初心者のクラシック

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交響曲第1番「古典交響曲」 (プロコフィエフ作曲)

2007年04月13日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はプロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」です。

この曲はプロコフィエフが「もしもハイドンが生きていたらこんな曲をかいただろう」というコンセプトの下に作曲した曲です。
ハイドンは古典派の作曲家ですから、「古典交響曲」というネーミングになったようです。

確かにプロコフィエフの他の曲とは違った作風ですが、ハイドンの古典的な要素を入れつつも、明らかににそれとは違ったプロコフィエフ独自の曲調は、ある種変わった新鮮な曲に聴こえてきます。

とても賑やかな曲ですが、それ程派手になりすぎる事も無く、全体的には軽快な曲調を保ちながら、いろいろ聴かせてくれる曲です。


 第1楽章:勢いよく始ると、弦楽器の小刻みなリズムにあわせてフルートなどの
 木管楽器が楽しく流れ出します。
 やがてリズムがコミカルなファゴットに変わっていきます。
 ひと通り終わると弦楽器の層も厚くなり、トランペットを加えて激しく盛上がって
 いきますが、だんだん曲調が落ち着いてくると、最後もきれいにまとめて
 終わります。

 第2楽章:中音の弦楽器が静かに始ると、ヴァイオリンの高い音色が鮮やかに
 響き渡り、なだらなかメロディを聴かせます。
 そしてファゴットとピチカートのリズムがどこまでも続いていきます。
 そのリズムはやがて大きくなり盛上がっていきます。
 リズムが再び小さくなると、ヴァイオリンの音色が表れます。
 木管楽器が彩りを加えながらだんだん大人しくなり静かに終わります。

 第3楽章:ヴァイオリンがギクシャクしながら流れるように、独特のフレーズ
 を奏でていきます。
 木管楽器のリズムになると、オーボエの軽妙なソロが表れます。
 その後はフルートのおどけたようなソロが鳴ると、静かに終わっていきます。
 
 第4楽章:バスドラム(大太鼓)がひとつ響くと、それを合図に勢い良く素早い
 弦楽器のメロディがどんどん駆け出すように流れます。
 フルートはそのスピードのために風になびくようにヒラヒラと踊るように
 鳴ります。まるでスピード命のように勢いを止める事無くどんどん曲を前に
 勧めていきます。
 軽快に次々と流れる弦楽器に木管楽器もそれをはやし立てるように盛り上がり
 るとアッという間に終わります。
 
 
演奏時間も1楽章あたり3分前後と、交響曲としては非常に短く、全曲あわせても15分足らずですから、聴くのに時間はかからない交響曲です。
終始軽妙なリズムが続き、なんだか、からかわれているような気もする曲ですが、面白おかしく聴ける一曲だと思います。


≪オススメCD≫
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プロコフィエフ:交響曲第1番&第5番
レヴァイン(ジェイムズ), シカゴ交響楽団, プロコフィエフ
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆☆
怒:☆☆★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
ちょっと変わった雰囲気の面白い曲です。


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