陸態勢に入るのが分かっているので忙しい。
 8時29分、予定より15分早く関西空港着。機内アナウンスによると、ジェット気流にうまく乗れた旨。地上は東の風約7m/s。和泉山地が東風を遮っているお蔭か、着陸に支障ない程度の風。フランスはまだ深夜であるが、クリスチアヌが心配していると思って、無事着陸した旨、メールを送った。
 ターミナルビルの外に出ると、フランスの気候に体が慣れていたので、湿度の高さにうんざりする。
 11時50分、電車を乗り継いで帰宅。
 午後は、空港では風向が南寄りに変わり、18m/sの強風となり、連絡橋は通行止め、欠航が相次いだ模様。
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 今回のヴァカンスでは、クリスチアヌとジャンの厚意により、フランスの田舎で日常生活を経験できたこと、また、シャンパーニュ地方の各地を回り、穏やかな風景や気候が自分に合っていると分かったことがよかったと思う。パック旅行ではないので、様々な条件の下でこのような内容になった。
 検討しながら実現しなかったこととして、セザンヌの北西約20kmのモンミライユMontmirail・アルトンジュArtonges間で2019年5月に運行を開始した保存鉄道への乗車がある。運行が日曜のみであるため、残念ながら日程が合わなかった。
 また行きたいと思う。行ってまた同じことをするような気もする。ジョエルの住むモンペリエに行くなら、かなり雰囲気が異なると思うので、今後考えていきたい。
 
  




 
 


2019年 フランス・シャンパーニュ地方のヴァカンス(その8)

2019-09-23 12:36:00 | フランス
8月14日(水)

 8時30分、セザンヌを出発。標識にパリまで110kmと表示。国道N4号、県道D934号を進む。

 9時40分、ブティニBoutigny着。空港までの中間地点クロミエCoulommiersを過ぎてから北へ10kmほど外れたところにある人口約900人の村。共同墓地の中にあるアンドレの墓に花を手向け、冥福を祈った。赤色花崗岩の墓石がまだ新しい。墓石には、先に1988年に病気で亡くなられた奥様の名も刻まれていた。私がクリスチアヌと出会う半年前のことで、写真でしか存じ上げていない。
 非常に静かな場所で、聞こえるのは教会の鐘の音のみ。故人の魂と対話するのにふさわしい環境だ。空を見上げると、離陸した飛行機が真上を飛び去った。
 10時30分、空港着。ターミナル2Fにてチェックインした後、ターミナル2Eへ移動。チェックインの混雑を分散させるためか、関西空港行きの便は最近チェックインと搭乗のターミナルが別になったのが面倒だ。しかし、朝は他の便も同様らしい。出国手続口前の«Café Eiffel»にて最後の一服。
 12時、クリスチアヌとジャンにキスをしてお別れをした。日本への2回目の旅行は紅葉の季節に来たいと言っていたので、来たら精一杯のおもてなしをしたいと思う。
 保安検査では、ズボンのベルトまで外して検査を受けるように言われた。
 13時55分の予定が荷物の積込みに時間が掛かり、14時29分、AF292便は大阪に向け出発した。
 15時過ぎ、アペリティフが配られる。帰りもシャンパーニュを頼む。

 16時過ぎ、昼食。帰りの便でも2種類のメインディッシュのうち1種類しか残っていないと言われたので、立腹して他の乗務員に頼んでもう1種類を回してもらった。行き帰り同じ座席番号にしてこうなので、公平に配ってほしいと思う。
 20時前、半分眠っていたところ、カシスのアイスクリームが配られる。

 23時前、ウランバートル上空を経て北京に接近していたころ、「お客様の中に医師又は医療関係者の方がおられましたら、乗務員までお申し出ください。」との日本語アナウンスがあったが、緊急着陸はなく、どうなったかは分からずじまい。エール・フランスの機内ではフランスの法令が適用されるはず。外はかなり明るくなっていた。

 



2019年 フランス・シャンパーニュ地方のヴァカンス(その7)

2019-09-22 12:00:00 | フランス
8月13日(火)
 毎朝、両開きの鎧戸と窓を開けて新鮮な空気を取り入れる。この日は9℃まで冷え込んだが、朝から蒸し暑い日本よりはむしろ心地よい。身を乗り出して前の遊歩道の様子を眺めていると、散歩していた人が私の姿を認めて挨拶をしてくれたので、こちらからも挨拶をした。ここに住んでいるような気分になった。
 エール・フランスのアプリにログインしておいたら、出発30時間前のチェックインが自動で行われていた。台風の進路が気になるが、予定どおり出発すると表示されている。
 10時、グラン・モラン川の軌道自転車«Cyclo-draisines du Grand Morin»に乗りに出かける。グラン・モラン川沿いの廃線を利用した施設である。

 10時30分、ジョワゼルJoiselleにある乗場に到着。他に客は1組の家族連れのみ。クリスチアヌは「車のナンバープレートに35と書いてあるから、サン=マロ(大西洋岸)から来たのね。」
 昔のジョワゼル駅の敷地を利用しており、事務所、引込線に自転車庫、ピクニック用のベンチがある。ここから2方向のコースがあるが、ここからパリの方向へヴィルヌーヴ=ラ=リオンヌVilleneuve-la-Lionneまでの往復8.5kmのコースを予約してくれていた。
 フランス国鉄SNCFのグレッツ=アルマンヴィリエ - セザンヌ線Ligne de Gretz-Armainvilliers à Sézanneのうち1972年に廃止されたクロミエCoulommiers・セザンヌ間の軌道の一部を利用している。現在、パリ東駅・クロミエ駅間を1時間に1本の電車が約1時間で結んでいるが、クロミエ・セザンヌ間は公共交通機関がないのが残念。

 4人乗りの1号機を貸し出された。中央の2人が座席に座り、両端の2人が漕ぐ。
 10時40分、出発。軌道の両側に高木が並び、その外側には広大な農地が広がる。漕いでいてとても気持ちが良い。

 所々に、踏切がある。普通は道路側に遮断機が設置されているところ、ここは逆で軌道側に設置されている。踏切の100m手前に«STOP A 100M»という標識があり、踏切の前に«STOP»という標識がある。道路に通行者・車両がないことを確認したうえで、遮断機を自分で上げて自転車を通し、遮断機を下す。実際に自動車が踏切を横断するのを数回見たので、怠れない。農道との踏切には遮断機は設置されていないが、一時停止の標識がある。日本の鉄道関係者が行うように「右よし!左よし!」と指差喚呼により安全確認を行ったところ、クリスチアヌとジャンに結構受けた。
 11時30分、鉄橋の手前で軌道上に遮断機と大きな岩が現れ、傍に«FIN DE PARCOURS - STOP»という標識が立っていた。つまり、ここが終点。後で地図を見て、この先はマルヌ県からセーヌ・エ・マルヌ県に入る県境であることが分かった。自転車を持ち上げて方向転換する装置が備え付けられており、容易に向きを変えられる。多客時には区間の途中で自転車同士が鉢合わせする場合がある。そのような場合は、いずれかの自転車を担いで軌道から下ろし、すれ違うことになっているそうだ。
 4人で途中交代しながら漕いだ。みんなとても楽しんだ。ジャンは「シュー、ポーッ!」と汽笛の真似をし、私は「モンペリエ・サン=ロック駅行きのTGVは、間もなく発車します!」と駅のアナウンスの真似をした。
 12時30分、出発地点に戻ってきた。もう一組の客は同じコースに出発していった。
 傍のベンチでピクニックの昼食。ここでも弁当箱が活躍。茹で卵と野菜のサラダ、デザートにクイニー・アマン。空は晴れて気温18℃と爽やか。この場所は携帯電話が圏外。エトージュ城の近辺でもそうであったのであるが、村レベルの街では携帯電話の電波がしばしば圏外となり、何とか繋がる電話会社も地点によりよく変わる。山がない地形であるからだろうか。
 13時30分、プロヴァンProvins に向けて出発。

 14時、プロヴァン着。15時から「騎士の伝説La Légende des Chevaliers」という50分間の中世時代劇を鑑賞。乗馬しながらのアクロバット演技が迫力があった。客席は満員で、学校の遠足で来ている子供達も多く、大喝采であった。

 16時、城壁の周囲を散策。城壁の外側は一面農地。



 17時、バラ園Roseraieのサロン・ド・テで一服。クリスチアヌのお勧めは、バラのアイスクリームで、確かによい香りがしておいしい。古い品種のバラを見ることができた。花が小振りなので廃れたそうだ。確かに傍にある現代の品種と見比べると一回り小さく、色も地味に感じる。バラの苗は20€から販売。苗は日本に持ち帰ることができないので、花弁の砂糖漬けを購入。

 その後、六角形の主塔が印象的なセザールの塔Tour César周辺を散策し、バラのジャムを購入。
 19時、シャテル広場Place du Châtelに面したクレープ店«Crêperie Normande chez Mammy»にて夕食。エメンタルチーズとポワロー葱のガレット及びマロンクリームのクレープを頂いた。ここのガレットは裏返しで出てくる。
 21時、セザンヌに戻る。
 持参した浴衣2着を妻が着付けることになった。ジャンには寸法がちょうど合っており、割と楽にできた。クリスチアヌにはやはり寸法が大きいので、お端折りを何とか作って着付けた。2人とも満足してくれたのでよかった。
 22時を回ったので、名残惜しいが、2階に上がって荷造りをしなければならない。クリスチアヌがイワシの缶詰や鴨のリエットの瓶詰など保存食品をどっさり持たせてくれた。弟思いの姉さん。荷物が結構重くなったけれど、嬉しかった。