えいがのひ

映画の感想をつらつらと書いてます。

リバティーン

2006-05-22 22:02:01 | 映画感想
映画『リバティーン』

ジョニー・デップ主演。
タイトルのリバティーンとは、「放蕩者、自由思想家」とのこと。
実在した天荒の放蕩詩人ジョン・ウィルモット(第2代ロチェスター伯爵)の人生を追った物語。
卑猥な詩を国王の前で堂々と語り、酒と女と演劇に現を抜かす主人公、ロチェスター伯爵。
最後は梅毒で33歳の人生を終える。

国王チャールズ二世役はジョン・マルコヴィッチ。
舞台では主人公の伯爵役を演じていました。映画化は彼の強い希望があったとか…
大根役者からウィルモットの指導を受け、大女優に育っていく女優役はサマンサ・モートン。
でも、彼女のブーイングを起す大根振りと、その後の大絶賛を受けるオフィーリア役の演技の違いが、自分にはよく分からなかったりして…
しかし、好き放題にした挙句の梅毒。
それで短い生涯を閉じるのは仕方ないって感じですね。
でも最後まで、母親も妻も彼を見捨てず、献身的に尽くしたのだから、十分幸せな人生だったと思う。心底、人から嫌われることもなかったようだし。
このロチェスター伯爵の妻、エリザベス・マレット(ロザムンド・パイク)は、地味ながらも好感がもてるキャラクターです。
財産目当てなのは初めから分かっているのに、それでも夫を見捨てられずに尽くすところが健気です。
ひたすら我慢するでなく、思うところを言うところがいい感じ。
新人女優がヒロインですが、この奥さんも十分張っていると思うのですが。
この実在の彼女は、故ダイアナ妃の直系の先祖だとか。
演じたロザムンド・パイクは、『プライドと偏見』ではヒロインの姉役も演じていました。
主人公の悪友の一人を演じたルパート・フレンドとは、同映画では恋人同士の役だったなぁ…そういえば。
音楽もいいです。テーマ曲は綺麗な歌で、如何にも17世紀の舞台にとてもあっていました。


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