初心者のクラシック

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弦楽四重奏曲第78番「日の出」

2006年11月23日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:弦楽四重奏曲第78番「日の出」です。


 この曲のタイトル「日の出」は第1楽章に出てくるゆっくりと上るフレーズが日の出を連想させる事から名付けられたようですが、それは聴いてのお楽しみ!ですね。
この曲のようにタイトルがついている作品がハイドンの作品には多いですが、タイトルに関する由来はともかくとして、単純に第○番という番号だけのタイトルよりもイメージがしやすくなりますし、見分けやすくなりますから個人的には名前が付いてた方が親しみも持てていいんじゃないかと思いますが、どうなんでしょう?

さて、曲の方はハイドンらしいさわやかなメロディのあふれる曲です。演奏時間も25分程度ですから、ちょうどいいサイズだと思います。

 第1楽章:低音のチェロに艶のある美しいヴァイオリンのフレーズが合わせていきます。
 ゆっくりとした序奏(イントロ)が終わると、賑やかな音が騒ぎ始めます。ヴァイオリン
 を中心に勢いのあるフレーズが続いていきます。何度かゆっくりとしたフレーズを挟み
 元気な雰囲気の曲調が続くと、心も弾むメロディに聴く耳を奪われてしまいます。

 第2楽章:チェロと低音のヴァイオリンがしっとりと静かに始ります。ヴァイオリンが
 やがて高音を美しく伸びやかに聴かせると、ゆったりと落ち着いた曲調になります。
 低音のチェロを基調に、しなやかなヴァイオリンが絡み合う、とてもしっとりした音楽
 を味わえると思います。

 第3楽章:軽快なヴァイオリンのフレーズは、昼寝から目を覚ましてキョロキョロと
 あたりを見回す子猫のような、可愛らしいフレーズで始ります。
 その後は、ツンとすましてそのあたりをヒョイヒョイとお散歩でもしているような
 軽快な感じですね。さわやかなフレーズが続いていきます。

 第4楽章:スッキリとしたヴァイオリンのフレーズから緩急を織り交ぜた綺麗な
 ハーモニーを作り上げます。
 中盤ではヴァイオリンが鋭く強調される場面があり、若干の緊張感を持ちますが
 基本的にはなめらかで、すがすがしいフレーズが続きます。
 後半ではテンポを上げて加速し、盛り上がり綺麗に終わります。
 
絵に描いたようにバランスの取れた弦楽四重奏は、聴いていても落ち着きますね。さわやかでスッキリした無駄の無い作りがこの曲を含む弦楽四重奏の魅力なんでしょうね。
安心感と爽快感を同時に堪能できる曲なんだと思います。

≪オススメCD≫
「日の出」と一緒に「皇帝」とドヴォルザークの「アメリカ」も入ってます。
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番&第78番
タカーチ弦楽四重奏団, ハイドン, ドヴォルザーク
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
小春日和の穏やかな午後を過ごすのには最適の曲ですね。


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